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理想と思想と備忘録【ももいろクリスマス2021】

初めの初めに:これだけ言わせて

もうほんとにちょっとだけ。
私のnote全体のタイトルは『考えすぎとか言わないで』です。
色々言ってるけど考えすぎとか言わないでください。泣いちゃうから。
あと批判もあんまりしないでください。泣いちゃうから。
感想は待ってます。でも否定はやめて。泣いちゃうから。


初めに:いきなり自分語りを展開するタイプのオタク

いきなりですが皆さんは先日行われたももいろクリスマス2021 さいたまスーパーアリーナ大会には参加したでしょうか? TLを見る限りでもかなりの数のモノノフさんが参戦されている様子を見ていました。
こんな冒頭で脱線してしまって申し訳ないんですけど、私自身のことを挙げると、私は今ちょいと重めの病気でいろんなことが出来ない状況なんですよね。満員電車や閉鎖空間、緊張するシチュエーション、人が多いところではどうにもならない不調を身体が訴えてしまうこの状況でライブなんて以ての外でありまして。
しかしながら今回のライブではDay2にAbemaさんでの配信が...!! 先日行われた夏菜子ちゃんのソロコンでは配信がなく(LVも体調の関係で断念)、どんなに目を擦ろうとも見えない夏菜子ちゃんの姿に思いを馳せ、悶え苦しみながら夜な夜な枕を濡らしたあの日々も記憶に新しいですが、そんな私でも配信なら見れる...!!と大学の用事をさっさと終わらせ(ここにさっさとなんて言葉では言い表せない途方もない苦労があったのは言うまでもない)、いざ家のパソコンの前で胸を高鳴らせながら待機画面を見つめるのでした。

話が前後してしまいますが、私が今回の拙い感想を文字に起こそうと思ったのは、自らの情動を風化させるわけにはいかないと思ったのが9割強、残りの1割弱はこの文章を読んでくださった ももクリを見ていない方が配信や円盤を購入したり参戦した気持ちに浸れたりするかなぁという想いでした。(後者はほぼ無いです)(だってこんな文章みんな読まないでしょ)(でも一応そこも考えておこうと思って再配信開始当日の今日にこのnoteをアップすることにしました)(遅くてごめんよ...)(でもみんな読まないか!)(ハッハッハ)
私は言語化という部分に物凄く重点を置いているオタクでありまして、せっかく見聞きした純粋経験は綺麗に(当社比)言語化でラッピングして真空パックに保存してなんぼでしょ!というタイプなので、このように文字に起こす次第であります。今まではTwitterでなんとかしようとしていたのですが、140字で細かく分けた文章は自分でもやや読みづらく、記憶を呼び起こすにはより長く連続した文章が良いなぁと思ったのです。本音を言うと夏菜子ちゃんのソロコンを最初に文章化しようとしていたのですが、冒頭でも書いたように参戦は叶わなかったため、今回のももクリを初の文章化としたわけです。これめっちゃ悔しい。ほんとに。今でも行きたい。行かせてください。

とまぁ、以降、まともに読書感想文なんて書いたことない、大学で書くレポートもそれはそれは理系色の強い『結果・考察・結論』ベースの淡々としたものである、語彙力と文章力の低すぎるいちオタクの自己満感想文が続きます。長文駄文乱文、All Completeです。
悪いことは言いません。読むのやめるなら今ですよ。本当に。止めたからね!止めましたからね!

あと、肝心のももクリそのものへの感想は少し先から始まります。数少ない読者の中でももクリについてだけを読みたい方は更に少なく、もはやZEROな気がしますが、そういう方は『本編』の項から読んでください。そこまでは余談も余談、嘘みたいに本編とは関係ないです。(さっさと感想書いてもよかったんですけど、感想だけの始め方がイマイチわかんなかった)


開演前のずっと前:2011のももクリと若かりし私

せっかくなのでほんの少しだけ昔話にお付き合いください。
今回のライブは皆さんご存知の通りちょうど10年前の2011のももクリへの原点回帰。
個人的なことになりますが、初めて観たももクロのライブの円盤はこの2011ももクリでした。2012年3月にももクロを好きになった私は当時受験生ということもあり、ライブに行くよりもまずは円盤を手に入れようと試みたものの、当時自分より少し年上のお姉さん(といっても若い)のももクロちゃんが好きだと親に打ち明けるのはまだ少し気恥ずかしく、黙ってお小遣いを崩してももクリのBlu-rayを購入しました。いや私かわいいっ。
今でも忘れることのない2012年5月の第三月曜日。運動会の振替休日で家に親もいない絶好のチャンスに私は本作の映像を初視聴。そこに広がるのはYouTubeで断片的にしか見てこなかったももクロの世界。湧き上がる炎と煌々と光る照明、色とりどりのペンライトで満たされたその空間は、楽しさ・ワクワク・感動どれをとっても私が見て聴いて体験してきたものの全てを凌駕する勢いがそこにはありました。Chai MaxxやBIONIC CHERRYに代表されるような飛び出すような迫力を感じるパフォーマンスで客席を沸かせたかと思えば、きみゆきや白い風などこちらを引き込み胸を突くバラードが紡ぎだされるというこのコントラストは、子供ながらに美しさとはかくあるべきか…と趣のようなものを感じたものです。
これはちなみに余談ですが、この日の夜に模試を控えていた私は、ライブの熱冷めやらぬ内に模試会場へ到着。鬼の集中力で模試を終わらせ、成績優秀者として初めて全国模試の一列目に名前の掲載をされたのでした。いや推しの力って偉大。(ただの自慢)(ごめんなさい)

さてササッと簡単にまとめてもこんなに思い出深いももクリ2011ですが、果たしてどんな演出がなされるのか。
 一曲目はコントラなのかな。
 猛烈はあるよね。
 新曲ってどうするんだろう。
 PRIDEは来てほしいよね。
そんな様々な想いがモノノフさんの頭の上をふよふよふわふわ動いているのが分かりやすい開演前のずっと前のTwitterでしたね。さて真相は如何に(以下に)(上手いこと言った顔)


開演前:やっぱり在宅って淋しい

さあいざライブ当日。前日もDay1が行われていたため、TwitterのTLは盛り上がりを見せていたものの、配信勢の私の本番はこの日。うきうきわくわくどきどきしながらTLを眺めながら“士気”を高める私。(ここで指揮棒を振る夏菜子ちゃんが脳裏に浮かぶ人とは仲良くなれそう)
Twitterを見ると凄まじい速度で流れる、推しごとの交換と挨拶、開演前のワクワクツイートと、いつもの如く座席位置で一喜一憂するモノノフさんの姿が。アリーナで歓喜するモノノフさんもいれば200レベルの前のほうで発狂するモノノフさん、冷静に後ろのほうの席を噛みしめるモノノフさんもいて。完全にではないけれど今までの日常が戻ってきているようなそんなライブのあるべき姿に少し嬉しくなりました。
正直言うと私はマジでガチの最後列を平気で2,3連発するくらいには席運というものに恵まれていない(まぁ主観にすぎないのだけど)のですが、それでも今回のように現場に行けないときに思うのはその一喜一憂すらも楽しそうであるということ。現場に行けるだけ幸せ.だとかいうことは本当に席が悪い人(≒私)にとってはなかなかに心に来るものがあるので個人的には言わないようにしているのですが、それでもやっぱり現場っていいなぁと思ってしまいました。早く現場に行きたいね。


