私たちのキャパ
Hello〜 ペリーです。
non-noかなんかの雑誌で、街の可愛い子にインタビュー的な特集をやっており、その中で「好きな男性のタイプ:水筒を持参するような丁寧な暮らしをしてる人」と答えてる人がいました。
丁寧な暮らしがしたかった私は、水筒を入手し、マイボトル生活の舵を切りました。
ところが先日、この水筒を洗うのをつい忘れ、2日ほど続けて使用してしまっていることに気づきました。
「これは丁寧でない暮らしだな」と思った私は、手元にあったウェットティッシュ的なもので飲み口を丁寧に拭き取り、丁寧な暮らしをしました。
今日もマイボトルから水をそっとひと口。
その時、何気なくそのティッシュのパッケージを見て、体に戦慄が走りました。
「手や顔を拭かないでください」
「口に入れるものには使用禁止」
拭いちゃった...拭いちゃった...手や顔どころか飲み口を直接拭いちゃったァ...。
飲んじゃった...飲んじゃった...いま私の「口に入れるもの」すべてがあなたのエッセンスを孕んで、私の喉を伝ってゆっくりと体の中に入ってきているわ...。
え.....? こんな「手拭き」然としていながら、そんなことある...?
机の上にこのウェットティッシュあったら10人が10人これで手拭いておにぎりとか食べるよ?
じゃあ何を拭けばいいの?
「本製品は環境表面の清拭専用です。」
環境表面って何...?
(ドアノブ、トイレ周り、スイッチ類等とのこと。)
.....死ぬかも!
数秒遅れて危機を感じた私は、流し台に駆け込み、まずは自分の口を、口の中を、そして水筒の飲み口と中身を狂ったように洗浄しました。
我ながらその勢いはちょっと恐ろしく、韓国ドラマ「チャングムの誓い」で主人公チャングムが毒味の後遺症で味覚を失って取り乱し厨房にある食材を手当たり次第口に含むシーンを彷彿とさせました。
ティッシュの主成分は「Ag」らしいので、私はこのままゆっくりと体が銀に変化し、後世に語り継がれる像となって小学校の校庭とかに飾られるんだろうな、といよいよ死を覚悟し、数日間震えながら過ごしました。
結果、私は生きています。
金箔を貼ったアイスが金沢にあると聞きます。
そもそも鉄分というのが栄養素にあります。
金属が私たちの体に与える影響なんて、大したことないのかもしれません。
考えてみれば、私たちの生活の中には、私たちの身体のキャパが試されるアクシデントがたくさん潜んでいます。
お菓子の包装を食べちゃった、歯磨き粉を飲んじゃった、コピー機の光をつい見ちゃった、洗剤のついた手で目を触っちゃった...。
実際にどれがヤバくどれがセーフなのか、その判断は難しく、個人差も多分あるでしょう。そして調べていませんがそれらを検証するyoutuberも多分いるのでしょう。
今日私たちが生きているこの現実は、そういう小さな罠を奇跡的に潜り抜けてきた、思いのほか幸運の連続の末にあるのです。
あなたがこれまでの人生で最も自分の身体のキャパを脅かされた体験はなんですか?
友達とカフェで話の種にでもしてくださいね。
おやすみなさい。