【BL漫画感想&紹介】IN THESE WORDS
記念すべき第一回目の読書感想を何にしようかと考えたらやはり私の理想の受けNo.1浅野先生にご登場頂くことが妥当であると考えた。
BLに限らず、物語を読むとき自分の視点というものがあるかと思うが、常に私は神視点で、(第三者として俯瞰して眺めている)さらにBLとなると、作品にもよるけれど、攻め(タチ)の心を持った神視点となる。
タチのキャラですらも受けに変換して眺めてしまうスーパータチ神。
そんなわけで、感想に関しても偏った視点となることもあるかと思いますがお許しください。
さて、BL作品ファンに求められるものはなんでしょう。
ひとつだけあげるとすれば…忍耐。
とにかく忍耐だと思う。
なぜかって、それは作品の更新頻度…!
掲載誌にもよるが、更新がゆったりな作品が多いのは事実。
なんと言ってもこちらの作品も一巻の発売が2012年なのではや10年を超えるお付き合い。
現在4巻まで発売されております。
4巻です。
くぅぅぅ。
ちなみに、2012年から連載が始まった某バレーボール漫画は45巻で最近完結しましたね。
私はゾウさんよりキリンさんより梟の兎さんが好き。
脱線しましたが、そもそも同人誌でのスタートなので、コミックスにまとめるまでに時間がかかるのは仕方がない。
だがしかし。
10年…ファンはひたすらに耐える。
マッチを擦って浮かぶ微かな妄想に浸りつつ寒い冬を乗り越えていく。
大丈夫、作家様の体調やスケジュールを優先し、作品を作って下さい。
待っています…(祈)
(週刊漫画作家さんの過酷さよ…)
作者のGUILT PLEASUREは二人組で、ストーリーや小説はナルキッソスさん、絵は咎井淳さんが担当されている。
アメコミ人気作家様なんだけど、とにかく文、絵どちらからも溢れる男性陣の美しさ、かっこよさをお楽しみいただきたい。
※殺人事件が絡むためグロ描写、主人公が虐げられるシーンなんかもあるので、苦手な方は注意が必要かも。
精神科医の浅野克哉と警察、連続殺人鬼…おおよそ甘エロからは程遠い内容かつ、最初の記事に記載した自身の読書傾向に反するピリリと辛いサスペンス風味。
ちょっと異色のBL作品。
それでも大好きな理由はひとえに浅野先生の美しさ。
いや、ストーリーもかなり面白い。
でもとにかく浅野先生。
…だって…好みのドンピシャなんだ。
シンデレラフィットなんだ。
メガネ、黒髪、スーツ、ギリシャ彫刻顔負けの肉体美、頭の良さ、気品、強さ…大好きてんこ盛り。全部乗せ。
冷静に仕事を遂行する禁欲的な雰囲気を裏切るその姿。そのセクシー。
見ている側(作中の攻めも)は待て!よし!を交互にくらい、もはやその号令が心地よくすらなっていく始末…。
ストーリーについてはミステリー、サスペンスであるが故、安易にお話しすべきではないと思うが、タチ男子もなかなかよか男ばい。
浅野先生がシャワー直後のノーパン、彼シャツ一枚のあられもない姿で(メガネは装着。大事。)美しくワインとステーキを嗜むシーンがあるのだけど(2巻参照)その妖艶さよ…ジーザス!
通常、彼シャツで想像するのはブカブカ萌丈あたりでしょうか。
違う違うそうじゃ、そうじゃない。
ほぼジャストサイズの彼シャツがいかに素晴らしいか、ご覧になれば分かるはずです。
そのノーパン彼シャツ姿で、ちょいと高さのあるスツールに腰掛ける浅野先生。
(バーであの椅子だと萎える。座りづらいから)
お尻がペタッと椅子に張り付かないかなんて心配してしまうけど、きっとティンカーベルがシッカロールを振りかけてあげているのでしょう。無問題。
このシーン、召し上がっているお肉が美味しそうなので、白ごはんを与えてあげたくもなります。
いま、新米で美味しいしね。
あと、お野菜ももっとおとりなさい。〜母より〜
本作の舞台は日本だけど、浅野先生はニューヨークで仕事をしていた過去もあり、当時の彼氏デビッド(週に一度浅野先生にステーキを焼いていた男!)がニューヨーク市警なもんで、制服好きな私には美味しい。(オマケページで彼らの話は入っている)
決まったカップルでないと不安で読めない方もいるだろうけど、私は全然どんと来いでございます。
受けは愛されてナンボでございます。
デビッドとのお話は、外伝(小説)でたっぷり楽しめます。
「HE CAME,AFTER YOU LEFT〜IN THESE WORDS外伝〜」
この外伝はデビッドとの関係の始まりが軸。ハーバード大学院卒の超エリート浅野先生がニューヨーク市警での仕事をしている理由や浅野先生の実家事情についても分かる。
あの気品、只者ではないとは思っていたが…。
ただ、本編にもちらちらでてくる過去?についてはここでもよく分からない。
本編ではアイスクィーンなんて呼ばれている浅野先生もこの時若干24歳(デビッドとは歳の差12)。そんな彼の弱さもみられて、そこも必見かと。
また、これよりのちに発刊された小説「EQUILIBRIUM-均衡-」では、浅野先生とデビッドの甘い生活そしてデビッドの過去に関わる第三者を絡めたDominant(ドム=支配者)とsubmissive(サブ=服従者)という精神科医の浅野先生にとって気になる世界に足を踏み込んでいくけれど、なかなか辛い内容。
ここでも少し浅野先生のお家事情が明らかに。
単なるエロを燃え上がらせるためのSMではなく、本当の深い、精神的な支配。暗い自分の闇の部分を掘り返す作業…ぶるぶる。
デビッドとの関係について、まだどう離れたかは描かれていません。
どのタイミングでアメリカを離れたかも。
タイトルの作品は先にも述べたように現在4巻で、いよいよここに戻ってきたか、ってとこで終わるので、完結は次巻ではなさそうな。
なんにしても待ちますよ。
だって愛していますから!!!