A110、パドルを交換する
ハンドルの裏についている変速するレバー、パドルと呼んでいいんでしょうかね。A110のものはポスト側に固定されているのでハンドルを回しても位置は変わりません。自分はあまり気になりませんが、ハンドルを9時15分の位置で握って90度回した状態だと、パドルに指が届きません。90度回した状態でシフトダウンすることはほぼないと思いますから、主にシフトアップの時に気になるでしょうか。
その悩みを解消するためにより長いパドルが数社から出ています。こちらも何と呼んだらいいのかわかりませんが、仮にエクステンションパドルとでも呼んでおきます。
まずは国産ですね。KG Worksさんという横浜の会社が製造して、アルピーヌ東京有明でのみ販売しているパドルがあります。丸い穴で肉抜き加工されているのが特徴です。詳細はアルピーヌ東京有明のHPで見てみてください。
次がイギリスから。Life A110という、自身もA110オーナーの人が始めた(たぶんほぼ個人の)サイトで販売されているエクステンションパドルです。こちらは日本でも個人輸入されて装着されている方、多いのではないでしょうか。アルミ切削です。左がノーマル、右がLIFE110が販売しているものです。
YouTubeに取り付けビデオもアップしていて親切です。値段も日本までの送料含めて一番お安いですね。ちょっとずつ生産しているようで、今は在庫がないようです。
最後はフランス製。フランスで車のレストアや少量生産のパーツ製作を請け負う会社、mp-rezeau からアルミ切削にブルーアルマイトを施したモデル、マットブラックのモデル、梨地仕上げで好きなテキストを入れられるモデル、中抜きした軽量モデルなどが出ています。
ブルーに惹かれて自分はmp-rezeau製のパドルを購入してみました。オーダーしたのが5月18日、サイトには制作に2週間と書かれていましたが、実際には28日に届いたので、10日でフランスから到着したことになります。
パドルは木箱に丁寧に包まれて到着。流石フランスです。緩衝材も見たことのない、おしゃれなものが入ってました。
重量を測ると、だいたい85gでした。純正が55gなので、左右で60g重くなりますが、サイズはほぼ倍くらいあるので相当軽量じゃないかと思います。サイトによればアルミブロックから削り出した後、サンドブラストしてアルマイト加工しているみたいです。アルマイトもきれいに染まってます。
交換自体は、ハンドルのカバーを外して、パドルを固定しているピンをドライバーとペンチで外し、交換するだけです。ハンドルカバーを外すのにT20のトルクスが必要ですが、30分ほどで交換できます。簡単です。
なんと言ってもブルーが映えます。ちょっと目立ちすぎと思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
操作感は、当たり前ですが変速しやすいです。長さが長いだけでなく、距離が近くになります。ただハンドルを握っていてもちょっとパドルに手が触れるぐらいの距離になるので、マニュアル操作しない時は逆にパドルの存在をいつも意識する感じになります。ウィンカーレバーを倒す際にも少しパドルを避けつつ、みたいな感じです。たぶんすぐ慣れると思いますが。
台数から考えるとなかなかこうしたA110専用のパーツというのは出てこないかと思います。安いパーツではないですが、内容を考えると十分納得できるクオリティです。
最初は少し違和感がありましたが、数日で慣れてしまいました。上記のどのメーカーであってもそんなに操作感に違いはないかと思います。もしパドル操作の際に、少し短いなと思われる方は、交換も簡単なので試されたらどうでしょうか。