#224 チョコを探して三千里
プレミアムガーナのバニラが美味いらしい。
そんな話がネットを中心に飛び交っていたが、気付いた頃には近所のコンビニからは姿を消していた。
少し前に、同じくプレミアムガーナでピエール・エルメとコラボしたイスパハンのはスーパーで見つけて即購入したが、その時隣にバニラの箱があったのだ。だが、その時はまだそのバニラにそこまでのポテンシャルがあるとは知らず、スルーしてしまった。愚かなり。
もちろん、イスパハンのもかなり再現度が高く、バラとライチのラズベリーの合わさった、あの高貴な貴族のお姫様みたいな香りは健在で、それはそれで美味しかったのだが、しかしバニラも気になる。
今朝の散歩で近所のコンビニとスーパーを2軒覗いたところ気配すらなく、仕事終わりに家の裏手のコンビニとミニスーパー、ドラッグストアなどを4軒ほどハシゴしたが、ついぞバニラの姿は見当たらなかった。
最後に訪れた4軒目のコンビニには、イスパハンとサティーンはあったのだが、バニラはない。ただ、バニラの置かれていた棚と値札はあったので、ちょうど売り切れだったのだろう。
ガッカリして帰ろうと顔を上げたら、メルティーキッスのヘーゼルナッツ味があった。なんだ、これは知らないぞ。
メルティーキッスはレギュラーメンバーであるプレーン、ストロベリー、抹茶味は比較的どの店にもあるのだが、一部の店舗にしか無いフレーバーがある。その中でも特に美味しいのがキャラメルなのだが、今年は新しくヘーゼルナッツが出たらしい。
これも人気なのか、棚にはラスト1個のみ。私は、プレミアムガーナのバニラが徒労に終わるのを避けるためにも、メルティーキッスのヘーゼルナッツ味を手に取った。棚から消えた姿を見ると、少しだけ勝った気持ちになる。
早速、一つ口に入れると、あまりの美味しさに声が漏れた。高級なショコラトリーのチョコそのもののようで、ヘーゼルナッツのクリームも上品ながらしっかり香ばしさがあってかなり美味しい。コーヒーにも合いそうだ。
とはいえ、バニラも諦めきれない。
明日は朝の散歩でもう少し遠いスーパーをチェックしに行こうと思う。
チョコを訪ねて三千里。
そんな気持ちで近所を歩くのは、ちょっとした宝探しや探検のようで、結構いいもんだ。