#238 What's upワーカホリック
多分、私は仕事をするのが好きなんだと思う。
もちろん、それは好きでもない誰かのために安い賃金でこき使われ、大した評価もされずに頑張ったことをさも当たり前のこととして蔑ろにされることを指すのではない。
多少の苦労はありながらも、最終的には「楽しい」「面白い」と思えるようなことに邁進することが好きで、そのためなら少しばかり忙しかろうが、大変だろうが構わない。最近それに気付いた。
というのも、会社員時代は夢見た世界で一旗あげるぞ!と息巻いたものの、ジジイ同士のケツの舐め合いみたいな忖度まみれの世界で、頑張って結果を出しても認められず、こんな馬鹿げた茶番に付き合うくらいなら、とっとと帰って寝ていたいと思うことの方が多かったので、仕事なんか面白くないと思う時期が長かったからなのだ。
その会社を辞めた後も、その先入観がなかなか抜けきれずにおり、どんなに楽しくても残業すればうんざりしたし、上手くやりくり出来ない自分に腹を立てたりしていた。私がノロマだから、仕事なんてつまらないものに時間を費やすばかりなのだと自責した。
しかし、ある程度の年数を経て、決して裕福ではないけどフリーランスとしてそれなりに食っていけるくらいにはなり、またフルリモートの普及に伴って家で自分のことをしながら働けるスタイルになったことで、仕事に対する考え方が変わった。
フルリモートの難点として、よく「プライベートとの境目が分からなくなる」と言う人がいるが、その方が私にとっては伸び伸び働けるようになるなんて、不思議な話だ。確かに、洗濯物を干している最中で仕事の電話がかかったりすると、中途半端な気持ちにならないことはないけれど、意外とここの切り替えがどうも私は早いらしい。
それに人の目がないことで、気分転換がしやすいのも大きい。堂々と昼寝したり、こだわってコーヒーの用意をしたりするのは、会社でやるには勇気がいる。それがない分、プライベートとの切り替えがしやすいと私なんかは感じてしまうのだ。
そこで最近の変化として。
なんと、複数の仕事をこなすのが苦でなくなり、夜遅くまで働くのも辛くなくなったのだ。例えば、レギュラーの仕事をフルタイムで働いてから、新宿2丁目のいつもの店でヘルプスタッフとして日付を超えた終電まで働いても全然平気。もちろん毎日は流石に厳しいけど、その後しっかり6〜8時間眠れるなら辛くはない。
そう考えると、新卒で右も左も分からない状態で入った社員をフルタイムで働かせるのはなかなか酷かもなと思う。本当の意味で仕事が楽しくなるのは、仕事に慣れて自分の考えや裁量で動けるようになってからだ。ならば、最初のうちは8時間勤務なんて言わず、5時間程度で勘弁してやりながら少しずつ覚えさせた方がいい気もする。まぁ、そこまで出来るほどのリソースを割ける会社なんてほとんどないだろうから、夢物語でしかないかもしれないが。
さて、これから私は新宿2丁目へ。
スタッフとしてもう一働き、頑張りまっせ。
それゆけ、ワーカホリック!