”エキスパート”というキャリアの築き方 #座談会
ごきげんよう、Tech Blog編集部です。
パーソルホールディングスのテクノロジー部門で働くメンバーが、普段どのようなことを考えて働いているのか、リアルな声をお届けするために、座談会形式でインタビューを実施いたしました。
今回はグループデジタル変革推進本部のエキスパート職4名が集まり、特有の苦労ややりがい、ラインマネジメントをしていた頃との違いなど「エキスパート職」をテーマに語りあいました。
※座談会参加者4名の経歴は上記をご確認ください。
※エキスパート職とは:パーソルホールディングスでは自身の専門性を高めることができる「エキスパートコース」というキャリア選択が可能です。
―早速ですが、エキスパート職ならではの楽しさややりがいを教えてください。
H:11月で入社4か月になりますが、例えばチームのマネジメントなど予想以上に大きな仕事、役割を任せてもらえている点にやりがいを感じています。
U:役割の大きさは確かにありますね。また即戦力として、というのは入社時から期待されるところですよね。私はパーソルグループ歴は長いですが、これまではラインマネジメントをしていたので、今回初めてエキスパート職になりました。コテコテのエンジニアではありませんがずっとラインマネジメントをしていると自分の仕事を見失いがちだったので、エキスパート職になって、やっとエンジニアとして専門性を高めて得意なことに専念できるようになったと感じています。
A:私の場合は1社目のころは企画から開発・運用・保守のすべてを自分たちで行っていました。その後顧客対応の経験もして、再び社内SEに戻りました。社内SEはやりたいところまでやりつくすことができる点が魅力です。今はエキスパートということもあり、業務調整を行いながら自分の目指す方向に仕事を進めることができ、これまでの経験・知見をみんなに伝えながら、私の目指す姿を実現できています。
S:(マネジメントではなく)現場最前線にいると日々刺激があり、楽しくやりがいも感じますね。軍師やスターウォーズのジェダイのように策を練るのは、みんなができないということを実現して見せる、という腕の見せ所という楽しさがあります。
―では、業務をする上での苦労や大変さ、そしてそれをどう考えているのか対処方法教えてください。
S:苦労はもちろんあるけれども、つらいものをつらいままにしておかないのがやりがいですね。組織間のギャップ、方針のギャップは苦労の種だが、当たり前にあることなので、そのギャップを楽しんで、そしてみんなの方向性がそろった時に大きな力になることを楽しんでいます。
U:ギャップは楽しめては……ない……ですが笑、ギャップをギャップとして認識できるのは、これまでの経験があるから。いいギャップなのか、ダメなギャップなのかを感じ取って進め方を考えることができます。エキスパートは即戦力として結果を残さないと存在意義がないので、これまでの経験が正しかったのか、みんなと業務をしながら確かめていく感覚でやっています。ただ、自分が本当に正しいのか、正しいやり方を提供できているのかという不安感はずっとあって、エキスパートとして自信をもっていいのか、入社時からプレッシャー感じています。
S:私は今でも気にしていますね。過去の経験を踏まえてやっているが、自分が知っているやり方でしか判断ができず、もしかしたら知らないだけでもっといいやり方があるのかもしれないと思っています。知っていることの中でしか判断できない危うさをいつも感じています。
H:お二人に共感です。何か新しいことを始めようとすると、必ず反対意見が出てきますよね。それらを楽しまないと、きちんと理解して巻き込みながら進めることができないので、ギャップを楽しむのは大切なことだと思います。私は超上流の経験が長いので、すべて受け止めて調整するようにしてきました。自分のやり方が正しいのかどうかは何歳になっても勉強なので、常に多くの意見を聞くことを大事に思っています。
A:ギャップが生まれるのは関係がうまくいっていないときだと思うんですよね。本当は情報を伝えなければならないのに、話しづらい、あるいはあまり話を聞いてくれない、という状態がギャップを生むことになると思う。まだ1年ちょっとなので社内の人脈ネットワークはまだまだですが、社内のユーザーさんが「とりあえずAさんに連絡しよ」と思ってもらえるような関係づくりを頑張っています。一緒に仕事をしていく上で喧嘩をしても何もいいことがないので、時には冗談も交えて話しやすい関係を作って、一緒に作っていけるように関わっています。
―「ギャップ」というワードから、リモート環境でのコミュニケーションにも工夫が必要かと思いますが、エキスパート職になってから関係構築の方法に変化はありましたか?
U:コミュニケーションの課題にはなっていませんがコミュニケーション機会が減ったとは感じています。例えばラインマネジメントをしていたころのようなマネジャー同士の横の連携や、相談窓口としていろんなところから声がかかっていたのがなくなったのは大きな変化です。ただ所属チーム内のメンバーとは、マネジャーよりも密なコミュニケーションがとりやすいため、濃い関係構築ができています。
S:リモートにいきなり切り替わったときは、チームメンバーの顔すら知らない状態で戸惑いもありましたが、定例で雑談MTGをしたりすることで管掌するプロダクトは和気あいあいとできています。
―最後に、今後挑戦したいことを教えてください。
S:いろいろやりつくしてきたけど……本部としてスクラム運用に力を入れているが、これは本当にいい手法だと思っています。これまで実現できなかったことができるようになっているのでいい事例を作っていきたいです。自組織の組織力を上げるためには、メンバーみんなが元気である必要があり、元気→やる気→その気→本気へと昇華することで更なる結果を出すことができると考えているので、プロダクト成果だけではなくて組織全体が活性化するようにしていきたい!ということをイメージしながら仕事をしています。マネジャーとエキスパートでは、現場感と大局観の両方を見られる点が違うので、その違いを活かしたアプローチを大切にしたいです。
H:具体的なものは模索中ですが、入社して4か月経過して、尖った能力を持った人が部内にたくさんいると感じています。今システム単位でチームを分けているが、エキスパートがチーム同士をつなぐことで尖ったスキルを集め、その力で新しいことをやってみたいです。
A:パーソルは縦割り、組織ごとに閉じられていると感じてしまう時があります。同じようなスキルを持った人が同じ本部内、グループ内にいる気がするので、彼らがそれぞれの情報を共有して、同じ開発環境を一緒に使うことでスキルや資源の共有をうまく進められるような懸け橋になりたいと思っています。
U:もう「挑戦します!」という感じの年齢ではないんですが、自分のパフォーマンスで価値発揮してきたナレッジを若手に共有していく必要があると思っています。アカデミックに研修したりするのは得意ではないですし、経験上、自分が困らないとナレッジはあっても活用しないと思うので、大きなものを作って教えるのではなく、効果的なナレッジトランスファーの場をどうやったら作れるのか、ということを考えています。
貴重なお話しをありがとうございました!
※所属組織や業務内容は2022年12月時点のものです。
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