「まっさん」と聖闘士星矢~なぜ演劇をするのか~
演劇のワークショップ楽しかった
この間、こういうワークショップ?イベントに行ってきた。
https://note.com/iwaihideto/n/n8c7a554f5c08
「いきなり本読み!」は、いろいろな俳優さんが出演して、いきなり初見で本読みしたのを観劇する、っていう公演。私はオンラインで2公演くらい買って見た。タイトルで「これ私得意だしやってたやつだし好きなやつだ!!」って思ったからである。だから、誰でも参加できるイベントになると聞いて、まさか自分ができるなんて、めちゃくちゃうれしかった!!!!! そして、子どもの頃仲良かった人のことを思い出した。
まっさん
小5くらいの時、「まっさん」と仲良くなった。ちょうど「聖闘士星矢」のアニメがはじまった頃。
「まっさん」の家で友達たちと、聖闘士星矢の単行本を持ち寄り、セリフを読み合わせをしてカセットテープに取るのが流行っていた。この遊びを考え出したのは、まっさん。まずは、まっさんがキャラごとに声を決めていく。たとえば
聖闘士星矢の星矢は「ヒーローみたいな声」
フェニックス一輝は「デスクィーン島帰りだから、ひどい田舎なまり」
ドラゴン紫龍は「大滝秀治みたいな声」とか…
アルデバランは「吠え声」
女の聖闘士マリンさんは「ひどい声(言語化できない)」
まっさんは、要所要所でアドリブを入れるのがうまく、読み違いなどのミスが奇跡のように重なると、みんな爆笑していた。しかし、みんなそれぞれのキャラごとの声がうまく出なかったり、真剣に読まなかったり、アドリブがきかなかったりしたので、あんまり来る人がいなくなり、私とまっさん、そして誰かゲスト1人、計3人でやることが多かった。
まっさんのアドリブは相当に面白く、
私は面白すぎておしっこをたびたびもらした。(ちょっとだけな
テープも家に帰って何度も聞いて、そのたびに爆笑した。
私は、アドリブは効かないが、比較的さまざまなキャラの声ができる人で、できないのは真面目に練習してできるようになった。やがて、考案者のまっさん以上にキャラクターの声を出せるようになった。
そのあと、まっさんとはサムライトルーパーのオープニングエンディング曲の振り付けを2人でつくり、人に無理やり見せるという謎のこともやっていた。が、中2の頃「好きな人に『オタクは好きじゃない』って言われた」とのことで、いきなりのオタク断ち。それから、まったく連絡がとれなくなった。その時に無理やり譲られたマンガが、私の人生の書になるのだが…、それはまた別の話。
また、まっさんと遊びたいから、演劇をすることにした。
それからざっくり30年後、演劇をやることになった時に、すっごくうれしくなったのが、「あの時マスターした(20種類弱あった)いろんな声をこれで活かすことができる!!」って思ったのだった。なので、2020年、ワークショップの読み合わせの時にいろいろ声を試した。でもまったくウケが悪かった。「演劇ってそういうもんじゃないんだよ」みたいなことを言われて「できないのか~、つまんねぇな~、ちぇ!」と思った。ただの変な声だけでなく、それぞれの声でセリフをたくさん言ってきたから、発音もわりと聞き取れるのになあ!
今思えば、誰が何と言おうと、私にとって演劇は「まっさんと聖闘士星矢であそんでいた時楽しかったから、またもう一回遊びたい」ってことなんだと思う。だから、本読みでいいし、本読み以外しなくていいのかもしれない…。
この間のイベント「ちょっといきなり本読み!」では、いくつか試したけど、教皇(ジェミニのサガ)の声を試した時には、一人笑ってむせてた人いて、俺の何かが成仏した。
まっさん元気かな。
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