呼吸器疾患
2017年よりも前に、
客の身体の一部を洗ったり、変形させたりする店が近所にできた。
開業前にオープン日の告知看板が店の前に設置され。
オープン予定日から2カ月ぐらいは、シャッターが下りているか、窓の向こうの店内が暗いように見えることが多く、開いているのかいないのかよくわからない状態だった。
そんな頃から
「加工食品の通信販売をしています。好評です」
と宣伝するポスターも建物に張り出されていた。
せまい路地側に屋外ガス給湯器と換気扇が設置されて、
路地内には、屋外ガス給湯器が排気する熱風と、
洗った時の蒸気や、洗剤の臭い、
薬品のような刺激臭が、
一般家庭を上回る頻度で排出されて充満するようになった。
蒸し暑く、吸い込めば鼻と喉のが痛くなり、
咳がでたり、
息苦しくなる路地になった。
そしてそれらは同じ路地を共有する家々の窓と通気口から屋内に侵入。ほぼ毎日。
その業種の人の職業病に、呼吸器疾患がある。
症状が重くて退職される方もいるそうです。
近所の住民がどうなったかは想像がつくでしょう。
2年するかしないかぐらいかな、ポスターで通信販売をしているとあった商品を、同じ店内で食べさせるようになった。
結果、呼吸器疾患を起こす排気がますます増えた。