土佐の高知
私の名前は 長宗我部 春近
3志士の銅像に別れを告げると電話が鳴りだした。ちょっとびっくりしたが同時に尾立のご両親が迎えに来てくれることになっていたのを思い出した。
尾立のご両親とは大学時代に一度だけお会いしたことがあったので、お互い顔だけは覚えていた。簡単にあいさつを終えると以前、興味があると言っていた場所に案内してくれることになった。
高知駅から桟橋通り方面へ向け出発する。路面電車と並行に車を走らせることになる。駅を出て南へ数百メートル進み、丁度 江ノ口川を渡ったところで尾立のお父さんから提案された。「はりまや橋も観ていくかえ?」
はりまや橋?なんか聞いたことあるようなないような名前だなあと思っていると「日本一残念な観光名所って言われゆうらしい」それで思い出した。
駐車場に車を止め、歩いて向かうと現在は工事中のようで囲いがされていた。確かに言われないと気づかずに通り過ぎてしまいそうだ。
高知県民である尾立のご両親を前に正直には答えなかったが、確かに残念な観光名所かもしれない。車に戻り長浜に向かうことになった。
桟橋通り方面へ向かい、はりまや橋の交差点に差し掛かる。国道32号線がクロスする。路面電車「いの~ごめん」線が走っており、この交差点は一部の鉄道マニアでも有名な場所になっているらしい。道なりに進んでいくと桟橋通り五丁目の信号待ちとなった。左手の方には40年位前には高知競馬場があったらしいが、そこに中高一貫の公立校ができ、最近、津波警戒地域ということで廃校となったということであった。信号が青に変わり車が進んでいくと左手は海が見えた。
トンネルを抜け進んでいくと横浜病院の看板が見えた。この辺りは横浜という地名らしい。海が近いせいだろうか、しかし道路からは海は見えなかった。さらに車は道なりに進んでいった。
「長宗我部くん、お昼にしようか?」という尾立のお父さん、さっき王将で餃子定食プラス餃子1枚食ったんだけどと思いながらも、いいですねと応えてしまった。
店内には大きなパネルに写真付きのメニューがあるが 、常連さんはそのまま列へと進んでいく。注文をし、後はほぼセルフとなている。コップに水を注ぎ、てんぷらなどのサイドメニューが食べたい人は取り皿を載せてうどんが上がるのを待つ。うどんは冷・温どちらかチョイスできる。この日私は肉うどんぶっかけ温、大盛にした。710円なり。
さあ、腹ごしらえもできたところで最終目的地「若宮天満宮」へ
了
賑やかし帯はこちらから
いつもありがとうございます
では 素敵な1日を✨
#なんのはなしですか
#賑やかし帯
#ショートショート
#フィクション
本作品はこちらの続編になります
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?