院内見聞録 白内障編:さよならスラッシュ①
2021年10月11日
後発白内障のレーザー手術。ときどき夜寝る前に暗い中で見えるジオメトリックな模様のことについて質問したが、めちゃくちゃ面倒くさそうそうにただあしらわれて終わり。そうだった、この先生は患者の言うことを全然傾聴してくれないのだった。唯一右目に残っていたスラッシュ(一文字)がなくなる。
というメモのような日記が残っていたので、乳房再建のことはいったん置いといて白内障手術のことを書いてみる。
わたしは超がつくほどのド近眼で、視力検査でも裸眼では一番上の文字は当然見えず、普段は眼鏡、映画を見に行くときだけコンタクトをつけていた。眼鏡だとそこまで視力が出せないので、字幕が読めないからだ。そのうちコンタクトをつけた日は電車の中で本が読みにくくなり、遠近両用のコンタクトを作ったりしたのだが、いつしかコンタクトをつけていても後ろの席からは字幕が読みにくくなった。老眼が進んだのかと眼科に行ったら、老眼ではなくむしろ近眼が進んでいる(え? これ以上進みようがあったの?)その理由は白内障になりかけているからという話だった。
老眼じゃなかったというのはエイジングの観点からはうれしい気もしたが、その代償として白内障がついてきた。あのぉ、白内障って老人がなる病気じゃなかったでしたっけ? わたしまだ中年なんですけど。家に帰って調べてみると強い近眼やアトピーの人などは早くに白内障になりやすいとのこと。ビタミンCがいいらしいということで、せっせとビタミンCを取り始めたのがメガビタミンへの入り口だった。
しかし努力もむなしく一向に改善する様子はなく、というかむしろ悪化する一方でついには一番前の席に座っているのに字幕がぼやけるという始末。治すことはあきらめて手術をしようと思い始めたのが2018年の7月の頭のことである。
その2週間ほど前、わたしは友人の占い師による数秘術の鑑定を受けた。そのときに2018年の6月から2019年の3月までの月ごとの運勢が書かれた紙をもらったのだが、10月のところに「土地の売却や手術に良い時です」という文言があるではないか。やはり手術をするなら10月か。でもかなり見えにくくなっている実感はある。できればもう少し早くやりたい。そこで相談してみると、タロットを引いてくれて12月まで待ったほうがいいと言われた。とりあえず8月までは絶対にやめたほうがいいと言われたので素直に従う。場合によっては批判的思考が出やすいこともあるのだが、こういうことには素直に従うタイプやねん。
そのころから眼科選びの地道なリサーチを始めた。インターネットの口コミは当てにならない。ジムで顔なじみのマダムや喫茶店のマスターなどから経験談を聞くうちに、ひとりのマダムが絶賛していた家から歩いて行けないこともない(が、自転車で行くぐらいがちょうどいい)距離の眼科が、何かと塩梅がよさそうだと思いそこに行くことに決めた。ところで聞き取りをしているときに分かったことなのだが、白内障の手術を真夏にやるのは悪手らしい。というのも、手術をした目を絶対に濡らしてはいけないため1週間は髪の毛が洗えない。真夏に1週間も髪が洗えないのはいろいろと不都合なので、秋以降にやれといろんな人から言われた。
そして8月の終わりごろに再度お伺いを立てたところ、10月がベストな時期と出たので、善は急げとばかりにコンタクトを買うために行っていた眼科に紹介状を書いてもらったのがコレ。外国人が見よう見まねで書いたみたいな宛名で、これを病院で出せというのか… まあ、出したけど。(続く)