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壮大〜は普遍のかき集めだよ


2-?
「今を見てくれたらいいよ。私は過去を思い出して悲しくなっちゃったりするかもしれないけど、それは私が向き合うとこで。でも大丈夫だから。」
「大丈夫なの?」
「うん。ダイジョーブ。
 あーでも、ヤバいかもってなる時もあるかもしれないから居て。その辺に。」
「どゆことや。」
「居るだけでいい!夜中にトイレ着いてってもらうあの感じで。」
「なるほどね。いやわからんわ。」
「おる?って絶対聞くから。」
「じゃあ、おるよって返事するわ。」
「はい。お願いしますよ。」
「おう。おっけー。」


2-?
「いまなにしてる?」
「プロテイン飲んでる」
「おもろすぎる」
「ウケは狙ってないんだけど」
「いやごめん、そうじゃなくて。」

1年に1回だけだけど連絡をとる幼馴染がいる。
お互いの誕生日におめでとうと送る。
覚えておかなきゃと思わなくても
日付を見るとふと思い出す。
彼女が先に生まれたから毎年私が先に連絡を入れるんだけど、
忘れないでいてくれてたのは彼女の方なんだよね。

ーーーーーー


2-?
「無理って言ったら本当に無理になっちゃうから、無理って言った数だけ、無理じゃない!って言って相殺すんの、言霊を。」
「本当にキショい。」
「そう。最高の褒め言葉だよ。」
「ああ、」
「一人でやってんの毎回、それを。」
「やってんだ、一人で」
「そう。」
「「本当にキショい」」
「じゃん?」
「うん、ヤバい。友達でいることが逆に誇らしくなってきた。」
「じゃん?ほら〜だから救世主なんだよ。」
「壮大〜」
「人に言われてグサっときた時、傷ついた言葉のパワーに相当する優しい言葉で相殺しなきゃいけないんだよ。本来。」
「本来ね。」
「本来。で、その相殺する言葉をこちらが見つける前に言ってくれるから救世主。」
「思ったこと言ってるだけだよ。僕は僕の経験でしか言えないし。」
「だからその言葉に救われてんだよな。」
「そっか。じゃあもっと言葉探さないとな。」
「そこまでしなくていいよ。」
「ええ。」
「だから、君が歩んできた道のりが私を救ってんだよ。
 だから生まれてきてくれてありがとう!」
「壮大〜」


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