お香日記 2024年8月7日(水)エコビレッジ
生理なので寝る。
こういうときこそ本を読もうとおもい、
吉本ばななの「はーばーらいと」を読む。
はーばーらいとを読んで、似たけいけんをしたことがあったので、書いてみる。
昔、15年以上前、環境問題のボランティアをしていた頃があった。当時の環境問題のボランティアといえば、何かに反対する活動が多かった。反対することがとても嫌だった私は、やがて「反対しない環境問題の仕事」に就けた。そして、プライベートでする環境問題の活動で最終的にたどり着いたのは「エコビレッジ」だった。
たまたま出会った人がエコビレッジに造詣が深い人で、その人がエコビレッジ団体を立ち上げるというので、参加した。日本や世界各地のエコビレッジについて話をしているうちに、造詣が深い団体代表が、「ここは素晴らしいところだ」というところを訪れた。
大勢の人が住んでいる農家で、みんな毎晩自分の心を振り返る。
そして、むちゃくちゃ泣いた。
そこのオリジナルソングがあるのだが、死ぬほど泣いた。団体代表も、東京からその農家に移住するといってたし、最初私もそこに移住しようとしていた。ほぼ家族の縁を切ることになるので、必死に家族に止められた。
エコビレッジ団体のなかで代表以外にももうひとり移住した。その頃移住したのは、知り合いで5〜6人いた。もともと住んでた人は当時40人程度くらいだったはずだから、けっこうな割合である。しかし今は、いろいろあって、5人程度が外に出て、代表1人だけが住んでいる。
その場所でエコビレッジ団体主催で「エコビレッジを作る人のための養成講座」を開催し、手伝いにいったときに、そこの農家の主宰(霊能力があるといわれる)に言われた。
「君は将来言葉の刃が強すぎて周りに人がひとりもいなくなる」
エコビレッジ団体の他のメンバー人にもそういうことを少しずつ言っていた。
それを聞いて、私は「だっせぇ」と思った。
あー、自分のエリアに引き入れるために、この人そんなに俗っぽい手を使うんだ。マジダセエな。
隣で聞いていた子たちは「いやだー、ペロちゃんがそんなことするはずないじゃん」とか言ってたけど、私は知ってた。私は心底キツイ性格をしていて、それは今まで隠していた。
主宰はうまいこと言い当ててると思ったけど、ダセエが上回った。
そのうち、精神を清めるために女性は主宰の男性とセックスすることがあるらしい、と聞いた。
その後、週刊誌に主宰が複数の女性との性交と男性への暴力で取り上げられた。
そのあと、東日本大震災もあり、エコビレッジ団体がやってた仕事も別団体が引き継ぎ、私たちは各地で生きる人たちになった。あるひとは「素晴らしい場所」以外のエコビレッジに所属し、ある人は田舎へ。
このことで私が得た教訓は、
「自分以外の場所に聖地を持たないほうが幸せ」というものだ。
聖地は「ここはかんぺきで素晴らしくてここにいれば大丈夫」というところだ。
これは、私についての教訓で、他の人は何かに依存したり、聖地を別の場所にもったほうが幸せな人もいるだろう。
もう、エコビレッジ団体の代表だった人が何をしているかも私は今知らない。めっちゃ頭もよくて、いい人だったから、ときどき心配している。けど、いつかはエコビレッジに住むように、決まっていた人なんだろうな、とも思う。
「素晴らしい場所」の主宰は、いまだに週刊誌に書かれたことで、地元との関係性がうまくいかなかくなったのか、ブログみたいなのに「いまだに週刊誌にあることないこと書かれたけど」みたいなことを書いている。
この人も、今にして思うと、今の世の中が嫌で、歌うなら自分の国の歌、住むなら自分の国の家、食べるなら自分の国で作った野菜 が食べたかった人なんだろう。美しい夢を実現した人なんだ。
本質的には私とそう変わらない。私はまだやってないだけで、彼はもうやっただけで。
私は、もっともエコビレッジと遠い暮らしをしているが、やがてはエコビレッジを作っていきたいといまだに思っている。