男が初めてkpopアイドルのライブに行った話
今年の5月19日に幕張メッセで行われたkpopアイドルが一堂に会する大型イベント
「kcon japan」に行った。
そもそもアイドルに興味が殆ど無かった自分がkpopアイドルのライブに行くという事自体、昔の自分なら想像もしてなかった話で、
バンド大好きっ子な自分は、
大好きなZAZEN BOYSのライブに行き複雑なリズムのノリについて行く事に快感を覚え、
夏フェスに出向いてはthe band aprtのEric.Wで飛び跳ねながら、ギターの川崎さん夏なのに
アグブーツ履いてるやんエモッとロキノンキッズを拗らせていた自分にはとても考えられない事だった。
何故そんな自分がkconに行ったかと言えば、
今をときめく日韓合同アイドルグループ「izone」に激ハマりしているからだ。
izone結成のきっかけとなった「produce48」という韓国のオーディション番組をたまたま見てそれはもう見事にハマり、日韓の友情に感動し、アイドルの根性に感動し、彼女たちのドラマに感動し、それまでkpopのけの字も知らなかった自分が急にkpopを漁り、izoneにどんどんのめり込んで行った。
「推し」が出来ると会いたい、見てみたい、という感情が湧き出すのは自然な流れで、その時直近で行われるizoneのライブがkconだったので、意を決して行く事を決めた。
ただkpopアイドルのライブに行く時には大きな壁が現れる。それは、
「男いなさ過ぎ問題」
である。
日本におけるkpopアイドルのターゲットは殆どが女性だ。
日本の女性アイドルの場合、殆どが男性ファンで締められているが、kpopアイドルになると男女どちらのアイドルもファンの主体は女性になる。
大学のバンドサークルで椎名林檎を信奉しているメンが若干ヘラっている女性としか関わってこなかった深夜ラジオ好きキモメン男子の自分にとってこの環境は余りもにハードルが高い。
こんなもん絶対浮く。
去年のkcon会場の写真を見ても女性、女性、
女性で、もうその時点で私の膝はガッタガタ
震えていた。
自分の周りにkpopが好きな女の子も居らず、若干諦めかけていたが、そこで会心の一手を思いつく。
「妹」だ。
東京でバリバリ働く妹はイマドキ女子の例に漏れずtwiceが好きだと言っていた。
これだ!izoneが出る日はtwiceも出ていた筈!
これを使うしかない!
twiceをエサに妹を誘ってみた所すんなりOK。
ありがとうtwice!YES or YES!
こうして何とかぼっち参戦回避に成功し、kconへと乗り込んだ。
kconは単純にkpopフェスの様にアイドルがライブをやるだけではない。
kconは大きく分けて3つの会場がある。
アイドルが一堂に会してライブを行う
「M COUNTDOWN」
アイドルがステージでファンとの交流を行う
「MEET & GREET」
美容やファッション、ドラマまで韓国の文化を各ブースで体験できる
「CONVENTION」
今回自分は3つ全てに参加した。
CONVENTIONエリアではizoneブースがあり、グッズの販売、メンバーのサインがあったので長い長い行列に並びグッズを購入。
この列に並んでいる間も周りは女性ばかり。
別に自分の事など気にも留めていない事は分かっていても居心地の悪さったらない。
ただ、周りにこんなにizoneを好きな人がいるんだなと思うと少し嬉しかったりもした。
同行していた妹はズンズン色々なブースを回りコスメのサンプルやら何やらを獲得していく。
逆に男の自分は会場を歩くものの特に興味を
そそられるものもなく、チーズハットクをばくばく食っていた。砂糖かけると美味いと知った。
コスメブースの鏡を照らす光が色んな意味で余りに眩しくて直視出来なかった。
ぷらぷらと会場を回っていると不思議な光景があり、地べたに座って何かを並べていた。
正にこんな感じ
