既得権益者狩り?
東京スポーツのweb記事によると、竹中平蔵氏がワクチン接種の遅れは、族議員、厚生労働省医療技官、日本医師会(既得権益者)によって構成される「鉄の三角形」の非常に強固な改革を阻む主体が元凶と、竹中氏のyoutubeでコロナ騒動の真実として解説したと報じられています。
ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カールマンによると、人は損失を目の前にすると、損失そのものを回避しよとする損失回避性があり、これを、プロスペクト理論と呼ぶそうです。これから考えると、既得権益を手放すことに抵抗を示すのは、人間の「性」ということになります。つまり、誰でも既得権益者になるものと思います。
竹中氏が大臣を務めていた小泉内閣では、小泉劇場と言われる抵抗勢力狩りが人気を博しましたが、もう既に10年以上の年月が流れています。同じ手法で、既得権益者を悪者に見立てて、勧善懲悪的な対応をしても、氷山の一角に対処するだけとなり、効率的でないように感じます。
政治家のみなさんには、目に見える問題だけでなく、その問題の背景にある要因も考慮頂き、既得権益権の問題に根こそぎ対応できるような法律を制定してもらい、既得権益を優先することなく、公共の福祉を優先することが当たり前となる社会に導いて頂ければと思う次第です。