A110、ワイドミラー交換のすすめ
A110は前方の視界はいいのですが、斜め後方とルームミラーを通しての後方視界があまり良くありません。後ろのピラーが太いのでうまく目視できないんですね。なので納車当時は合流時にちょっと怖い感じがしました。
おそらく純正のミラーは1400Rぐらいの曲率だと思いますが、これを600Rのいわゆるワイドミラーに交換して現在に至っています。
当時はA110用のワイドミラーはなかったので、cCcシー・スリーさんという工房でワンオフで作ってもらいました。下はその時に採寸して型紙をやり取りした時のものです。この時に型を作ったので今では採寸する必要はないと思います。
型はありますが、ワンオフなのでミラーの仕様は相当細かく選ぶことができます。今回のミラーは、色が「Clear」、曲率は「600R」で「フチ無し」のタイプです。装着は既存ミラーの上に接着します。A110のノーマルミラー、運転席側のミラーは途中から曲率の変わる複合曲面ミラーですが、こちらは全部同じ曲率です。
cCcさんでは車両を持ち込めば取り付けまでやってくれるようです。ただ基本は送ってくれるミラーを自分で取り付けます。
cCcさんのミラーは取り外しのことも考えて、直接既存ミラーに貼るのではなく、いったん下地シートをミラーに貼り付けてからそこに接着するようになっています。なので万一曲率が合わない場合でも元に戻すことができます。もちろん既存ミラーを外して台座につけるようなタイプでもオーダーできます。
写真のようにミラー裏面には粘着テープ(仮固定用)が貼られていて、曲面と曲面の間に充填するためのラバーの塗布位置、接着剤の塗布位置が指示されています。
表面には、固定時に指で押す箇所、そして取り付ける際に持つ部分があらかじめ貼ってあるという親切さです。
指定された箇所に接着剤、ラバーを塗布して、後は慎重に位置を合わせて貼るだけです。軽く位置を決めたらこれも指示のある箇所を強く押して60秒程そのまま保持します。これで取り付け完了ですが、その後4時間ほどそのままにします。
これで完成です。1400Rから600Rですから、かなりミラーの範囲が広くなります。下の写真(運転席から助手席側)で上がノーマル、下がワイドです。運転時の画像でないのでちょっとわかりにくいですが、車の真後ろから隣の車線までの2車線分がミラーに映るようになります。
広範囲に映るようになるので、どうしても対象物との見た目の距離は遠くなりますが、すぐに慣れます。また若干周辺が歪みますが、それも慣れの問題だと思います。左右だけでなく後方までがサイドミラーで確認できるので、A110の場合、正直これが標準装備でもいいんじゃないかと思います。
600Rではやや違和感がある場合は、もう少し曲率の緩やかなものがいいかもしれません。今ではミラー大手のナポレオンからもA110用のワイドミラーが出ているようです。
今ではワイドミラーでない他の方のA110を運転するとちょっと怖い感じもします。慣れの問題なのでノーマルでも時間が経てば問題ないのかもしれませんが、もし視界に不安がある場合はおすすめです。