本編:輝石の軌跡は奇跡の軌跡

さあいよいよ会場入りしているモノノフさんのツイートが減っていき開演へのカウントダウンが始まります。一瞬暗くなる会場。そしていつものようなOPから始まる本編。いつも通りだけどいつもとちょっと違うかわいいももクロちゃんの映像を見ながら在宅の私のボルテージも上昇していきます。そして始まるPRIDEの演出…!!  そして光に照らされて登場するももクロちゃん...!! 最強の4人組の姿が紛れもなくそこに。2011ももクリを明確に意識しながらも進化した映像とももクロちゃんのコンビネーションに目を奪われてしまいます。特にメンバーそれぞれを意識したという花とももクロちゃんは相同のバランスが最高で最高で...

......とここでレポを書いてる冷静な私が登場してごめんなさいなんですけど、このまま詳細とも言い切れないレポのようなものをつらつらと書いていてもあまり意味ない気がしたんですよね。PRIDEとか当然もちろん当たり前にめちゃめちゃ良かったんですけど実際見なきゃ伝わんない部分が大きいし。主観ですけど。夏菜子ちゃんのソロコンでは必要不可欠だったように思う、各曲が持つ意味を読み解く、みたいな行為は、いわゆる“いつもの曲”が大部分を占める本ライブでは全部説明する方が野暮なのかな、というか。主観ですけど。そもそも全部を同じ濃度で書いてたら公式のレポ見たらいい気もするし。主観ですけど。だからここからは私が思い入れが深かったり、歌詞に想いが強い曲についての話に比重を置きたいと思います。私ならではの密度で。だからもうこれはレポとかじゃないです。理想と思想と備忘録。主観まみれの感想文。考えすぎとか言わないで。(レポ見たい人はナタリーさんの素晴らしいライブレポを読んでくれ...)(画像もナタリーさんから引用させていただいております)

急に冷静でごめんなさいね。でも普段のツイートもこんな感じだよね私。てかそもそもブログってそういうもんか。


さて話は戻りまして、マイクを手にしたももクロちゃん。本編いよいよ歌が始まります。

1:CONTRADICTION
1曲目は圧倒的大本命CONTRADICTION。ここで2011への本気のオマージュを確信。メンバーの顔・衣装がはっきりとアップになり「かわいい...」と思うのも束の間、あまりにも慣れ親しんだアップテンポなイントロから会場(と私の家)のボルテージはMAXに。早すぎる鳥肌は沸き立つ観客の如く。明らかにコールしたがっている会場のちょっと異様な空気感を画面越しに感じながら在宅の私は思う存分(隣の住人には聞こえない程度に)コールしていました。圧倒的。圧倒的なももクロちゃん。これぞももクロでももクリなんだ...

実は私、もうすでに泣いてるんですよね。
このコロナ禍における鬱屈した状況を吹っ飛ばしてくれる勢いのCONTRADICTIONをやってくれるという信念みたいなものを感じてしまって。

「『ねぇ聞いてて ねぇ見ていて ワタシを信じてて キミと言う本当が ワタシを支えてる 信じて... Please!』」

「誰もが迷うけど迷わない もう気づいてるから 明日を待たないで 自分をためそう」

2011のオマージュみたいな部分を感じつつも今ならでは、今しかできないを届けてくれるももクロの真髄みたいなものを感じました。それを楽しませるという形で届けてくれるの、本当に凄いことだと思うの。


2:マホロバケーション
ほうほうここでマホロバケーションか...!と驚く私とどこか納得する私。溢れる口跡の洪水は多元的で多面的。個人的には何処か ももクリらしさ、みたいなものを感じたマホロバケーションでした。
そしてどこかテンション高めに声を上げるももクロちゃん。笑顔ニッコニコでやってくれるサビのダンス。特に会場に響き渡る夏菜子ちゃんのハイトーンが少し早めのクリスマスの到来を教えてくれてるみたいな。歌詞の節々にお祭り感・始まり感・ライブ感があるのもこの曲の大きな魅力だと思います。
敢えて歌詞は書かないから皆さん調べて読んで見てね。そして歌詞についておしゃべりしましょう。ほんとに。

そしてなんだかいつもよりも笑顔が多い気がしたなぁと個人的には思ったり。久々のライブでテンション高めでももクロちゃんも楽しんでくれてるのかなぁとこっちの笑顔も1000割増し。うふふ。うふふふ。うふふふふ。


3:ロードショー
Z初期最強開幕曲と言えばのCONTRADICTIONに対して、4人期最強開幕曲と言えそうなロードショー。ここまでに盛り上がった会場をやや違う角度から盛り上げていきます。前2曲でギラついた感情に注がれる可燃性マシマシの着火剤。メンバーの不敵な笑みが最っっっっ高に似合ってしまうカッッッッコいい曲。妖しく黒く光る会場に響くメンバーの声が余りにもハマる。これも声をついつい出してしまいそうな曲ですよね。
敢えてバンドがないからこそ他でもないももクロさん自身がライブへの招待をしてくれている。そんな感じもして、ものすごく好きです(突然の告白)。


4:HOLIDAY
今日は来ないかなと思ってたら早めに来た、とガッツポーズ。このHOLIDAY、あんまり言ってないんですけどめちゃめちゃに好きな曲なんです。楽しげでワクワクするイントロから始めるスキップしたくなるような、子供の頃からの休日へのうきうき感を想起させてくれるメロディーはももクロとそしてももクリとの親和性が抜群で。

やっぱりこの曲を聴くと思い出すのは2019ももクリ。コロナ禍以前最後の有観客単独ライブ。皆がにこやかで笑顔で楽しく左右に揺れながら聴いていたHOLIDAY。その曲がそっくりそのまま帰ってきてくれた感覚。

本当のこと言うと今回のももクリ当日、別に休日でもなんでもなかったですよね。ただの平日。日常。いつもの、普通の日。
でも、ももクロがいることでそんな気持ちは吹っ飛んでしまう。あの日あの時あの瞬間は間違いなく休日で特別な日でした。
嗚呼なんて素敵で綺麗な瞬間なんだろう。
永遠に続いてほしくて、でも永遠に続かないことは分かっていて、そんなことは分かっているけど、永遠に続くかのように、休日を楽しみにするあの感覚。大好きでした。

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MC1
衣装にトラブルがあったことすら柔らかく面白くまとめるMC(これこそももクロだなって皆が笑顔になったんじゃないかな)から、いつもの楽しく優しい挨拶によってライブは繋がれ紡がれ次の曲へ。


5:今宵、ライブの下で
優しくて綺麗な夏菜子ちゃんのソロから始まり続いてゆく、胸を暖める美しいメロディー。「今日は来てくれて本当にありがとう!」と伝えてくれる夏菜子ちゃん。大好きだ。

