#214 こっち見んな、確定申告
そう、ヤツの時期だ。
確定申告。年に一度の厄介なイベント。払いすぎた税金を取り戻すために、何故かこちらが苦労しなければならない地獄の罰ゲーム。
そもそも私は数字を扱うのが苦手だ。単純な計算でも暗算するのが難しいし、数字の羅列を見ていると8、6、0、3辺りは区別がつかない。何かの場面で計算が求められた時に、パッと答えを言える人が周りにいると驚くくらいだ。
その私が膨大な量の数値データを取りまとめて、計算して、複雑な書類にどんどん記入しないといけない。考えるだけで憂鬱だ。頭が痛くなる。
とはいえ、流石にもう3年以上は自分で確定申告をどうにかこうにかやってるし、e-Taxを使えばまぁある程度はスムーズに出来る。自分で計算せず、Excelの関数とかに任せればまず間違いはない。金額を入力すれば、自動的に収支計算してくれるExcelのシートも作っている。それでもやりたくない。本当に、やりたくない。
税理士さんに任せるという手段もあるものの、私の稼ぎも支出も大したものではない。別に個人経営の店や会社を持っているわけでもなく、ただ、私が稼いだ金と使った金があるだけだ。税理士さんにお願いするまでもない。それが分かっている。
だが、その時期はもう迫っている。
休日を使えば、1日で年間の収支表が出来上がるし、もう1日で諸々の書類作成が終わる。たった2日のことだ、大したことない。そう言い聞かせても、嫌なもんは嫌なんだよ!と駄々を捏ねたくなる。
ただ、あの手の単純作業がもたらす写経のような居心地に魅力がないわけではないのだ。最初の方こそ、分類しておいた(途中で面倒くさくなって適当に放置された)レシート類を各項目ごとに分ける作業で「親方様!勘弁してつかぁさい!」と叫びたくなるものの、それも慣れれば無の境地だ。
ここ数年は、作業中にゴキゲンなBGMを流すことで多少捗るようにもしているし、自分なりの業務効率化は多少進んでいる……と思う。
何かご褒美があれば頑張れるかも。
そう考えて、今回の確定申告終わりにどんなご褒美を自分に用意するか考える。美味しいものでも食べに行くか、欲しかった本を買ったり、気になる映画を観に行くか、あるいはその全てか……
そういう単純なものでどうにか自分の機嫌を取りながら、来る受難の日に備えて少しずつ現実に目を向けるようにしていこう。
今年の確定申告は2月17日〜3月17日まで。
忘れずにやろうね。みんな仲間だよ……