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院内見聞録 入院シーズン3 前夜&1日目

2022年5月12日
入院前日の電話。PCR検査の結果は陰性。明日は11時に病院に来てくださいとのこと。えーー? 11時? 確か、以前の話では1時ぐらいと聞いていた。体はピンピンしているのに週末を病院で過ごすことになるので、入院前に映画の1本でも観ておきたかったから、できるだけ遅い時間にしてもらおうと思っていた。むしろ早まってるやん。とりあえず、映画を観るのは無理だと分かったが、せめて11時ではなく1時にしてもらうべく交渉して1時にしてもらう。(何でもダメ元で交渉するタイプ)

あと無償の病室を希望していたのだけど、空きがないので有償の病室になるとのこと。先日、入院の説明を受けた後にTwitterで病院都合の場合は払わなくてもいいという情報を見かけたので、またもやダメ元で言ってみる。すると「うちでは払ってもらっていますので」の一言であっさり却下。おそらく法律的には払わなくてもいいはずなんだろうけど、ゴネていいことはないと思ってるので、ゴネない。何でもダメ元で交渉するが、ダメ元なので断られてもオッケー、受け入れられたらラッキーと思うことにしてる。

5月13日
退院したときに、あまりにも家が散らかっていると気が滅入るだろうから、片付けて入院したかったが、まったく力及ばず。徹夜で片付けていたのだが、明け方にお風呂に入ったら湯舟で寝落ちしてた。入院前に送っておきたかった仕事も終わらぬまま家を出る。

病院に着いて、入院のための手続きや説明を受ける。「では、診察券と保険証を出してください」と言われて、あーーーーーーっ! 家に置いてきてしまった。「案内書にも書いてあったと思いますが…」いや、そうですよね。当然、病院なんだから必要ですよね。ちょっと考えれば当たり前のことだし、これまでの入院にも必要だったし、ちゃんと持って行ってた。何という不覚。なんたるちあのサンタルチア! なんでこんなことになったか、まずは説明させてください。

入院の案内書に“貴重品・現金のお持ち込みは盗難などのおそれもあり、必要最小限(太字の上、赤のアンダーライン)にしていただきますようお願いいたします”とあったので、財布を家に置いておくことにしたのだった。そして現金を入れられるポケット付きのスマホケースに現金2500円だけ(テレビカードを買うためのお札とコインランドリー用の硬貨。コインランドリー用の硬貨のことを思い出したときは、わたし賢い! とまで思ってた)を入れ、カードを入れるスリットにスイカとクレカだけを挿して、意気揚々とやってきたのだった。ただのアホやん。診察券と保険証も入れろや。

家はそんなに遠くないので、取りに帰りますと言うと診察券も保険証も次の外来のときでいいとのこと。ありがとうございます。病室に入って案内書を見直したら、印鑑も忘れてた。がっくり。もう一回、言い訳させてもらうと、案内書の見開きページの左側に入院手続きのフローが書かれていて、そこに必要なものが書かれている。(が、チェックボックスは無し)そして右側には入院に必要なものがチェックボックスと共に書かれている。家で荷造りしているとき、スーツケースに荷物を入れるたびにチェックボックスにレ点をつけて忘れ物がないか確認していたのに左側のことをすっかり見落としてた。んもう、こっちにもチェックボックスつけといてよ~。

そして今いる階の設備の説明をしてもらう。エレベーターホールから病室のあるエリアに入るためには手首に付けられたタグのバーコードをかざす必要がある。完全に未来。テレビは見ますか? と聞かれたので「はい!」と元気に返事する。というのも、今日、金曜日はイエナガの日だし、明日は町田くんが博士ちゃんにゲスト出演することが分かっている。以前の病院はWi-Fiが完備されていたので、Tverで見ればよかったのだけど、今回はWi-Fiがないし、10日ほど入院するので退院したころには配信が終わっている。ポケットWi-Fiをレンタルすることも考えたけど、デジタルデトックスの機会ととらえることにしたのだ。とはいえ、推しの出演番組を見ないという選択肢はない。そしてなんとテレビカードでコインランドリーも使用できるというではないか。最後に思いついた硬貨は不要であった。むしろ保険証と診察券のこと思い出したかった。