「積もる雪のように 何度も愛を語りあうよりも こころを結ぶのは 一度の、一緒の涙」

そして時系列で言うならばこのライブ中のすこし後の話になってしまいますが、今回のライブではこの歌詞を強く強く感じるところでありました。百聞は一見に如かず、なんて言葉がありますけど、ライブもそうだと思うんです。やっぱりライブこそみたいなところがあって。もっと言えば“一見”よりも“一会”こそが大切というか。聴くことだって、見ることだって、色んなところで出来る。
でも会えるのはやっぱりライブなんだなって。私はライブを見に行ってるんじゃない。会いに行ってるんだって。同じ時間を共有して、泣いて笑ってまた泣いて。やれ古参だ新規だなんて言ったり、現場がどうだの言ったりしますけど、“そこ”で“会った”ことってやっぱり大事なんです。だからライブは欠かせなくて、だから他の何時でもない、他の何時にも代えられない“今宵”なんです。

「今宵 ライブの下で待ちあわせた」


6:PLAY!
なるほどここでPLAY!ね!と。もう良い意味で新曲感も薄れつつあるPLAY!。それぞれのソロから始まる特徴的、いや特長的なメロディーは会場を独特の温度感で盛り上げます。VirtualでありながらAugmentedなこの雰囲気。こういう曲調の曲まで持っているというところは良い意味で2011にはなかった魅力なんじゃないかな。何様だよって思われるかもしれないけれど、こういう難しい曲をどんどん歌いこなしていく姿、かっこいいよね。


7.Chai Maxx
8.全力少女

そして続いていくChai Maxxと全力少女。ここトロッコだったけど皆さん楽しそうでよかった。客席のモノノフさんと会話するように、語り合うように手を振り満面の笑みで大きく動くももクロちゃん。知り合い何人かに聞いたんだけど、トロッコはやはり大満足だったようで。こういうところはやっぱり在宅にはない魅力よね。でも逆にこういうトロッコでカメラをものすごくしっかり見てくれる推し、好きです(突然の告白➁)

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9:仮想ディストピア
今回のライブで特に私に刺さった曲のひとつがこの仮想ディストピアでした。こんなにここまで刺さったことがあったかなとすら思ってしまうほどに大好きで大好きで涙が溢れ出てきてしまいました。
ももクロらしいハイトーン、個人的にはいつも以上に会場を満たしていたように感じられたハイトーンが綺麗に奏でられる歌はこちらを包み込み、大サビ前から優しくでも力強く盛り上がる曲調は夜空に輝く唯一無二の"星"の如く。
そしてそれはメロディーだけではなく。言ってしまえば何処かディストピアとも取れてしまうのではないかとも思えるほどにコロナによって閉塞した昨今、あまりにも響く歌詞の数々。

「離れていても いつも 味方になれる」
「けして 独りきりじゃないって」
「信じるものだけは 色褪せない」

コロナ禍によって心理的・物理的距離ですら開いてしまっている現代において、こうして信念をもって伝えてくれる歌詞には嘘がないのだと信じられる。信じるものが色褪せることなんて決してなかった。信じて待ち続けたももクロの完全で完璧で最強で最高の姿がそこにはあった。特に2年ぶりの有観客大型単独ライブにこの曲を持ってくる意味というのはその辺りにあったのではないかと私は信じてます。

「計算より本能は 正直だませない」

純粋でどこまでも真っ直ぐな変わらないももクロちゃんだからこそ歌い続けられる部分もあるのだと思いますね。
もっとここについては語りたいこともあるのですが、この曲は終盤の手を左右に振るフリ含めて観て聴いてなんぼみたいなところが多分にあると思っています。だから聴いてみてね。あなたの“ココロ”に響くものが間違いなく其処にあります。

「オアシスだった」


10.サンタさん -ZZ Ver.-
圧倒的ももクリ曲のこの曲。個人的には(とか言ったけどノフさんは総じてこう思ってるはず)ももクロちゃんの可愛さがとんでもなく引き立つ曲だと思ってます。当たり前か笑 この曲が歌われた時点で日にちなんて関係なく巻き起こるクリスマスの感覚。この曲もHOLIDAY同様に早めのクリスマスの到来を違和感なく繋いでくれる曲ですよね。こんなの言う必要ないと思うんですけど、最高でした。(そりゃそう)
あと夏菜子ちゃんが「ここではももいろクリスマス!!!!」って叫んだ瞬間、泣いちゃったよね。こんな楽しい曲なのに。こんなに楽しい曲だからこそなのかな。様々な困難を乗り越えて開催された2年ぶりのももクリ。ああここまで来れたんだなぁ。乗り越えてきたんだなぁって。

あと今回のももクリで最も変わった点とも言えるかもしれない『れにちゃんのちょっといいとこ』。毎年繰り広げられる大々的なマジックもといイリュージョンではなく、シャボン玉を用いた本来の歌尺通りのパフォーマンスでした。正直言うと淋しさみたいなものもなくはなかったんですけど、これはこれで程よくてかわいかった。ほんとに。(例年はマジック後の唐突な歌再開にアワアワするのがテンプレだったのでこれはこれでって感じ)(どんな感じでも楽しいんだけどね)

あと個人的にはこの後のマジック論争?が楽しくて大好きだった。私ニッコニコ。ここだけでも見る価値ある。

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11.『Z』の誓い -ZZ Ver.-
ここにきて『Z』の誓い。信念と覚悟の曲。なんとなくここまででも感じる方いるかもですが、今回のももクリは『原点回帰』『信念』『楽しさ』みたいなものが順番で表れているようなセットリストだなぁとぼんやり思ったり。コロナ禍でも少しだけ前に進めたような最近。原点回帰という形でも、ライブを自由にできていた“あの頃”を想起してそこに思いを馳せながらも、ただただ楽しむことを忘れない、というももクロの歩み方を見せられている気がしましたね。主観ですけど。
あと私は-ZZ Ver.-のこの曲やっぱりすごい好き! 特に今回のももクリにとっても合ってる気がしたよ! 何て言うのかな。ポップさとカッコよさと大サビの想いの密度のまさしくフュージョンって感じ! 共感してくれ!

