研究室、きつすぎ
普段、記事を書く時は多少は目的や構成を気にしているのだが、たまには乱雑に書いてもよかろう。
温室育ちのぬくぬくしたクソガキの独り言でもよかろうじゃないか。インターネットだし。
時は大学3年生の終わり際に遡る。
4年になれば、卒業研究と論文をやらなければならない。うちはゼミは無く、4年になれば強制的にやらされる。
あとからゼミに入らなければ卒論を書かなくていいところもあると知って驚いたのも記憶に新しい。
そこで、各研究室の資料が渡される。
この資料をよく見て所属する研究室を決めろということだ。
私は焦っていた。
4年にもなろうとしているのに、何も成し遂げられていない。
音楽作りたいとかアプリ作りたいとか、そんな夢物語はコロナの渦に飲み込まれた失意と共に失われてしまった。
そこで、私はなんか成し遂げられそうなところにしよう。と思い立ったのだ。
今振り返ってみれば、ここで既に間違っていたのかもしれない。
そこで、一つの研究室に目を付けた。セキュリティ専門の教授の研究室だ。正直、セキュリティにめちゃめちゃ興味があったわけではないが、その教授の授業が面白くて、すごく印象的だった。
研究室としても、「成し遂げられそう感」が高かった。
よし、ここにしよう。
そうと決まれば提出するぞ…
あ…第五希望まで書かなきゃいけないのか。
もう一つ、その研究室を第一希望にした理由がある。
数多ある研究室の中で唯一、オンライン説明会まで開催してくれて、丁寧に質問を受け付けたりしていたのが好印象だった。
その説明が、「第一希望にしてくれれば入れると思うんで~」
この言葉が悲劇の始まりだ。
私はなにも考えていなかった。
どうせ他の研究室は行かないんだから、適当でいいだろうという考えがあったのかもしれない。
なので、「成し遂げられそう感」が高いところをとりあえず並べて、適当に希望表を提出した。
結果は見事に落ちて、第二希望になった。
絶望した。
後から聞いた話だが、どうやら人気があったらしい。
私と同じことを考える輩が大勢いたということだ。
しばらくは落ち込んだが、自分に言い聞かせるように、なんか成し遂げることが目的だろう、と。
入ってみなきゃわからないだろ、と。
ここで、適当に第二希望を決めたのが仇となった。
集まりは週に一回。
最初の数週間は説明と先輩の体験談だった。
別に特段面白いところはなく、そのまますぎていった。
ある週に、卒論/研究で取り組みたいことについて調べて、発表するということになった。
発表した後、個別にフィードバックをもらうのだが、ここで最初に違和感を覚える出来事があった。
教授のフィードバックに対して自分の意見を言ったところ、意図せず口論みたいになってしまった。
なぜこうなってしまったかというと、教授は外国人で、日本語は堪能であるが、やはり若干ニュアンスが伝わってないような気がしている。
モヤモヤしながら、特に何もなく過ごしていたが、ようやくテーマの決定と個別相談というフェーズに入った。
個別相談するにあたって、それまで集まっていた大教室から研究室に移動する。
ところがこの研究室に入るのが鬼門で、ICカードを学内独自のシステムに則って登録しなければいけない。
その登録されたICカードがなければ研究室に入れない。
ICカードは本来、授業の一環で登録するものであり、プログラミングしなければ登録はできない。
しかし、コロナのせいで校舎内に入るのが非推奨となり、カリキュラムが変更された。
なので、この代は授業で習っていないということだ。
もうこの時点で意味がわからない。
授業資料自体は誰でも見れるので、自力で登録することは可能なのだが、
3,4年生だけこれについてサポートされていない。
もしできなくても誰に助けを求めていいかわからない。
いつまでも登録できないことにイラつきながら、教授に助けを求めた。
ちょっとどうしてもできないんで見てもらえませんか…
授業資料に載ってますよ。他のできてる学生に聞いてください。
いや冷たい。できないから聞いてるんだわ。しかもあんた学校側の人間だろ。学校側の過失でもあるだろ、これは。あんたにも少しは責任あるんじゃないのか。
じゃあ他の学生に聞いてみればいいじゃん。とお思いかもしれない。
これには理由がある。
なぜなら大学に友達がいないからだ。
私みたいな陰キャ人間がコロナに巻き込まれたら友達ができないことは想像に難くないだろう。
加えて、研究室内の空気は不味い。誰も仲良くないし、挨拶したりしない。
教授は堅物感丸出し、交流を促している感じもしない。
こんなんでどうやって聞けって言うんだよ。
嫌だよ、普通に。
そして今回の個別相談で、ようやく事件が起きた。
前回の個別相談をサボってしまったのである。
理由はもう山ほどある。
やる気はないし、進捗もないし、ICカードは上手くいかないしでもう散々。
前々回までは、やってないなりにやってる風に取り繕う努力をしていたのだが、そうやって神経すり減らすのも疲れてしまった。
そして今回、始まった途端に詰められた。
「なんで先週来なかったの」
「理由はないです」
いやあるけど、説明できるようなもんじゃないからね
「今日は行きたくない、つって来なかったってこと?」
「はい」
「じゃあ私も貴方の単位落とします」
「それは継続的に休むと、ということですか?」
「はい」
「単位欲しいですか?」
「はい」
「貴方が休むのに理由がないなら、こっちも理由なく落とします」
「成績評価は教授の気分ということですか?」
「そうです、私が決めます」
なんだよこの会話。
生徒が理由なく休むのと、教授が理由なく落とすのはイコールじゃないだろ。
とにかく真面目に来て真面目にやれってことを言いたかったんでしょう。
この一連で、高校の苦痛の記憶を思い出した。
大学生活を全体を通して楽しいところは皆無に近いが、一つだけいいところがある。
それは、苦痛が少ないということだ。
成績評価は出席と課題とテストのみで、全てシステムで管理される。
だから、いくら欠席しようと、課題を出さなかろうと、テストの成績が悪かろうと、授業中にスマホをいじろうと、何も言われない。
もし、成績が悪かったら、単位が落とされる。
それ以上のことは何も起きないので、とても気持ちが楽だ。
だが、今回はそうはいかなかった。
何も言わず減点されることを期待していたが、教授の裁量でそういうシステムではないらしい。
高校以来、怒られることが久しぶりに、なにより不快に感じた。
怒るというのは管理として賢い方法ではないし、感情的に来られるとこっちも意図せず感情的になってしまう。
メンタルが正常に保てないとモチベーションも湧かないというものだ。
まとめとしては、やる気は出ないし、教授は怖いし、研究室に自力で入れないし、仲いい人がいなくてしんどいって話です。
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