人は嘘をつく
こんにちは、ペルソナの金子です。
”嘘”を広辞苑で調べると
①真実でないこと。また、そのことば。いつわり。
②正しくないこと。
③適当でないこと。
と、記されています。
なぜ人は嘘をつくのでしょう。
他者が傷つくのを避けるため、衝突を防ぐため、責任を逃れるため、悪行を隠すため、見栄を張るためだったりします。
嘘は、「気遣い」「優しさ」と言い換えることもできます。
それは、他者を傷つけないための利他的な嘘です。
真実をそのまま伝えることは、方法の一つでしかないからです。
キャリア面談で、全てを話していただけることはないと思っています。私自身、エージェントを利用して転職活動しましたが、必要な情報のみを伝えました。それは、”キャリア相談” "転職相談"という目的のために、時間を共有しているからで、人生相談をしているわけではないのです。
転職活動で、思いのたけをそのままに、面接内ですべてを伝えていませんか?嘘をつきたくない、と思うかもしれませんが、すべてを伝えない=嘘をつくことではありません。
場・人に応じて情報を適切に伝えることは能力の一つで、ビジネスで求められる場面が多々あります。
面接のフィードバックで「話が長い」と言われた経験がある方に、以前の記事と併せて、心構えとして読んでいただければ幸いです。
全ての本音を伝えなくていい
たとえば転職理由。
ほかにやりたい仕事がある、給与に不満がある、会社の将来性に不安ある、労働環境に不満がある、など。
転職理由ランキングで上位にはならないけれど、隠れた一位は「人間関係」だと私は思っています。
先にあげた転職理由は、仕組み、制度、方針といった枠組みのように見えて、実際にそれを作り意思決定するのは人です。
やりたい仕事ができない、給与・人事評価に納得感がない、労働環境が改善されない、尊敬できる・切磋琢磨できる同僚がいないといった”不”の解消をするのは、最終的には人です。
解消のために自ら行動をしても状況が変わらないとき、転職への着火となります。
ただ、人間関係が理由の大半だとしても、面接でそれを言う人は多くありません。人間関係で悩んでいる、だから転職したい、というのは心の弱さをさらけ出しているようで抵抗感があるからです。
入社しても同じような理由で転職するのではないか、と思われがちです。人間関係とは、経営層、上司、同僚、部下など関係性はさまざまです。前提、経緯、相手との関係性という情報も必要です。理解してもらうのが難しい。
ですので、分かりやすい仕組み、制度、業績不振といったことを理由にして伝えます。そのほうが相手に伝わりやすいからです。
これは嘘をついている、ということではなく
ビジネスでは必要とされるスキルです。
・必要のないことは言わない
・限られた時間で、目的を達成する
・自分が伝えたいことではなく、相手にとって知りたいことを伝える
転職理由は、複数の要素が複合的に絡み合います。
採用企業は、1時間×数回の面接で、応募者の経験・能力はすぐに・どれぐらい貢献できそうかを見極めています。
入社後も同じことが言えます。
お互いが、嘘という気遣いをすることで、平和な環境がうまれます。
過度な気遣いは、真実を覆い隠し物事の本質を闇に葬ることになりますが、適当な気遣いをし合うことで、快適に仕事ができるようになります。
伝え方は料理と考える
職務経歴書にあれもこれも書いていませんか?
面接で、あれもこれも伝えなくちゃと話が長くなっていませんか?
実績、経験という事実を、どう伝えるのか。
これは、どんな調理方法にするのか、調味料を使うのか、料理に例えると分かりやすいかもしれません。
煮込み料理は、味が沁みたほうが美味しい。
でも、煮込みすぎると魚の身が崩れて、パサパサしてしまいます。
何事にも適量・適温。
適当な加減というのがあります。
この適当な加減、調理方法を知る方法とはなんでしょうか。
その方法の一つが、私どものようなエージェントから企業の情報を得ることです。欠員ならばなぜ前任者は辞めたのか、募集背景、部門の課題は何かなど。SNS、口コミサイトや友人知人から情報を得るのも方法の一つです。
材料がどういう状況なのか知らずに、他の材料や調味料を用意しても無駄になるかもしれません。現状把握が大切です。
でも、どれもが完璧な情報ではなく、嘘という虚栄心が混じっているかもしれません。
情報はあふれている今、見極める力が必要です。
サバイバルな時代を生き抜くためのアドバイザーの一人として、ペルソナを思い出していただけたら幸いです。
ペルソナ株式会社 金子
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