あとちょっと話変わるんですけど、『Z』の誓いって英語版でなんて表記するか知ってますか? 実はPledge of “Z”って書くんです。Pledgeっていうのはもちろん“誓い”って意味もあるんですけど、他にも誓約・証・固い約束みたいにちょっと強めの意味があったりするんです。こうやって見ることによってでも歌というのはちょっと違う見え方がしてきたりしませんか? これだから考察はやめられないってばよ。 (考察友達を捜してるぼっち)


12.空のカーテン
来た。来た。来た。来た。
私が大好きで堪らない冬のバラード。Re:Storyとやや似て、“あの頃”を思い出す歌詞の連続。
ただ優しいだけじゃない。柔らかく可愛らしくもありながら強く胸に刺さる歌詞は“あの頃”を経て大人になった今、より鋭く強く刺さるような気がします。
なんとも詩的でありながら、ありのままで角ばっていて尖っていて触ると怪我してしまいかねないけれど目を背けては通れない向き合わなくてはならない“現実”にも則した歌詞は正直全てを引用して解説及び自分語りをしてしまいたいくらいなのですが、長くなりすぎるのでちょっと控えめに。

「「夢を見ろ 現実見ろ」 どっちなの先生? 信じてほしいよ ねぇ」
「図書室に並んだ言葉だけじゃ 本当の痛さはわからない」

これって本当にそうだなってよく思うんです。本当の悩みや痛さなんて本人にしか分からなくて。既存の言葉や他人の感情には存在しない領域だってあるんです。やっぱり。
論理と倫理の境界線。
感情と理性の平行線。
どうしようもない瞬間だってある。その存在は当然なんだろうって思うんです。そう割り切るしかなくて。

「心配ないさ 進め 君は君」
「泣いてもいいんだよ 逃げるな そこから見える朝日が未来だ」

でもそうなんです。私は私で、他でもない私。泣いてもいい。だけど逃げるな、と言い切るこの歌の強さを感じますし、私はこうありたい。そう強く思います。

私にとって心強く感じるのは、この歌を歌っているのがももクロさんだということ。2012年のクリスマスに初披露されたこの曲は当時学生もいたももクロさん、そしてそれを経ての今があるももクロさんに歌われているというのが大きいと思うんです。もちろんももクロさんがそう思ってるかは分かりません。でもこの曲をももクロさんが歌っていて、今も歌い続けてくれていて、今回も歌ってくれたこと、ももクロさんを通じたことでこの歌詞が確実に私の中に血のように巡っていること、それだけで充分なんです。
そのくらい私はこの歌に救われ、今の私がある。大げさかもしれないけれどそう思います。

そして特にこの日は皆の歌い方がどこか決意に満ちて一歩一歩踏みしめるように感じられました。強く信念をもって前を見据える4人の姿。覚悟を持って歌い上げる4人の姿。それはまさに私は私で、他でもない私。この佇まいが見て取れたような気がしたんだ。
悩みながら、もがきながらも、明らかで明確な"自分"を持って進む姿は空のカーテンが発表されたとは違うように見えて、でもこれも空のカーテンの姿なんだろうなと強く実感。これからも好きです。歌い続けていってください。この曲は私の希望です。


13.BUTTOBI!
ここで来た新曲! HANDとどっちが来るかと思ってましたが、ももクリの雰囲気的にもこっちだったのかなとか思ったり。ある程度のテンション感は事前の桃鉄配信で分かっていましたが、さすがは前山田健一氏。(私何様?) 全体は桃鉄の曲として成立しながらも、サビはサビとして“ももクロ”が前面に出てくる感じ。楽しくてしょうがないこの感じ!

「がやがや ピーチクパーチクで PARTY PARTY」(正確な表記が分からなくてすみません)

っていうのも、ももクロらしいなぁとか夏ライブでもいけるなぁとか思ったりしてました。2016みたいな真冬の真夏ライブとかにぴったりなんじゃないかな。真冬のサンサンサマータイムみたいに。

サビはうーんなんて言うんだろう。楽しさのごった煮。懐かしくもある電子音と同時に一回セリフでテンポが落ち着いた直後に盛り上がるサビは独特のスルメ感があって、ああ前山田さん曲だなぁとしみじみ思ったりするのでした。大サビ前もなんか楽しくてちょっとウルっと来る感じ。目頭が熱くなりながら口角は上がっちゃうあの感じ。ああ前山田さん曲だなぁと再び思う、そんな曲ですね。ダンスもとってもかわいかった。困りますよももクロさん。かわいすぎです。そしてこれは推し補正コミコミかもしれないですけど、夏菜子ちゃんがやばいです。まずいです。かわいすぎちゃってます。かわいすぎ警報を発令すべきです。注意報じゃ足りません。

この文章が上がってる頃にはもう音源配信されてるよね。楽しみだな。(急に冷静)


14.真冬のサンサンサマータイム
直前でそんなこと思ってたら来たよ真冬のサンサンサマータイム。これもう心読まれてるよね。絶対読まれてる。ああ最高、最幸。なんというか勢いをものすごく感じる歌だよね。真っ赤な氷点下で迎える圧倒的沸点。沸々と湧き上がるこの喜びに満ち満ちた気持ちはこの曲ならではというか。身も心もアッツくなるんですよね。

特に今回って嫌でも(全く嫌ではないけど)2011を意識するところはあって、やっぱりあの頃の勢いとか独特の迫力ってあったと思うんです(ちょっと好きになった時期ズレてるから、もし当時の雰囲気違ったらごめんなさいね)。でもなんというかこっちがどうしたって笑顔になっちゃうみたいな。口角が自然に上がっちゃうみたいな。自然と身体が踊り狂っちゃうみたいな。そんな独特で凄まじいパワーと勢いを感じた曲でした。いやぁこれこそももクロって感じ!


15.デモンストレーション
ここで来たかと思った。でも来るならここだよねとも思った。そんなタイミングでした。
重なり合い連続するセリフから繋がったももクロという名のバトンは夏菜子ちゃんへと結ばれる。特に高く澄んでいるような気さえしたこの日の4つの歌声は満天の星空を駆ける流星のように、仲良く仲睦まじく流れてゆく。綺麗だ。気付くとそう口に出していた。そんな歌声。

なんでこんなに気持ちが昂るんだろう。
なんでこんなに鳥肌が立つんだろう。
なんでこんなに身震いが止まらないんだろう。
なんで涙が溢れて止まらないんだろう。
私にとってそんな曲。

歌詞が重なり合い連続するからこそなのかな。想いを、願いを、祈りを絆して託してどんどん大きなものに昇華していくイメージ。ステージ上で歌い響かせる彼女たちの姿はそんなことまで考えさせてくれました。

「君は君のままでいいんだよ 涙を拭いて」
「紛れもなく 信じられること 確かなものを ひとつずつ ひとつずつ この手で見つけてくの 掴み取るの」

何かに挑戦する時。
不安な時。
足が竦んでしまう時。
そんな時、私の手を掴んで一緒に前に跳んでくれる、いや飛んでくれさえしてくれる曲。
自分が苦しい時に聴けて良かった。本当に良かった。想いが溢れた。


16.天国のでたらめ
この曲が来るなら間違いなくここだと思いました。確信していた。どんな時でもどんな場合でも周りに空気感と温度感を崩されない、強く、でもそれでいて儚い、硝子のような曲。先にも言ったように、来るならここだろう、とは思いましたが、この今回のももクリで演ったらどうなるのだろう、とも思ったりして。

結論としては私の個人的な感じ方ですが、なんというか良い意味で浮き出た劇中劇のように感じました。デモンストレーションから繋がった独特な空気は会場を包むでも孕むでもなく、ただ“其処”に“在る”というか。そこだけ、その瞬間だけ感じられるものがあったような、ライブだからこそできる、そんな感覚。私はそう思いました。
これも聴かないとなんとも言えない部分がある気がするので語りたい気持ちを抑えて此の辺りで。

