#1 「パンとX」はじめます

「パンとX」とは何か。
それはパンセクシャルでXジェンダーの略称だ。

まるで、パンを齧りながら、ダラダラとスマホでX(旧Twitter)を眺めてるような、自堕落かつ優雅な休日の昼下がりみたいな言い回しだが、ただの私のセクシャリティである。

そういうとまるで「パンに性的興奮を抱く人」と思われそうだが、無論そこまでの特殊性癖は無い。
……いや、個人経営のパン屋を見つけるとノータイムで入っていき1人で2000円分くらい爆買いしたやつを、冷蔵庫にぶち込んで数日に分けて食べるのは好きだけども。

セクシャリティの名前なんていうのは、ノンケ向けに分かりやすく説明するためだけの言葉でしかない。あるいは、自分以外にも同じ仲間がいるという帰属意識による安心感を得るためだけの、ただのタグ付けだ。

正直なところ、このセクシャリティに特別アイデンティティがあるかと言われると微妙である。

アイデンティティというものがレゴブロックで作った1つの城だとすると、私の中でそのセクシャリティであることは、せいぜい城壁の中でちょっとだけ色の違うブロックか、何本もある塔の先っちょにある小さな旗くらいでしかない。

パンセクシャルというのは相手の性のあり方に関係なく、どんな人とも恋愛できるセクシャリティである。一方でXジェンダーは自分の性を特にどの性別にも決めない性自認である。

……ホラ、面倒くさいと思うでしょ?
簡単に言うと「好きになるヤツもワシも、性別とかぶっちゃけどうでもいい」ってだけなんです。シンプル。

でも、まぁまぁ珍しいセクシャリティだという自覚もあるので、そんなパン食いながらだらだらXを見てるセクシャリティの、妙ちきりんな生態でも綴っていこうかと思う。

そんなわけで、ユルっとそんな日記ないしはエッセイを可能な限り毎日更新していくので。よろしく。

さて、冷蔵庫のパンでも温めてダラダラXでも見るか。

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