院内見聞録 入院シーズン3 8日目
2022年5月20日
22:49、0:22、1:10、3:29(トイレ、そののち寒気)、4:41、5:39(ドレーン)に目覚める。この眠りの浅さはやはり歯ぎしり用のマウスピースのせいか。前の病院では二人部屋で、しかもわたし一人のことも多く、実質個室のときは外して寝ていた。今は空きのない4人部屋にいるから、手術の前日と当日以外はずっとつけて寝ている。
(4:41)どこだかよく分からない古民家の台所で細々とした家事をしているとインターホンが鳴る。出ると「あ、わたしぃ」と言われるので「どちら様でしょうか」と聞くと「え~、ひどい、吉住ですけど」と言われ、あ、そういえば、今日来る約束したのに忘れてた! と思って慌ててドアを開けると芸人の吉住さんがいる。(実際の面識はない)吉住さんとはずいぶん親しいらしく、彼女は大量に持ってきたおやつなどをテーブルに広げ、コーヒー飲むでしょ? と言って勝手知ったる場所という感じでコンロに火をかけコーヒーを淹れる用意をしている。見ると横に氷水を張ったボウルがあるので、いぶかしく思っているアイスコーヒーを作るのだという。ごめん、わたしコーヒー飲まないんだよね。
わたしはわたしでそれまでに作っていたお菓子があったので、それを出そうと思っていると、もう一人そこにいた誰かに台所の隅にある小型のテレビの調子が悪いと言われて見に行く。実はずっとテレビが流れていると思っていたが、テレビは映像を映しているだけで、流れている音はパソコンから出ているということが分かる。気づくと〇〇〇〇がいたので、ここは彼の家だったのかと思う。
なんやかんやしているうちに、いつの間にか実家の居間(実際の実家とは似ても似つかない家)にいる。しかも翌日のようだ。〇〇くんの家にパソコンを置いてきてしまった。彼とは15年ぐらい音沙汰がなかったけど、確か電話番号は知ってるはず。電話しなきゃと思っていると居間のソファに吉住さんと坊主頭にパジャマのような服を着た中学生が座っている。吉住さん、昨日はごめん。吉住さんに食べてほしいお菓子があったのに、出さずじまいだった。すると吉住さんはこの子を地元から離れた学校に行かせるために、この家の余っている部屋に住まわせてほしいという。この中学生は話すと女の子のような甲高い声だが、仕草が女の子っぽい男の子のように見える。(本当の女子中学生の仕草とは違う)確かに地元の中学に行くといじめられそうな感じ。どこの中学に行くのか聞くと衣笠中学という。京都か。その子の家は草津らしい。しかも、新幹線で通うと言う。じゃあ、ここは一体どこなんだ? 新幹線通学ってお金がかかるでしょ? と聞くと3,100円らしい。片道? 往復らしい。それにしても、中学生の通学代が1日3,100円ってけっこうな額だよ。というと、その子はまんざらでもないという顔をしているという夢。
↑と同じときか、別のときか、野外の芝生が広がる丘のような場所。周りには観客席のような形で配置されたベンチがある。特に指定席でもなさそう。わたしはところどころに空いているベンチとベンチの間で流れてくる音楽に合わせて踊っている。どうやら、トーキングヘッズのライブらしい。同じベンチの間に、わたしから少し距離を取って立っている長身の外国人の家族。わりと不貞腐れた顔をしている。どうやら、さっきこの場所に座っていたが、場所取りもせずに席を立った間にわたしがその場所にいることが不満らしい。でも、席は自由席だし、何かを置いて場所取りしていたわけじゃないし、他にも空いてる席があるしと思ってそれまで立っていたわたしは座った。すると母親が家族に何か言ったのだが、聞いた限りではドイツ語のよう。外国人が来ていたわけではなく、どうやらここはドイツらしい。すると、そこに吉住さんとグラマラスなメイクを施し、芝生なのにピンヒールを履いたドラッグクイーンもやってきた。すっかり成長して背が高くなったあの中学生だった。やっぱりそっちの子だったかと思う夢。
起床の電気が点いたのですぐにマウスピースを外して、メールチェック&Duo1レッスン。朝の検温36.4。昨日、病棟の薬剤師さんがヒアリングに来たときに、薬はともかくサプリだけでも再開できないか聞いてみた。基本的には入院中は飲まないが、どうしてもというなら先生に話すことはできると言われ、どうしてもというほどじゃないなと思って断ったのだけど、夜寝る前にドレーンがいまだにトマトジュースみたいな色なので、ビタミン類を試してみるべきでは? と考え直し、再度薬剤師さんと話したいと伝える。その後PC内のキンドルに入っていたメガビタミン本を読み直していると、外科手術後のビタミンCの重要性が説かれている! こ、これは…
