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私の理想郷は作れない

私の理想郷。
みなが笑顔を絶やさない。
病気がない。
人が人を傷つけることがない。
心から幸せだとみなと語り合える。
死への恐怖がない。
みな最期は安らかに眠れる。

こんな世界あるわけがない。
わかっている。

笑顔の時もあれば、泣いたり怒ったりすることもある。
病気には抗えない。
誰かを傷つけることもある。
心から辛いと吐き出すこともある。
死が怖いからみな死なないように気を付ける。
安らかな眠りでないこともあってしまう。

それが人間で、地球に住む二足歩行の生き物。
知っている。
だから、これは『理想』と呼ぶ。


時々、自分の頭に疲れる。
理想ばっかり垂れて、現実とのギャップにいちいち絶望する。
疲れる。
なぜ、苦しい人がいるのだろう。
疲れる。
なぜ、すべてが幸せだと思えないのだろう。
疲れる。

私は何も受け入れられていない。
苦しみも、死も、一瞬の幸せも。
欲張りすぎる。
理想郷を創るんだと一念発起したって、
創れないのが目に見えている。

私はバカだ。アホだ。頭が悪い。
友人にほんの少し、私の理想を話したが、
「こじらせているね」
と苦笑い。間違いない。

私はバカなのだ。
みなが汗水たらして生きているというのに。
私は理想郷に心を寄せて、
勝手に一人で絶望している。
何をしているのだろうか。
だから、そんな自分に疲れる。

もっと、シンプルに考えればいいのだ。

愛する人、恩を返したい人、時を共に過ごした人。
その人の隣で、
その人のために何かをしたり、
お話をしたり、
その人の何かを守ったり。
そうやって生きればいい。
みな、そうやって生きている。
苦しみも幸せも受け入れて。
苦しみがあっても、それで生きると。

しかし、今の私にはそれができていない。
理想にすがって動かない。
違う。それではだめだ。

だから、懸命に前を向いて生きている人を心から尊敬する。

私はそうならなきゃいけない。
本当に甘い、人生舐め腐っているのか。
なにって、動かなきゃ。
理想にすがるだけじゃなにも変わらない。
自分が変わらなくてはいけない。

私の尊敬する主様の話を聞いて、
理想が完全に実現しないからこそ、
少しでも近づくために、努力する
と決められた。

時々、その気持ちを忘れて、理想の壺に埋まってしまうのだが、
こうやって整理して、主様の話を思い出すと、ポジティブになれる。
私も、みなのために活躍する世界中の人々のように
懸命に生きねばならない!!!!!!!

だって死ねないから。


頑張るぞ!!!!!!!

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