院内見聞録 退院、そして収支
日記にはまったく書いていなかったが、毎日リハビリというか肩の可動域の検査をしていたことを思い出した。入院初日、ドアの前に立ち、まっすぐ腕を上げて手が届いた場所にマグネットで印をつける。そして手術翌日からどれくらい腕が上がるか2つ目のマグネットで印をつけて調べるのである。若干引き攣れは感じるものの、翌日からまあまあの高さまで上がり、確か3日目ぐらいの時点で元の場所に届いていたと思う。なんせ元気ハツラツ患者だったので。
そして退院の数日前に見るからに若い理学療法士が部屋にやってきた。彼女はまだ学生と言っても通用しそうな、学生じゃないとしたら新卒1年目かという見た目とおぼつかなさ。めちゃくちゃ緊張している様子がうかがえる。わたしのほうは腕も普通に上げられるし、「問題ないっしょ」ぐらいの気でいた。その彼女が何度も繰り返し、「でも、もし何か普段と違うことがあったらすぐに病院に連絡してください」と言った。普段と違うことって例えば何だろう? とぼんやり思いながら、聞いていたのだった。
2021年2月1日
なぜ人は歳を取るといびきをかくのか。わたしもかいているのだろうか。とりあえず、妹からは歯ぎしりしか指摘されていないが…。
「香港、華麗なるオフィス・ライフ」を見る。なんとジョニー・トーのミュージカル。わたしが飛行機で見るタイプの映画。キャストも香港と中国からが半々ぐらい。(いや、中国のほうが多いのか)かなりのチャイナマネーがつぎ込まれていると見た。
朝ごはん 食パン 黒ゴマクリーム 温泉卵 塩 きのこスープ オレンジ 牛乳
珍しく主治医が9時過ぎ(いつもは昼以降の遅い時間)に来てドレーンを抜いて退院になった。もっとかかるのかと思ってたからあっけない。1週間分の下着を持ってきていたが、意外と使わないままだった。
入院費 47,680円(1月分38,760円+2月分8,920円)
8日間入院して、手術して、上げ膳据え膳で5万円以内で収まるんだから、あの紙の威力すごいよね。ちなみにあの紙があると自費負担の食費もお値打ち価格になります。
もちろん徒歩で帰り、家に着くとヒートテックがぐっしょり濡れていた。何事? と思ってよく見るとドレーンを抜いたところから体液が沁み出していたもよう。
1月分の医療費の合計額:93,010円