【キャリアの転機】キャリアの集大成｜新規事業企画への挑戦
このシリーズでは、紹介業の理想郷づくりに奮闘するペルソナ株式会社のコンサルタントが過去に転職のご支援をした事例についてご紹介します。
クライアントの採用課題について課題=イシューを正しく把握し、対象となりうる方々の転職動機・入社動機をどう言語化したのかをコンサルタントが振り返ります。
■コンサルタントプロフィール
ペルソナ株式会社 中村 麻衣
大阪大学を卒業後、国家公務員として中央省庁で勤務したのち、人材紹介業へ転身。
大手人材紹介会社、サーチ型エージェントを経てペルソナに参画。地元へUターンし生まれ故郷の地方活性化のため、人材採用の面から貢献している。
■キャリアの転機
エンターテインメント系企業 → 完成車メーカーMaaS新規事業企画 （50代前半）
総合商社、大手電機メーカーにて、法人営業、海外事業企画、新規事業企画など様々な業務に携わる。エンターテインメント系企業に転職し、IPビジネス開発や海外営業に従事。
採用企業の抱える課題、募集背景
今回ご紹介するのは、エンターテインメント系企業 → 完成車メーカーMaaS新規事業企画への転職事例です。
採用企業は、地元に根差している自動車メーカーです。
自動車業界は、100年に一度の変革期を迎えている産業と言われており、AIやIoT、IoEなどのテクノロジー技術の発展、テクノロジー技術で得たビックデータを活用した新たなサービス展開の可能性を各社追求しています。
同社には、クルマ作りのノウハウはあるものの、サービスやIT領域における事業企画ができる人材が不足しており、事業化や組織化への拡充は難しい状況でした。会社を次のステージに引き上げるためには、新規事業領域の知見が豊富な方が必要と考え、MaaSの新規事業の推進者を採用することとなりました。
転職を希望した背景・理由
役職定年を危惧しゲーム会社にご転職。転職先においても、自社サービスのマネタイズ戦略作りやアライアンス営業にてご活躍中でした。
そんな中で、人生の集大成として、過去の経験を総動員し、まったく新しい領域で0→1の新規事業開発に取り組みたいという思いがふつふつと沸いてきたタイミングでした。
コロナ禍でリモートワークが普及し、転居せずとも勤務が可能となり、尚且つ自身のチャレンジしたい領域でのポジションでもあり、応募を決められました。
入社を決めた理由
MaaS新規事業について、まずはToC向けサービスのローンチ、その後にToC向けサービスで蓄積されたデータを利活用して他産業に応用したいという計画がありました。
しかしながら 0→1 に近い状況で要件は明確になっておらず、マネタイズの規模感、今後どのようにMaaSを進め、どのような目標設定なのかを選考で確認していきました。
採用企業からやりたいこと・ビジョンを伝えられ、「あなたならどんな事業の可能性を考えられるか」をディスカッションするという面接により、自身の実績や強みと企業のニーズをすり合わせでき、新規事業というまだ見ぬ未来について具現化していくことができました。
モノづくり産業で新規事業を展開し、自身が企画したサービスによって世の中の人々の暮らしをよくしたいという想いがありました。組織も出来上がっていない状況下ではありますが、選考を経ていく中でMaaS事業を牽引していく覚悟を持ち、入社を決められました。
入社後の感想
新規事業の遂行力に優れており、MaaS事業推進において即戦力且つ管理職として期待されて入社されました。企業からは「MaaS事業が一気に進みそうな兆しを感じている」とのコメントをいただきました。
ご本人からは「自分でも想像していなかったようなチャレンジングな転職を果たすことができ、とても満足しております。高齢者である私は希望する職への転職は難しいと考えておりましたが、定年制度の延長を行っている企業で、人生の後半をモノづくり産業にささげられるキャリアが歩めることが何よりもうれしいです。人生を変えていただき、ありがとうございました。」と熱いメッセージをいただきました。
老舗企業においてビジネスモデルの変革期には、外部からの豊富な知見・経験者を新たに採用するケースが増えてきています。私自身としても生まれ故郷にUターンし地元の企業の変革期にマッチする人材の採用支援ができ、うれしい気持ちでいっぱいです。
リモートワークの普及により、転居することなく、やりがいのある仕事ができるようになり、マッチングの可能性が拡がっていることを実感しています。今後も、地元の活性化に貢献していきたいと思います。
ペルソナ株式会社 中村
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