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17.BIONIC CHERRY
来るとは思ってた。でもここかぁ!!と思ったりしたBIONIC CHERRY。まぁ盛り上がるよね。そりゃ盛り上がる。謂わば言葉を満員までギュウギュウに乗せた急転直下のジェットコースター。スタプラフェスが有観客での久々の披露だった気がするんだけど、その時もすごかったですよね。今回もやっぱりすごかった。(絶望の語彙力喪失大魔神)

私的には2011のももクリってBIONIC CHERRYの印象がものすごく強くて。なんでだろうって考えたら、圧倒的な盛り上げ感に加えて、ももクロちゃんとモノノフさんとの最強タッグ感が半端ないというかなんというか。イントロからアクセル全開でテンション最高潮で吹っ飛ばす前半から繋がる、後半の、ももクロちゃんもモノノフさんもみんなで一緒に歌うあのパート。あの空気感なんだと思います。このnoteの序盤で書いた、2011ももクリを私が初めて見た時って、コールも何が何だかって感じだったと思うんですけど、そんな中でもBIONIC CHERRYの一緒に作り上げるというあの感覚がものすごく新鮮で、でも楽しくて心地良くて。
今回はコロナ禍ということもあって声は出せなかった。出したくても出せなかった。でも伝わってきました。出してるぞ、心の中では出してるぞ!って感じのモノノフさんの表情と動き。それが画面越しの私には痛いほどに伝わってきました。もちろんももクロさんにも伝わっていたはず。だからこそというのもたぶんあって、力強く楽しむももクロちゃんの姿。それについていくモノノフさんの姿。確かに声が出せなかったという点で2011とは違ったのかもしれないけれど、それでも、やっぱりBIONIC CHERRYはBIONIC CHERRYで、あの楽しく眩いBIONIC CHERRYでした。紛れもなく。

こういうところが大好きなんだよなぁ。

あと4人で抱き合うのとその後のMC、反則です。かわいすぎです。これも絶対見て。

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18.モノクロデッサン -ZZ Ver.-
いやここで来るのかモノクロデッサン。ちょっとびっくりはしたんですけど、今思うと納得できるような気がします。
印象的なイントロからスタートしたこの曲はトロッコとともに進んでいく。優しくて暖かくて柔らかいももクロちゃんの空気と歌声を熱のようにトロッコがゆっくりしっかりじんわりと伝えていくような会場の様子。それはさながら歌詞に呼応するように、鼓動するように、“ももクロ色”に染められていく“パレット”のようで。

綺麗だった。美しかった。ここでしか見られない、ここだけの、贅沢で掛け替えの無い時間。

「どの色が欠けてもこの夢の続きは描けないから」
「どの色が欠けてもこの夢の続き描けてないから」

本当にそうだなって。
絶対にそうだなって。

そう強く信じられる、心に刻み込まれる世界が目の前に確かに存在していたんだよ。
ももクロに、感謝と約束の、光の花束を。


19.走れ -ZZ Ver.-
確かにこう来たら走れ!だなって思います。いつもの慣れ親しんだあの走れ。でもそれが当たり前なんかじゃないんだよなって思った昨今。思えばこうして自然に楽しめる走れは久しぶりだったのかもしれないなと。モノクロデッサンに続いてトロッコ披露だったこの曲はももクロちゃんが楽しんでいるような姿が印象的で。いつもそうだと言われたらそうかもしれないけれど、でもやっぱりそれでも楽しんでくれているももクロちゃんを見られるのが嬉しくて嬉しくて。

大サビに向かって徐々に上がっていく曲調は楽しくて美しくて、やっぱりももクロの象徴を感じてゆき、そして大サビ。夏菜子ちゃんのあの声が響き映える会場。
それから真っ暗闇に光り輝く4つと沢山のペンライト。
ああなんて美しい景色だろう。
冗談でなく、真剣に私はあの景色を見るために日々を生きているんだ。
あの景色の一部になりたくて頑張るんだ。
そう思うほどに久しぶりに見るその景色はやっぱり美しくて、早くライブに行きたいな、と改めて思う、そんな走れでした。

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20.月色Chainon
ここでこの曲なのか…!と驚きはしましたがももクリの本編の最終曲ということで言うと自然なのかなと今となっては思ったり。美しく、華麗に、一度舞台の幕を下ろすには最上の曲なのかなと。

私は今回やらなかったMOON PRIDEも好きなんですけど、その中でも特に

「女の子にも譲れぬ矜持がある」

って歌詞が好きで。MOON PRIDEで譲れぬほどに強く芯の通った矜持を持った女の子が優しさと柔らかさを大人の女性として更に兼ね備えて再臨したのが月色Chainonだと勝手に思っているのですが、まさに2011→2021のももクリってここなんじゃないかなって。走れから一転、笑顔を浮かべながらも凛々しくしなやかさを感じる表情と深く染み入る歌声。その成長と成熟の姿を伝えようと、変わらずに変わり続けるももクロちゃんを示そうと、本編の最後にこの曲を持ってきたんじゃないかってこれまた勝手に思ってる私です。

穏やかで、でも力強く、駆ける風と波。揺蕩い、繋がる、物語。


そしてアンコール前の最後の挨拶。アンコールへ。


アンコール
21.猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
さあさあ来ました来てしまいました無限の愛。2011ももクリのオマージュをするならば避けて通れない、記憶に刻まれてる刻まれすぎているパフォーマンス。まさかまさかとは思っていましたが、曲の後半、そこにはステージからせり上がるマーティ・フリードマンの姿が...! いや予想はしてたけど! 来ないかなぁとは思ってたけど! なんなら前日のレポで分かってたけど! それでも否応なしに最高潮に達する会場(と在宅の私)のボルテージ!! いやそりゃ最高なんですよね。これに関しては見ないと絶対伝わらない。だから見て。これは義務です。

そしてパフォーマンスも本当に本当に良かった... バンドがいないからこそ、ここにきてのギターソロがあまりにも鮮明に激しく響く会場。そして脳内ではっきりと重なる10年前と“今”。当時は派手派手な海賊モチーフの衣装に身を包んだももクロちゃんも今回はシンプルな装いで。でもなんだろう。当時を思い出すんです。めちゃめちゃに。でも当時よりも圧倒的に力強く貫録を持ったパフォーマンスの姿がそこにはあって。かっこいい。カッコいい。格好いい。ずっとずっとそう思っていました。これこそが“変わらずに変わり続ける”の体現だなって。言わずもがな、最高でした。もう一回言うけど、絶対見てほしい。いやそんなこと言ったらここ以外も見てほしいんだけども。本当に。


22.境界のペンデュラム
まさかここでこの曲とは... でももう既に凄まじいのが伝わる。それが始まった時の感情でした。
あの元々が圧倒的に格好良いイントロはマーティ・フリードマンのギターでより一層の進化・深化を遂げていて、耳に響くギターの音色はそれはそれは重くずっしり重力を持って。曲のどの部分を取っても胸を激しく叩き貫くようなメロディー。旋律に押し潰される幸福。音に踏み潰される愉悦。ただただ圧倒されてしまいました。実際に会場で聴いていたらどうなってしまっていたのだろう。そのくらいに激しくて重くて衝撃的で。
元々この曲のことが物凄く好きなんですけど、それを抜きにしても、個人的にはこのももクリのベストアクトだったと思います。もちろん個々人に依るとは思うんですけど、それでも私個人的にはそう思いました。いやほんと言うと選べないんだけど。でもそう思います。日本語って難しい。
ただ間違いないのは今回のももクリにおける境界のペンデュラムの魅力が私のこんな文章じゃ全く伝わりきらないってこと。これは私の力不足も物凄くありますが、それだけすごかったんです。その凄さが伝われば幸いです。本当に聴いておくれ...


