#120 海外ヒットメシ パート1
海外旅行で何が楽しみかと問われると、魅力がたくさんあるので回答に困るが、しかしその中においても現地での食事は大きな楽しみの一つと断言できる。
その国の地理的・気候的特徴や歴史、文化が凝縮された食事は、その国で食べるからこそ美味しくもあり、また日本に帰国した際に恋しくなるものである。
日頃ふとした瞬間に「昔あそこで食べたアレ、美味かったなぁ」と思いを馳せることもあるので、今日はそんな美味かったものをラインナップしていきたい。
【チェコ・プラハ】
ホットワインとアップルストゥルーデル
たまたま入った喫茶店で頂いたもの。
シナモンのきいたアップルストゥルーデル(アップルパイ)に、ホットワインがピッタリだった。
11月末ごろの寒い時期だったので、これが本当に暖まったんだよなぁ。
ちなみに、帰国後にどうしてもアップルストゥルーデルが食べたくなり、自分で作ろうとレシピを調べたら「デカい作業台を用意しろ」という指示が出てきて、諦めた。
【イタリア・ローマ】
サルティンボッカ
薄く叩いて伸ばした子牛肉と生ハムの間にセージを挟み、白ワインとバターでソテーしたローマの名物料理。
これは食べた瞬間、使われている素材や調味料、火加減などのすべてが完璧にマッチしているのを衝撃的に感じて「これが……料理の完成形」と思った。
食べたレストランが、有名な映画監督も通った店だと聞いていたが、なるほど納得の味だった。これもう一回食べてぇー
【イタリア・ローマ】
カルボナーラ
再び、イタリアはローマの名物料理。
日本のイタリアンレストランでもよく食べられるが、その最大の特徴は生クリームを使わないこと。現地では、卵とチーズ、グァンチャーレ(豚頬肉の塩漬)のみでソースが作られる。
素材の味がモロに出る料理だが、ここで食べたものもめちゃくちゃ美味しかった。本当は、カルボナーラ発祥の店とされる場所で食べる予定だったのだがそこで入店を断られてしまい、泣く泣く向いの小さなトラットリアで食べたのだが、ここもすごく美味しかった。
本当は肉料理が名物らしいので、今度はお肉も食べたい。
【タイ・チェンマイ】
カオソーイ(チェンマイカレーラーメン)
タイ北部の街チェンマイの名物料理。
ココナッツミルクのきいたこってりチキンカレーがベースの汁に、茹でた中華麺と揚げた麺を加え、薬味として生玉ねぎ、高菜漬け、レモン(ライム)、パクチーを添えたもの。
見た目の割にそこまで辛くなく、むしろカレースープのこっくりとした鳥の油やココナッツの感じがやみつきになるコッテリ感。
揚げた麺も最初はカリカリなのが、だんだん汁を吸ってとんでもないカロリー爆誕になるのがたまらない。
帰国後にカオソーイを出すタイ料理屋を探したら、意外とあちこちで提供されていたので気になる人は探してみてね。
【チェコ・プラハ】
タタルスキービフテック
牛の生肉を細かく叩き、スパイスなどを加えてタルタルにしたものを、揚げたパンと共に食べる、チェコの居酒屋では定番のおつまみ。
揚げたパンに生のニンニクを刷り込み、卵の黄身と混ぜたタルタルを乗せて食べれば、もう爆発的な美味しさなのだ。酒が進む、進む。
これも、日本国内でチェコ料理を提供している店舗で馬肉で代用したものが食べられる。
ちなみに、チェコでは何度か生肉を食べているが、今のところお腹を壊したことはありません。とはいえ、挑戦する場合は自己責任で。
……とりあえずパート1は以上!
また明日、続きをお届けします。