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コミュニケーションが苦手なCくんの話

はい、つかさ@パーソナルプリセプターです。

今回も、私がこれまで相談を受けた方のケースを紹介しつつ、男性看護師に向けてのワンポイントアドバイスを載せていこうと思います!

ケースはこちら!

Cくん 20代前半

Cくん 20代前半
大卒の新人看護師。身近な人の病気がきっかけで看護の道を志す。看護大学を経て某大学病院へ入職。勉強は進んで行う真面目な性格だが、女性社会の中でのストレスや自分が思ったほど患者さんとのコミュニケーションが取れずに悩んでいる。病院は急性期メインであり、すぐにやめて保健師に転職しようか迷っている。

今回は、看護大卒の看護師1年目のCくんです!

看護の世界へようこそ笑
(つかさはいつでも男性の看護界への参加を歓迎します)

今回の悩みのポイントとしては、「女性社会でのストレス」「患者さんとのコミュニケーションが上手にとれない」という点ですね。

前回が女性社会でのストレス対策についてだったので、今回は「患者さんとのコミュニケーションが思ったより上手にとれない」という点について着目し、つかさなりの解説を行なっていきます!

たしかに、「看護師」として患者さまの前に立つ時、はじめは緊張しますよね。それまでの学生とは違って、患者さま側からすると新人だろうと看護師には変わりがありません。なので、経験浅いうちは「看護師って思われているよー勘弁してくれー」と思うのも新人あるあるかなと思います。

また、ひとくくりに患者さんと言っても、本当に色んな人がいますね。看護師に対してだと、女性Nsに厳しい人もいれば、優しい人もいる。同様に、男性Nsに厳しい人もいれば、優しい人もいる。

それでは、実際どのように患者さんとのコミュニケーションを気をつけていけばいいのでしょうか。

緊張のコントロールからはじめてみよう

まず一つは、「緊張のコントロール」です。

どんな状況でもそうかもしれませんが、自分自身の緊張をなるべくコントロールすることは医療従事者にとってはひじょーーーーーに大事なことですね。

例えば、患者さんの急変同僚からのトゲのある言葉でメンタルが動揺してしまうこともあるでしょう。
他にも、薬剤を調剤するときなども集中力が散漫だと、インシデントや医療安全に支障をきたしてしまいます。あとは、医師である先生への報告も緊張しがちな場面ですね。

これらの緊張が高まる時におすすめなのは、「呼吸で緊張を解く」です。

鼻から吸って、口から吐き出す。

「そんなのただの深呼吸じゃん」と思うかもしれませんが、侮れません。

たしかに深呼吸とほぼ同じなんですが、効果があると思って取り組むのと、何も意識せずに行うのでは、顕著な差があります。良い意味でプラシーボ効果を利用してしまいましょう。

実際、1・2回やってみると、「ちょっと落ち着いた」「緊張が柔らいだ」などポジティブな体の反応があると思います。時間にしても10秒未満ですし、特別な機材も必要ありません。

患者さんの前に立って緊張した時は、一旦呼吸をしましょう。あわててミスを起こすより断然いいはずです。

患者さんからの視線を過剰に意識してしまって頭が真っ白になるまえに、一刻も早く冷静な状態になれるので、おすすめです。

ちなみに、これはシステマというロシアの格闘技において「ブリージング」として、一定程度確率された手法です。
ぜひ一度やってみる価値があると思います。

参考文献:システマ https://www.azanael.net/entry/2019/02/20/025356#ロシア式古武術システマとは

「患者さんのコミュニケーションタイプを見極める」

はい!

続きましてのワンポイントアドバイスは、「患者さんのコミュニケーションタイプを見極める」です。

今度は自分ではなく「相手をどう捉えるか」という視点ですね。

患者さまのタイプを見極めるというのも非常に大事です。

これは患者さまを選ぶ、という意味ではなく、相手がどういうコミュニケーションを取りたい人なのかを意識するということですね。

そもそも、コミュニケーションというのは、その人がそれまでの人生をどう生きていたかを表しています。

なので、一朝一夕には変えられないものですし、人によって好き好きがありますよね。

男性Nsにおいても、年上の先輩に可愛がられるのが好きな方もいるし、年下の後輩とつるむ人が好きな方もいるでしょう。

みんな全ての人に対して同じようにコミュニケーションを取っているわけではないですよね。
この俯瞰した気づきがめっちゃ大事だと思います。

それを「患者さまと接する時にも使ってみよう」ということです。

•どういうタイプの人ならこの人は相性がいいのか。
•自分ならどうしたら相性のいい人になることができるのか。

馴れ馴れしいほうが相手がリラックスしてくれる?
ちゃんと相手を立てる方が心地よく会話をしてくれる?

つかさの実体験

つかさも、女性の患者さんには良くしてもらうが、男性の患者さんから信用してもらえない時期がありました。

その人は、中学校の校長先生でした。
体育会系の部活の顧問の先生。
男性に対して、人一倍厳しさを持った人。

少し萎縮するときもありましたが、看護師の仕事ぶりをしっかり見ている人でした。なので、時間を守る、凡ミスをしないように徹底する、患者様の質問をあやふやに答えないなど。

看護師にとってはどれも当たり前に聞こえますが、つかさの場合は、実際現場で他の患者さんで忙しかったり、業務に慣れてきてしまった時期に徹底できてない時もありました。

しかし、その患者さまにとっては重要な評価項目だったので、改めてそこを落とさないように注意しました。

そして、徐々につかさに対しても、女子Nsと同じように普通に接してくれるようになりました。患者さんはよく看護師のことを見ています

どこを目指すのか

実際、Cくんを見ていて思ったのは、彼は非常にマジメ
勉強もちゃんとやる。責任感のある子でした。
でも、一方でコミュニケーションとなると、殻に閉じこもるところはありました。

根っからの明るい社交的な看護師、そこを目指さなくてもいいんです。Cくんなりに患者さんから頼りにされる看護師になれば、そこが目標です。

そのためには、ずっと殻に閉じこもっていたら光は刺しません。いい意味で、コミュニケーションを戦略的に考え、さらに成長してほしいと思いました。

後日、このアドバイスの後、Cくんが患者さんと笑って会話しているところが見れました。少しずつ成長していってくれてるようでした。

最後に

はい!今回は以上となります。

今回のワンポイントアドバイスとしては、「緊張を呼吸で解こう」と「患者さんのコミュニケーションタイプを見極めよう」というお話でした!

いかがだったでしょうか。

こんな感じで、このnoteでは男性看護師に向けたワンポイントアドバイスやコラムを発信しています。もしよかったらつかさ@パーソナルプリセプターをフォローしてください。

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それでは、また次回!


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