23.白い風
そして2日間含めた最後の曲は白い風。2011年ももクリで初披露されたこの曲は原点回帰という点においても、2年ぶりのももクリという点においてもラストにふさわしい曲。

響く。あまりにも響く。

冬が来たよ、とドアをリズミカルにノックしてくれるのがサンタさんやHOLIDAYだとすれば、はらはらと舞い落ちる雪粒を素手に感じながら、肌寒くも雅やかな風を感じながら、ふと後ろを振り返り、冬の訪れをじんわりと噛みしめるような曲が白い風だと思っています。

私は個人的にはももクロの真骨頂ってバラードだと思っていて。
真に迫る、心を揺さぶる、強く優しく儚い歌詞とそれを一切の濁りなどなく真摯に真っ直ぐに伝えてくれるメロディーは、ありのままでこちらを見つめてきてくれるももクロさんの等身大の姿と余りにも綺麗に重なっている気がして。それこそ2011年のももクリで披露されたこの曲は間違いなく彼女たちの姿そのものを伝えてくれる歌だったように思います。切なくて切なくて、でも一生懸命で力強い魂の叫び。伝えてくれる歌詞の全てが余計なものを孕まずに直接心に清く潔く水のように浸透するあの感覚が大好きだったんです。

そして今回。原点回帰をテーマとして灯した2021ももクリ。
圧巻。圧巻でした。
印象的なイントロから始まると広がる世界は紛れもなく4人だけのもので。歌詞のひとつひとつが暖かい手の上に舞い降りた雪の結晶のようにじんわり溶けて心に沁みてゆく。2011年と同じように、いやもっと切に芯に真に心に間違いなく彼女たちの姿そのものを伝えてくれる歌がそこにはありました。そこに加えて居たのは成長した4人の姿。重なり合う歌声は言葉になんてできない透明感と美しさがあって。言葉を失い画面を見つめるしかできない時間がそこには流れていました。

また、最後の大サビでスクリーンが4分割になった時間があったんです。4人が、それぞれがそれぞれらしく、想いを込めて、気持ちを乗せて、歌い上げる白い風。それぞれの表情は、強く優しく切なく美しく、これだけでは説明できない全てが詰まってた。言葉にはできない4人と白い風が、言葉になんて表せない10年の重みがそこには投影されていました。
こんな景色が見られて私は幸せだな。大袈裟でなく、そう思います。

歌詞に関しても、もちろん言いたいことは沢山ありますけど、これだけ。

「心にヒカリをくれた キミとならば こえていく どんな今日も」

ももクロさん、百田夏菜子さん。
今日をこえていく希望をありがとう。心にヒカリをありがとう。

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MC Last.最後の挨拶
そしてライブは最後の挨拶へ。白い風で涙目になっているれにちゃんを見てしまった時点でこちらが泣いてしまうのは当然の流れでした。

まずはれにちゃん。泣きながら伝えてくれるのはこちらへの感謝の言葉で。
やはり普通ではなかった2年間。今までは当たり前だったことが、ここ2年間で思うようにいかなくなってしまったこと。それでもモノノフさんが会いに来てくれたこと。それを感じて涙が溢れたこと。
涙ながらに語ってくれました。

「新しい冬をキミと見つけた」

白い風のこの歌詞でそのことを強く感じたのだと。

もう号泣。号泣するしかないですよね。確かに上手いこといった、なんてお世辞にも言えない日々で。今だってその状況は続いていて、でも少しだけ上向いてきたのかなってそんな日々で改めて痛感する当たり前の大切さ。私も冒頭で述べたように全くうまくはいってないんですけど、それでもやっぱり私を支えてくれたのは他でもないももクロなんですよね。そのももクロさんが同じように(って言ったらちょっと違うかもしれないけれど)苦しんできたこと、困難にぶつかってきたことを聞いて、何というか本当にありがとうとしか言えなくて。ただただ支えられてしまっているけれど、そりゃもちろんももクロさんも不安に決まってるよなって。そう思うといろんな感情が交錯してしまって涙が止まりませんでした。

更に続けて。10年前は緊張や不安で楽しみ切れなかったけれど、今回は楽しめたって。ひとつひとつ幸せを噛みしめながらライブできたって。
そして最後はモノノフさんがモノノフさんでいてくれることを当たり前と思わずにいたい。モノノフさんになってくれてありがとうございます、と結びました。

そんなの泣いちゃうよ。感謝なんてこっちのほうがしてるよ。絶対。絶対。絶対。絶対。
でもれにちゃんは、ももクロさんはそうは言わせてくれないんだろうなあ。こっちがありがとうだよって何度だって、何度だって言ってくれる。そんな存在でいれて幸せだし、そんなことを言ってもらえるような存在であり続けたい。そう強く思います。
こちらこそ言わせてください。
ももクロになってくれてありがとうございます。


続いてあーりん。同じく10年前を振り返ったあーりんは昔と違ってライブが終わって淋しいという気持ちが大きくあると語ってくれました。

これ本当に分かる。本当に。どんどん淋しくなる。あんなに楽しみに来たライブも終わる頃には淋しさに包まれてて。でもだからこそ楽しいんだとも思うの。久々に会った親友との再会のような、そしてその別れのような感覚。また会いたいな、会えるといいな、会うために頑張ろうって強く心に誓うあの感覚。
変な言い方になっちゃうけど、淋しいと思ってくれているあーりんに嬉しいな一緒だなと思ってしまったりして。

そして次に笑顔で話し始めたのは筋肉痛の話。なんだろうと聞いてみると、リハから沢山歌い踊っているはずなのに今 脇?が筋肉痛なんだそうで。その理由を考えてみたら「みんなにたくさん手振ったからだ!」と気付いたのだと笑顔で語るあーりん。

もうこれも号泣なんですよ。(泣いてばっかでごめん) でも笑顔で言ってくれるんですよ。手振ったからだ!って。れにちゃんのところでも書いたように、当たり前が当たり前なんかではなくなってしまった昨今、そんな何気ないような、でも当たり前なんかじゃない、ライブならではの光り輝き煌めき眩い瞬間を笑顔で楽しく伝えてくれるあーりん。ああこれがあーりんだなぁって。なんか嬉しくなると同時に安心しちゃって。この人についていけば、信じていれば大丈夫だ、って、泣きながら笑顔が零れたんです。もう佐々木彩夏さんはこれだから最高なんです。大好き。ソロコン行きます。(言うとしても今じゃない)(でも伝えたかった)


