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UFC308の考察

アスレティックパフォーマンスコーチ タケダイグウジ

今週末アブダビで開催される今回の308、土曜日の23時に始まって、メインカードは3時開始という日本に優しくないスケジュールです。

メイン、コメインくらいは網羅したい方は5時前に起きてコーヒーすすりながら観戦したいところです。　
さて、肝心の2試合について考察をしていきます。

トプリアvsホロウェイ

倫也も出場した2月のアナハイム大会で難攻不落だったVolkをKOした無敗のトプリア、
一方4月のUFC300で一生再生されるであろうゲイジーとのBMFマッチでド派手なKOしたMAXの非常に楽しみな試合です。
UFCてやっぱ世界最高峰だなと思うのが、当たり前の様にこんなカードを毎月出せるってことですよね。

こちらが2人のスタッツ

身長（cm）とリーチも

リーチおんなじですが、MAXはあの構えと肩幅狭いマンなので腕自体は長いです。実は二人ともUFCフェザーの中ではランカーで一番短いのですが、当てる技術が高いので数値だけでは測れないところがあります。

2024年5月のデータ

トプリアの傾向


チャンピオンのトプリアですが、基本的に少し重心落として左右の股関節乗せながらウェービングしながらステップして左右の剛腕を振るってノックアウトを狙うスタイルでアメリカンレスラータイプに多いです。エミットも似てますし、チャドメンデスやユライアのアルファメールスタイルですかね。

前脚に乗せながら内絞りスタイルなのでカーフ効きそうですが、トプリア自身がカーフ得意でVolk戦はバシバシ蹴って効かせてました。

とはいえ、どの選手相手にも奥手振って前股関節に乗せてギャロップステップインでの連打で4発くらい打ちながらガンガン前に来るのでたまったもんじゃないです。

Volkは左右のステップとスイッチジャブでどう処理していくのかと思いましたが2月は動きがあまり良くなくそのまま飲み込まれてしまいました。

5R マッチは一方的にボコったエミット戦だけで経験は少ないです。

ホロウェイの傾向

対するホロウェイはUFC300での打ち合いでも記憶に残っている様に異常な打たれ強さとスナッピーなハイペース連打で打ち負かすスタイルです。

高身長かつ重心が高いのでテイクダウンD弱いのかと思いきやめちゃくちゃ強いですし、何気にミドルキックや

ゲイジー戦でも再三見せていたバックスピンキックの様に蹴りも上手いんですよね。

展開予想

トプリアが何を用意しているかが一番のキーポイントで、ボクシング頼りだとチャンピオンが厳しくなると思います。ライト級で出場したvsハーバートの1R目と同じ展開が5R続くようになります。

あの試合は高身長のハーバートが序盤にハイキックでダウン奪ってその後組まれましたがキックと長いジャブを有効に使ってました。結果的にフック連打、フック連打という得意のコンビネーションでKOできましたが、蹴りの精度、ステップワーク、スタミナ、顎の強さがあるMAXが距離を制圧出来ると多少の打ち合いがあってもMAXが持っていくでしょう。

圧倒的な一発のパワーと時代が持っていくのか、Volk以外には最強なベテランか。

僕の願望は5R判定49－46でMAXです。
オッズはトプリア1.4倍、MAX3倍くらいとまぁまぁついているのは無敗への期待感だとは思います。トプリアて前戦以外チャンピオンクラスと試合してないんですけどね。

ウィティカーvsチマエフ


身長、リーチ、打撃の精度とチマエフ有利

チマエフというロマンの塊がようやく試合します。2か月で3連勝3フィニッシュ3ボーナスからレオンエドワーズが組まれたにも関わらずコロナ罹患で棒にふって、その間にエドワーズがチャンピオンになってるというあの時やってたら今は2階級チャンピオン狙ってたのではという逸材です。
前戦のウスマンが既に一年前なので試合が楽しみでしょうがないです。

ウィティカーはDDPに負けたりしてもう落ちてくるかなと思いきや、パウロコスタやアリスケロフ（チマエフもアッパーでKOしてる）に勝ったりとまた盛り返してきてます。

ウィティカーの傾向

ベースが剛柔流空手のステップから堀口選手もかつて多用していた前脚に乗せてのフックで飛び込んだり、連打からハイキックが多いです。ミドルなのにステップがめちゃ速いし上手い。KOしてないけどvsガステラムとか分かりやすいですね。

サモア系なので身体強いし、何気にレスリングも強いです。

チマエフの傾向

打撃も強烈なんですよ、でもそれ以上にレスリング力が異常。スピード速いしスクランブル強いのでレスリングだけでニッカルと見たいくらい。

見てみこのスピード＆パワー

ショートノーティス＆ミドルでの試合だったとはいえ、あのカマル・ウスマンからテイクダウン取るってロマンの塊でしょう。

相手が弱かったとはいえ、ワンパンKOですわ。

腕も長いし、ホントに素晴らしい選手です。

展開予想

チマエフのパンチも正確で強烈なのですが、まぁ、大方の予想通り基本的にこの試合は打撃vsグラップリングになるのではないでしょうか。

ウィティカーがDDPにフィジカル負けした感じだったので、1Rガンガンレスリングしながらコツコツ殴ってへばらせたら2Rでチマエフ勝てるでしょう。ウィティカーは逆にタックル来るときか、バックステップして空間作ってのカウンターが勝機で、マトモに殴り合いしようもんならそのまま引っこ抜かれてしまうリスクあります。

僕の予想はチマエフが圧倒して勝ち、DDPに挑戦してほしいです。じゃないとミドルが停滞してしまう。

オッズはチマエフ1.4倍、ウィティカー3倍ちょいとこちらもまぁまぁついてますがこちらはもっと差がある気がします。

その他の試合

プレリムのバンタム級マッチ
バシャラート兄弟の弟、ファリドの試合です。

兄貴は夏ごろ話題になったトライスタージムのザハビに僅差判定で負けて無敗ではなくなったのですが、弟はまだ無敗続くのではないでしょうか。

バンタム級はUFCでライト級と並んで層が分厚くて、ノーランカーでもヤバい逸材宝庫なんで全部チェックしています（あ、中村倫也も当然プロスペクト）。

そんなこんなで早起きかずっと起きているかはアナタ次第なUFC308を楽しみましょう。


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