入院時に持ってきた薬とピルケースに入れたビタミン&ミネラルは預けさせられた。しかし、実はCだけは錠剤ではなくパウダーのアスコルビン酸だったので、違う容れ物に入れていたから面倒なので渡さなかった。わたしは目的のためなら手段は選ばない女。合法な範囲なら規則を破ることも辞さない。朝食のお茶にCを混ぜて飲む。持ってきたブリタの浄水ボトルは飲むときにフィルターを通るタイプで、しかもスクイーズできないほう(できるほうも持ってる)だから水に溶かすことができないのだ。本当は大量に溶かした水を時間をかけてチビチビ飲むのがいいのだけど、それだとペットボトルの水を買うしかないのか? ペットボトルのゴミを出さないためにブリタを買ったのに? 保温タイプのマイボトルも持ってくりゃよかった。
お昼ご飯のメインディッシュは盛り付けから炊き合わせかと思いきやタンドリーチキンだった。ひよこ豆の豆ごはんは初めて食べたけど今度自分でもやってみよ。PCに保存してあるジャムリサのカテコ動画を見る。昼の検温36.6。そういえば、Pixel6Proを買ったのはいいカメラのついたスマホが必要だったからのに、まだ本領を発揮する写真を撮っていないことに気づいて、窓からの景色を撮ってみたら、めちゃくちゃズームが効くやん。これならたとえ3階席だったとしても(いや、ジャムリサでは毎回いい席で結局一度もテラス席にはならなかったのだけど)アップの町田くんが撮れるのでは? 入院から1週間なのでシーツ交換。やはり新しいシーツは気持ちがいい。翻訳の続きをしていたが、ついウトウト昼寝をしてしまう。夜に眠れなくなるから昼寝したくないのに。結局、今回も一度も痛み止めを飲んでいないのだが、本当に傷自体の痛みはない。ただ、体を起こそうとしたときなどに腹筋を使うと「イテテ」という感覚はあった。(こういう痛みには薬が効かないと前回学習した)でも、今日はその痛みもかなり減り、歩いているときに体が右に傾く感じもだいぶ減った。なのにドレーンが減らない。他のビタミンも飲ませてくれ~と言いたいのに先生は来ない。隣や前のベッドの先生は何度も来るのに(まぁ、わたしよりも重病そうだから当然なのだけど)
夕食時ももちろんお茶にCを入れて飲む。ハイビスカスティーみたいな味。夕食の直前に当選チェックをしたら、何と落選。ウソでしょ。このために必死で退院しようとしているのに。友だちも落選とのこと。これは明日の朝から一般販売にかけるしかない。チェリまほの舞台挨拶は全部、出張仕事と重なってそもそもエントリーできなかったし、ライブビューイングすら見られなかったから、あたしにゃぁ、ここしかないんだよ。頼むよ、舞台挨拶の神様。
ついでにメールチェック。仕事のオファーが来ている。とりあえず入院中ということをメッセンジャーで連絡。あとLDHからウォーターサーバーの案内が来ていた。(ちなみにLDHからは毎日いろんなものを売りつけようとするメールが送られてくる。しかし、それが全部景気のいいパフォーマンスにつながっているんですよね? わたしも大人なんでそれぐらいは分かります。買わないけど)そのウォーターサーバーとは、この前新しいスマホケースを買ったときに、ビックカメラで営業をかけられて導入することになったプレミアムウォーターと提携したもの。アンバサダーに町田くんはいなかったけど、もしいたら地団駄踏んで悔しがってたところだった。
夜にやっと回診。「推しの舞台挨拶があるので(まだチケットは取れてないが絶対に取る!)何としても月曜日に退院したいんです」とまたしても臆面もなく直訴。サプリのOKが出る。ドレーンが減らないのが気になるが、急に減るときが来るのでと言われる。エコーをしてからの退院になると聞いていたので、なんとしても金曜日中にエコーをしてもらいたかったのだが、まあ、今の時間からじゃ無理ですしね。ふとこれまでの手術では何日ぐらいでドレーンが抜けたのか、日誌をさかのぼって計算すると、全摘手術は6日、エキスパンダー挿入は15日。今回はエキスパンダーからの入れ替えなので全摘と同じぐらいのはずだけど、追加剥離してるからどうなのかしら。夜の検温36.8。その直前、ちょっと暑いなと思っていたから平熱でよかった。ホットフラッシュと熱の区別がつきにくいお年頃。消灯後、こっそりイエナガ。