そしてしおりん。ライブが絶対に必要かどうかで悩んだことを丁寧な言葉で伝えてくれる。色々悩んだこと。今は開催すべきでないのかと考えたこと。でもこの日を通しての感情として「ライブって絶対に必要なものだなって思いました」と強く噛みしめるように言ってくれました。すると、客席からは割れんばかりの拍手が。そしてそれを受けて一筋の涙を流すしおりん。

号泣。さらに号泣する私。いやそりゃそうよ。こんなん泣いちゃうって。嗚咽しちゃうって。
私も立場上色々と、本当に色々と考えてしまう日々でした。必要の線引きって本当に難しくて。“必要”なんて一つの言葉で全てまとめてしまうのは無理があった。でも考えてしまう必要性。そりゃ演者さん側も悩むよなと思います。当然。当たり前に。
それでも少しずつ前に進んでこうやって大きなライブができて、しおりんはこう言ってくれた。言うのだってものすごく勇気が要ることだと思うんです。でも言ってくれた。こんなに嬉しいことってないです。ありがとう。それしかない。ありがとう。今までよりも更に前を向いて歩んでいける気がします。ありがとう。

その後、10年間の振り返りとして、10年間の成長として、10年間の積み重ねとして、2DAYSのライブで声を枯らさずに歌えたことを挙げたしおりん。些細なことなんですけど、と付け足すのがあなたらしくて。

でも些細な事なんかじゃないよ。
初めて私が参戦したライブである2013春西武。Day1で声を枯らしてしまったしおりんの姿をとにかく応援していたのを覚えています。頑張れ、頑張れ、って心の中で応援してた。
2018ももクリ。歌へのコンプレックスとそこへの想いを自らの言葉で伝えてくれた。素敵な何かを届けられるように、私たちらしい歌を届けられるようにと決意を伝えてくれたしおりん。
2021ももクリ。数々のライブとそしてフォーク村を経て間違いなく成長したしおりんの姿が、あなたの努力の積み重ねがそこにはあったよ。
些細なわけないよ。あなたの歌声が大好きで大好きで大好きです。これからもあなたの歌声を楽しみにライブに行きます。会いに行くね!


最後は夏菜子ちゃん。アイドルと年齢の話。両者の間にはシビアなイメージをしていたけれど、みんなと一緒に年齢を重ねていくことが楽しいって。モノノフさんと一緒なら怖くないって。みんながももクロを必要としてライブに来たときに、最新で一番楽しい私たちをお届けしたいって。

号泣も号泣。耐えられるわけなかった。主演映画、ソロコン、そしてそこに一緒に“在”ったピアノと、ももクロのちょっと外側でも、もちろんももクロでも2021年は相当大変、大変なんて言葉では言い表せないほどだったであろう夏菜子ちゃん。そんな激動の1年を過ごしてきたであろう夏菜子ちゃんがここにきてそんなことを思ったなんて。涙が、溢れた。
私は夏菜子ちゃんが大好きなんです。本当に。言の葉では語れないくらいに。
今までノフをしてきた約10年間で一番夏菜子ちゃんのソロコンに行きたかった。百田夏菜子の作る世界に浸り沈み溺れたかった。その世界を目に焼き付けたかった。その世界の欠片を胸に仕舞い込みたかった。その想いは誰にも負けないと言い切れるほどに。
でも夏菜子ちゃんに何か負荷や負担を与えてしまってはいけないとも思っていた。だから今年のソロコンが発表されるまでソロコンをやってほしいとは言わなかった。言えなかった。夏菜子ちゃんがやりたくないのなら、いいやって。もちろん見たい。見たいけど、それ以上に優先するのは彼女の気持ちだから。
でも夏菜子ちゃんが言ってくれたんだよ。みんなと一緒に年齢を重ねていくことが楽しいって。モノノフさんと一緒なら怖くないって。こんなに嬉しいことはなくて。もちろん、夏菜子ちゃんが今まで前向きなことを言ってなかったとかそういうことじゃないけど、でもなんというかこんなにこれからの歩みを想起させてくれるってなんだかすごく大切で珍しい気がして。(私の考えだからそんなことなかったらごめんなさい) 歳を取るっていう言ってしまえば私たちにとっては当たり前のこと、だけどアイドルとしては決して当たり前じゃないことに、モノノフを、私たちを重ねてくれたことが本当に嬉しかった。なんだかこちらをちょっとだけ頼ってくれてるような、そんな感じすらしてしまったな。考えすぎだったら申し訳ないんだけど。でもそのくらい嬉しくて優しくて暖かい言葉だった。
もちろん嬉しいだけじゃなくて。すごい、頼もしいなぁとも思った。これを言い切るのにどれだけの勇気や葛藤、想いの様々があるか。見えない覚悟と戦いがあるか。これを言ってのける百田夏菜子さんがやっぱり大好きだなって。付いていきたいなって。
それを少しでも支えられているのなら、私は幸せだし、これからも支えていきたい。
いつもいつも支えられてばかりだけど、このくらいは支えさせてください。
(ごめんなさい。ここに関しては考えがまとまらなかった。ただただ大好きだなって。想いが、溢れた。)

そして百田夏菜子さんは言った。「元気でいてください。お互い」。

うん。うん。絶対に。強く頷いた。そう心に誓った。涙でびしょびしょになりながら。
怪我や病気でメンバーが揃わなかったことも一度ではなかった今年のももクロ。でもこうやって年末にみんな揃って笑顔でいてくれることの有り難さ、尊さ、掛け替えのなさ。ものすごく心に響いたよ。
冒頭から何回か書いてるけど私は全く元気とは言えない現状で。でも今回改めて思ったよ。元気になりたい。ならなくちゃ。元気になってももクロのライブに行くんだ。会いに行くんだって。そうやっていつだって強い信念と勇気をくれるももクロちゃんが、夏菜子ちゃんが大好きです。元気でいようね。本当に。

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最後に別れを惜しみながら駄々をこねながら階段を上るれにちゃん。そんなれにちゃんを優しく諭すしおりんと現実的に諭すあーりん。声が裏返っちゃう夏菜子ちゃん。いつも見てきたようなあの光景に涙で頬を濡らしつつ笑顔を浮かべながら、最後の挨拶。

「以上!私たち、今会えるアイドル! 週末ヒロイン ももいろクローバーーーーーZ!!!!」

今年で一番力強くZポーズを決めました。
「また会おうね!」「元気でね!」

そうして余韻と感動、笑顔に包まれながらももいろクリスマス2021は幕を下ろしました。


終わりに:ライブってLiveでLife

私が今回のライブで思ったのはライブって良いなぁってこと。そりゃそうなんだけど。
ライブってやっぱりLiveなんです。生きている。なまものなんです。現実は多面的で多角的。その時しか見えない、出逢えない感情がある。そこでしか見えない、出逢えない景色がある。だからこそ見逃せない、見落とせない、見過ごせない。そう強く感じました。
そしてライブってやっぱりLifeなんです。人生。生きていく上では欠かせない産物なんです。現実は長い長い微分可能な曲線。その時得た座標も微分した直線の傾きも人生においては欠かせなくて、何よりそれまでの積み重ねである積分した面積を豊かにしてくれる。だからこそ大切で重要で貴重で“必要”なんです。そう強く感じました。
言葉が足りずにごめんなさい。もうとっくに論理と感情が臨界点なの。でもそれしかない。