どうやらアイドルのグッズを並べて自分の推しと交換してもらう為の交換会らしい。
アイドルのグッズはランダムの物が多く、自分の推しを探して皆が声を掛け合っている光景はなんだか涙ぐましかった。
自分は推しのチェヨンが出たので無問題。
会場は殆どが女性、男はいてもカップルかイケてる大学生っぽい奴ばっかりで、中々厳しいものがあったけど、「お祭り」の雰囲気があり、何だかんだ楽しかった。妹ありがとう。
ライブの前にizoneとファンとの交流イベント「MEET&GREET」のチケットも買っていたので、そちらにも妹と共に参加。
ライブハウスの様に高いステージがあり、その前に立ち見で人が集まる形。
満を持してizone登場
初めて生で見たizoneの顔の小さいこと
脚の細いこと スタイルの良いこと
MCの人から質問やらダンスを踊ったりと今だと考えられないくらい近い距離でizoneを見る事が出来た。 皆んなマジ天使。
チェヨンかわいい。
ここでまた驚いた事があり、izoneが出てくると皆んなカメラを構え始めた。
スマホを掲げている人もいたが、NHKがドキュメンタリーで野鳥を追いかける番組で使う位デカいカメラを皆一斉に掲げ始めた。
そして無表情で撮りまくる。
ゴルファーが大会でドライバーを打った時に記者が連写する位パシャパシャ撮る。
無表情で撮る彼らに単純に恐怖を覚えた。
楽しくないのか?何で笑わないんだ?
アイドルが楽しく会話しとるがな。
後々それがマスターと呼ばれるアイドルを高画質で撮る事に命をかける集団だと知った。
いや、気持ちは分かるけどそれ楽しいのか?
ブルーノマーズならタオル投げつけとるぞ。
その辺りに結構気を取られたけど、総合するとめちゃくちゃ楽しかった。
また、会場に入る時に渡されたスクラッチがありそれを削るとハイタッチの権利が当たっていて、ステージ終了後ハイタッチをした。
初めてハイタッチをしたがあれはもう天使にハイタッチしてるのと一緒。
間近で見ると皆より一層細い。ご飯食べよう。
最後の締めくくりにライブへ向かう。
目当てのizoneの他に現在のkpopアイドルの巨人twice、音楽的に質が高い公園少女等、本当に豪華なラインナップでした。
アイドル特有の「コール」がkpopアイドル界隈にも当然あり、コールの声の高さはkpop特有だなと思った。
野太くない。違和感が凄い。でも声デカい。
そしてここでも写真を撮る人がいる。
逆にこれ公式でカメラマン雇って写真撮りまくって配信してくれたら儲かるのになと思う。
お目当てのizoneに対しても声援が凄く、produce48の影響力を感じた。
もっと売れてくれ。
この日1番歓声が凄かったのはやはりtwice。
もう男女入り乱れたコール。もはや怒号。
他のアイドルに比べてもやっぱり曲がキャッチャーで聴きやすい。
ただ印象に残ったのはtwiceが出てくる前にその日出ていた若手アイドルが3組程twiceのカバーを行い、その後満を持してtwiceが出てきた場面。
アイドルのパワーバランスというか、立ち位置をまざまざと見せつけられる感じはマジFANCY
。
という事で何だかんだ色々なアイドルが見られてtwiceも見てizoneも見れたkconは行く価値があった。
最初は本当に行くのを躊躇していた。
会いたいけど行くのは辛い。
確かに居心地の悪さみたいなものは感じたけど、アイドルを見ればその気持ちも若干軽減された。
今更5月のkconについて書いているのは、kpop界隈にハマりだした自分が、多分自分みたいな立場の男が他にもいて、躊躇しているなら取り敢えず行ってみるべきだと思ったから。
意外と行ってしまえば楽しめるし、知らない世界が沢山ある。
これからkpopやizoneに関して記事を書こうと思っているが、自分のkpopとのファーストインプレッションを書き記して、この時の気持ちを忘れないようにしたい。
という事でそんなkcon感想会でした。