出雲大社とサンライズの旅 2日目(波子~出雲大社)その1
2019年9月22日(日)
昨晩はぐっすり眠れました。
朝食はしじみの味噌汁です。小ぶりですが、出汁が出て美味しいです。
朝食後はいつでも出発できる準備をして、喫茶コーナーでコーヒーを飲みました。外は相変わらずすごい雨です。
玉造温泉駅までは宿の車で送ってもらいます。恐らく、駅に着いた頃が一番雨が激しかったと思います。
小さな駅の待合室で、JR西日本のアプリをダウンロードして、リアルタイムで列車運行情報が見えるようにしました。降水量が規制値を超えれば鉄道は止まります。今日は一日天気との戦いです。
やがて時間になり、数分遅れて特急「スーパーまつかぜ1号」がやってきました。
これでしまね海洋館アクアスのある波子まで行きます。
指定席のイスを回転させてボックス席にして座りました。乗客はまばらです。外は黒々とした雲がすごいスピードで流れています。
帰りにJRが運休したら困るなあ・・・それよりサンライズが動かないと困るな・・・と心配し通しです。
海沿いを走っているのですが、どんよりとした雨の中、あまり見ても楽しくなく、全員手元でスマホを見る状態に。しかし、気が付くと雨がやんでいるようです。
そして目的地の波子駅に着きました。なみこと読むのだとばかり思っていました。
ここから目指す水族館、アクアスまでは徒歩12分と書いています。子どもの足だと15分以上かかるでしょう。雨が降っていたら荷物が濡れていやだなと思っていたのですが、すっかりあがってくれて助かりました。
10人ぐらいの客が降りましたが、目的地は恐らく一緒です。なんとなく集団で水族館へ向かいます。
着いたら、まずはロッカーに荷物を入れて、イルカショーの時間だけ確認して、あちこち見て回りました。
少し早めにイルカショーの会場に行きました。普通のイルカショーは、プールがあって高いところから見下ろすような感じですが、ここは大きな水槽をみんなで見ます。
最初は人もまばらでしたが、後から後から人が来て、始まるころには満員でした。
早く来ておいて良かったー。
始まる直前まで、イルカたちの下半身が上から見えています。どうやらすぐ上は水面になっていて、そこで魚でももらっているのでしょうか。
やがてボンベを背負ったお姉さんが降りてきて、ショーの開始です。
てっきり、吸った空気を丸い輪にして吐き出して、それで終わりだと思っていたのですが、このイルカたち賢い!
っていうかシロイルカ可愛い!
色々な技を見せてくれます。
お姉さんのボンベの空気を吸って吐き出したり、吐き出した空気を他のイルカが吸って吐いたりと、想像以上に楽しませてくれました。
ショーも終わり、水族館の外にあるお土産屋さんと併設されたフードコートでお昼を食べました。お昼は軽くラーメンです。
ここでもいくつかお土産を買って、駅まで戻ります。
いやぁ、風は少し強くなってきたけど、雨が降らないのはすごい。台風に勝ったかも。
波子駅から快速アクアライナーに乗って、今度は出雲市駅まで移動します。そこからはタクシーで一気に、出雲大社まで行きます。
出雲大社に向かう途中で、また雨が降って来ました。
タクシーの運転手さんは気を利かせて、参道の入り口ではなく拝殿のすぐ近くに車を停めてくれました。早速お参りをして、御朱印をもらいました。
まずは拝殿でお参りですが、出雲大社は普通の神社と違って「二礼四拍手一礼」です。
ぐるりと一周して、スサノオノミコトを祀った素鵞社や10月に全国の神様が来た時に泊まる神様の旅館的なお社(十九社)を見て、参道を逆に戻ります。
よくテレビなどで映る巨大なしめ縄があるのは、ただの神楽殿です。本殿でも拝殿でもありませんので、注意しましょう。
まだ16時だというのにあたりは随分暗くなってきました。
入り口の鳥居(二の鳥居)を潜って、振り返ると出雲駅伝のスタートの時に見る風景がありました。
お参りも済ませたし、目的の一つである出雲ぜんざいを食べる事にしました。ぜんざいは神在(じんざい)が転化したものらしいです。
特に店は決めていなかったので、目についたお店に入ります。
狭いお店で、先客は1組だけ。我が家が席に着くと、すぐに他のお客さんが来ましたが、お餅が亡くなったとの事で断られていました。危なかったー。やがて出てきたのが紅白のお餅が入った、澄んだ汁のぜんざいです。
ちょっと空気が冷たかった事もあり、暖まります。
甘くて美味しい!まさに甘露です。
ぜんざいを食べ終えて外に出て、竹内まりやの実家(旅館)を見た後、近所のお土産屋でも覗こうかと思っていたのですが、台風のせいなのかこの辺りはいつもこうなのか、バタバタと店じまいをしています。
お土産も大体買っているので、我々もせかされるようにして、一畑電車(通称バタ電)の出雲大社前駅に向かいます。ここが出雲大社の最寄駅で、JR出雲市駅からなら一畑電車でここまで来るのが便利です。
この出雲大社前駅は、千と千尋の神隠しの最初に出てくる、駅のような場所のモデルだと言われているそうです。なるほど、木製ベンチの天井が高い待合室にステンドグラスで雰囲気があります。
やがて電車の時間が近づき、ホームに出て待ちます。可愛い車輌がやってきて、その中の座席にはゆるキャラの「しまねっこ」が座ってました。
途中で一回乗り換えて、出雲市駅へ到着。時刻は17時30分。
このころになると、雨は時折風に乗ってパラパラ降るぐらいでしたが、息の長い台風特有の強い風が吹き始めていました。
つづく