そしてももクリは2011年と2021年を結ぶ“夜行列車”でした。急行直通運転で直接結ばれた素晴らしく煌めいたオマージュの数々とももクロが各駅で拾い集めてきた努力と勇気と決意の欠片。その両方が欠けることなく夜空に煌めく至高のライブ。輝石の軌跡は奇跡の軌跡。4人の姿は輝いていて、目を奪われっぱなしで。初めて見たあのライブに“いた”ももクロがいて、変わらぬ姿と変わり続ける姿を魅せてくれた。
そしてやはりももクリでしか感じられないバラードへの感情。これが私はとにかく大好きなんです。冬景色。雪模様。寒空の下。全てが噛み合う歌詞とメロディー。それは間違いなく他では味わえない感覚。今回もももクリならではのバラードが聴けて、嬉しかったな。空のカーテン。白い風。本当のことを言うともう何万字でも書けるくらいにこの曲々が好きなんです。機会があれば書いてみようかな、なんて。
とにかく今回のライブが、いや今回のライブも大好きでした。可能ならばまた似たようなライブが見たいような気もする。でもそれは違うのかもしれない。だってライブは一期一会なのだから。

そしてもう一つ。ももクロってやっぱりいいなぁって。大好きだなぁって。
やっぱり全部が全部魅力的で、目に映る景色はいつだって輝いている。
私はそもそも彼女たちの歌が好き。でもやっぱり彼女たちに歌詞を感じたりするから余計に心に入ってくるんだろうな。歌い踊るその姿は等身大の彼女たちを曲によって歌詞によって投影しているような。だからこそ響く歌がある。刺さる歌がある。沁みる歌がある。そう思ってしまうんです。
そして今回は歌以外で特に色々な想いを見せてくれたように思います。最後の挨拶のところで沢山書いたから手短に書くけれど。
彼女たちの想いにはやっぱり嘘がなくて暖かくて柔らかくて。
 いつだって私に希望をくれる。
 いつだって私に光をくれる。
 いつだって私に未来をくれる。

そんなももクロちゃんが大好きなんです。そしてももクロちゃんの笑顔が大好きなんです。今回のライブではなんだかいつも以上にももクロちゃんが笑顔でいてくれた気がして。それが彼女たちが楽しかったからなのか、こちらを楽しませてくれようとしていたのか、どちらにせよ、とにかく嬉しかった。心ってこんなに暖かくなるんだって。同じ時間を過ごすことが出来て、感情を共有できたような気がして。この人達の笑顔を絶やしてはいけない。ペンライトという灯で笑顔を少しでも灯し続けたいなって。
メンバーは最後の挨拶で「また会いたい」「また会いましょう」と言ってくれた。それはやっぱり当たり前なことじゃない。会いに行くね。絶対に会いに行きます。ずっとずっと大好きです。
ここまで読んでくれた人にはこの表現で伝わるといいな。伝わりにくくてごめんね。

そして最後に。私は夏菜子ちゃんが大好きだなって。
何度も言ってるけれど、私は夏菜子ちゃんのソロコンに行けなかったことをだいぶ引き摺っていて。ものすごく落ち込んだし、ものすごく気持ちは沈みました。なんでだろう。くやしい。くやしい。くやしい、と。
だからこそ少しだけ不安だった。今回のももクリを純粋に楽しめるのかなって。夏菜子ちゃんのソロコンへの想いが強くなってしまわないかと。
でもそんなの杞憂でした。楽しかった。感動した。嬉しかった。何よりもいつも以上に目を奪われた夏菜子ちゃんの姿。そうか。夏菜子ちゃんはソロコンを経て進化しているんだ。よく考えたら当たり前の事実を強く実感しました。
一度そう認識すると楽しみしかないよね。バラードの表現力やソロコンで演った曲の新たな可能性、歌い方の変化・進化・深化、もう見どころ、可能性しかないんだ。どんどんと突き進む夏菜子ちゃんの姿に嬉しくなりました。期待せずにはいられないんだ。
そして最後の挨拶。みんなと一緒に年齢を重ねていくことが楽しい。モノノフさんと一緒なら怖くない。そう言ってくれる夏菜子ちゃんに「ああ夏菜子ちゃんを推してきて、推していて、推してこれて本当に良かった」と言い表せないほどの感動と喜びと、未来への期待感が更に増してしまいました。先を見据えた夏菜子ちゃんにどこまでだって付いていきたい。いつまでだって夏菜子ちゃんの笑顔を見ていたい。そう心に誓ったももクリでした。

夏菜子ちゃん、あなたの歌が、ダンスが、言葉が、笑顔が、そして全てが本当に本当に大好きです。
来年の誕生日、ソロコン円盤発売、楽しみにしてるね。


とまぁ私の感想は以上です。長々と失礼致しました。

あーあ、楽しかった!!!!


終わりも終わりの雑の談:今後のライブの姿って

最後にもうほんの少しだけ雑談にお付き合いください。
急に話もテンションもがらりと変わってしまってごめんなさいなんですけど、ここ最近のライブって、昔のライブタイトルを意識したタイトル付けがなされていることって皆さんご存知ですか?

例えば
2011夏 極楽門からこんにちは から 
2020夏 配信先からこんにちは

更に
2012春 見渡せば大パノラマ地獄 から 
2021夏 夏のパノラマ地獄(中止しちゃったけど)

そして今回
2011冬 ももいろクリスマス2011 さいたまスーパーアリーナ大会 から 
2021冬 ももいろクリスマス2021 さいたまスーパーアリーナ大会

というように最近は中身はともかく、タイトルは昔を意識したライブが多いんです。だいたい10年越しくらいのペースで。

そこで私が思い出してしまうのが
2013冬 ももいろクリスマス2013の国立発表 と
2014春 ももクロ春の一大事2014 国立競技場大会


そう思えば忘れもしないちょうど2年前のももクリで新国立宣言がなされましたよね。
言の葉をゆっくりと、でもしっかりと紡いだ夏菜子ちゃんから出た“新国立”という言葉。

「まだまだ見せたい景色があるし 見てほしい景色がある」


何の根拠もない。何の根拠もないですけど、そう遠くないミライに

20XX 新国立発表
20XX 新国立競技場大会

と国立の軌跡をなぞる新たな軌跡が生まれることを夢見て、今回の文章を結びたいと思います。

これは“軌跡”であって“奇跡”ではない。

皆さんいつか現場で会いましょうね。
そしていつかは新国立で。“元気で”会えますように。

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