天国のアクシデント
他2曲に比べると、カロリー低め(?)な印象。
あの、黒い害虫、の歌なんて考察をよく見るがそれはそれで納得。
差し置いてたまらんポイントもあるので、以下記述。
半音下がったメロディが、良からぬ事が起きていると想起させる。
スローテンポで進むのは面白いが、その分じっとりと"良からぬ事"と向き合わせられる。
<黒く深く速いそいつは ぶっ飛ばすのさ天国のアクシデント>
うーん、やっぱり例の黒い害虫についてだろうか。
幸い人生で2度しか遭遇した事が無いので、一般的な嫌悪感が想像し辛いのが本音だ。
1度目は高校、2度目は今の家だったが、カーテン開けようとした時に「何か掴んだ!」と何か分からないからとりあえず床に叩きつけたら瀕死になったので、今の所自分の方が強いと思っている。人間をなめるな。
それはそれとして、嫌悪をもたらす存在を『天国のアクシデント』と呼ぶのは皮肉が効いたオシャレという感じ。
歌声が重なっている事で、まとわりつくような<ぶっ飛ばすのさ>の歌い方が存在感を増す。
<胸が痛むのは ぼくは今日も笑うから>
<ぼくにとっては初めての叫んだほどの美しさ>
ここら辺も面白い。
メロディはエモいのに、黒い悪魔の姿がチラついて素直に聴けない。
ライブだとそんな事は無く、毎回このターンでエモくなってる。
難解・意味深歌詞の中にぶっ込まれる良い歌詞に弱い。
「僕は今日も笑うから胸が痛む」ってのは、良く考えたら切ない状況だと思う。
そして、「叫んだほどの美しさ」とは、黒く速いソイツの事だろうか?
目の敵にしていると思いきや、実は美しさを見出していたとは。
そうなると『天国のアクシデント』の意味が変わってくる。
「こんなに美しい存在はアクシデントだ」と。
流石にそれはハズしすぎなので、深読みと信じたい。
終盤に向け、ドラムは手数と速度が増して、騒がしい緊張感と共に音が駆け抜けてゆく。
この摩訶不思議さが、クセになる。
こちらはイラスト製作過程の動画です(20倍速)。
音も文章も入れてないので、今後もっと見やすい動画を作りたいなと思います。
一番面白いのは、何も無い真っ白な紙に、線画が出来上がっていく様子なんですけどね!