身長と体重の測定。163.4㎝、えーーーー? 縮んだ? わたしは高校生ぐらいから30代前半までずっと身長は163㎝だった。それが30歳を過ぎて164㎝になり、さらにその翌年の検診で165㎝になった。最近は大体164.5㎝ぐらいだったのに、また縮んできてるの? そして体重を測ったら55Kg、本日何度目かのえーーーー? ここんところ高止まりしていた自己最高記録を更新してしまった。まあまあ重そうなジョガーパンツの分は引いていただけるんでしょうね? お願いしますよ。

さて今回の病室は1418の4。荷物を棚に入れたり、免疫力爆上げの特効薬である町田くんをセッティングしたりしていると、形成外科への診察があるという。形成外科へ行くと、診察室にいるのは全員初めて会う先生ばかり。そしてマーキングされる。今日は金曜日、手術は月曜日なんですがもうやるんですか? これまでの手術は直前というか、手術室に入ってからだったような…(記憶はおぼろげなので自信はない)

この病院に最初に来たころから思っていたが、先生がみんな若くてかわいい。研修医? インターン? って同じか? 今日は診察室に初めて若い男性医師がいた。マーキングされてる途中から、もう少し年長の男性医師登場。細かい部分を指摘していたので、おそらく彼がボスだろう。マーキングされているときに「きちんと保湿されていますね」と言われる。そう言えば前にも別の先生に言われた。「はい、油を塗りたくっているので」と答える。実際、お風呂上りに適当にそのときの気分で選んだ精油を入れたアーモンドオイルを塗っているだが、塗っているのは皮膚が伸びてほしい胸とデコルテと脇にかけてのみ。なので、かかとはカッサカサである。

結構な面積の乳首周りの皮膚を切ったから、ふくらましていく過程で残された皮膚には頑張って伸びてもらわなければならなかったのだ。こういうふうにはっきりとした目的があればやるのに、美容目的だとつい億劫になりがち。

その後、病室に帰って、持ち込んだ仕事の仕上げをして送信。マーキングしたところに水仕事ができるテープをはってもらう。本日の担当看護師、手術室の担当など、いろんなところから来た人に何度も同じことを聞かれたり(アレルギーの有無とか、家族の既往歴とか)、同じような内容の承諾書にサインをさせられる。これ、1回どこかで答えたら病院全体で共有されるようにはならないんですかねぇ。


夕食

夕食(メニューはついてなかったので写真参照)食事のネームプレートに「ごはん180g 玄米の栄養を残したお米を使用しています」と書いてある。七分づき米のことか?
その後シャワーを浴びるが、スマホを持ち込んでマーキングされたところを撮影。まるでお肉の部位のようになっている。

スマホを見たら推し友からLineが来ていて、23日に「太陽とボレロ」のプレミアム上映があることが判明。友だちはぴあプレミアム会員なので一緒に申し込もうか?とのこと。ちょっと、そんな不意打ち心臓が持たない。23日は退院予定日なので、気合で当選と退院することを決心する。

消灯は22時。その後はテレビを消すようにとアナウンスが流れるが、イエナガが始まるのは23:15。光が漏れないようにテレビにバスタオルをかけてスタンバイ。戦時中か。そうこうするうちに病室と廊下を隔てるドアが閉められたので、おそらくバレないだろうと見越してバスタオルは外す。

始まる1分前に暗闇の中でスマホの明かりを頼りにリモコンで電源を入れたら、クローズドキャプションが出る設定になってる! どうやったら消せるの? と焦っていたら始まってしまったので、あきらめて集中することに。ちょっと、文字じゃま! 顔にかぶってる! あっという間の15分であった。テレビを消してテレビカードの残高を見ると990。え? 国宝を拝める15分がたった10円? すぐに就寝するが、布団を首までかぶると暑く、それならと腕を出していると寒くなる。というのを何度か繰り返すうちにいつの間にか眠っていた。

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