院内見聞録 シーズン2:8日目
2021年6月29日
11時半に寝たにもかかわらず、0:55に目が覚める。特に咳はなし。次に目が覚めた4:39起床。フリオ・メデムの「あなたのママになるために」鑑賞。原題は「Ma ma」MaとMaの間にスペースがあるのはどういう意味なのだろう? とりあえず母親であるママとおっぱいのママをかけてるのは分かったけれど。ちなみにペネロペ演じる主人公のマグダがCancer de mama(乳がん)と診断されるのを聞いて、そういえばMamaにはおっぱいの意味もあったと思い出したのだった。(アクセントの位置は違う)そういう内容であると知ってて見たが、特に落ち込んだりもせず。わたしと同じく右側の胸を全摘し、乳首も切除。マグダは乳首を残すことにめちゃくちゃこだわっていたけど、やはりMamar(乳を与える)するための器官だからか? 手術した翌日ぐらいには退院させられていて、ドレーンは? とか、当事者ならではの違和感はあるけど、まあフィクションですしね。あと、わたしはケモをやってないので、しんどい感じにならずにすんでる。その点は運がよかった。
朝食:食パン、はちみつ、ポテトとソイハムのコンソメ煮、豆乳のグリーンスープ、パインアップル、ジョア
隣のベッドに人が来る。熱は下がっているが(PLに解熱効果があるらしい)酸素量は94~95あたりをウロウロ。あんまり上がらない。ただし、それほど息苦しく感じているわけではないし、むしろ肺のほうから来る咳は減ったが、痰が絡みやすくなった。朝・昼・晩の食後にビタミンC1000㎎カプセルを1つずつ飲んでいるが、下痢にはなってないので、風邪を治すほうに使われているっぽい。
昼食:うどん 麺200g、かけ汁、精進揚げ、固ゆで卵1/2個、パンプディング
痛みとは違うが、最初に手術したあとに感じた、金縛りの前の体が重く感じるのに似た細胞が硬化する感じが歩くと出てきているので、看護師さんにそれとなく言ってみると、ドレーンではがした箇所に溜まっていた体液が出るにつれ、細胞がくっつこうとするから引き攣れた感覚があるのだと説明される。こういうふうに、今起きていることをちゃんと説明してくれる人が好き。わたしは症状を訴えることで、やさしくされたいとか、かまってほしいと思ってるわけではなく、ただ体験してることの理由や仕組みが知りたいだけだが、今「〇〇という状態である」と言ったときに「術後はよくあることです」とか「手術の影響です」といなされると、別に心配してないんだが… という気持ちになる。そして、主治医はまさにそういうタイプ。心配させないように言ってるんだろうし、そういわれることで安心する患者もおおいのだろうけど、わしゃ、そもそも心配してないんじゃ。
夕食:やわらか玄米ご飯150g、中華コーンスープ、ベジ酢豚、湯葉のバンバンジー、焼き海苔
Youtubeで「デトックス女子会会議室」を聞きながらご飯を食べていると、突然ビープ音がなって、パソコンが強制終了された。再起動すると途中まで進めていた翻訳がまったく保存されていなかった。くそぉ。メモ帳で書いてたから。Wordでやっておけばよかった。10時早々に就寝。