ハプニングだらけの恐山と不老不死温泉の旅(7/8) 2日目(青森市~不老不死温泉)その3
さぁ、下車駅の「ウェスパ椿山」までここから40分です。
不老不死温泉で日本海に沈む夕日を見る予定でしたが、水平線からちょっと上の方までは霞んでいて、太陽は途中で見えなくなりそうです。
やがて列車はウェスパ椿山駅に到着しました。
ウェスパ椿山とは、2020年10月まであった観光施設です。
スロープカーで山の展望台に登ったり、温泉施設や体験工房があったそうですが、営業を終了しました。
ただ、物産館だけはリニューアルして、観光案内施設兼お土産の販売を行っています。
ここで降りた乗客は全て不老不死温泉へ行く人達です。
20人ぐらいはいたでしょうか。見ると駅前にバスが止まっています。
みんなそこに並んで乗り込んでいたので急いで向かいました。
我が家が最後に乗り込み、バスは出発しました。
5分もかからないぐらいで、今日の宿「黄金崎不老不死温泉」に到着しました。
最後だったので10分ほど待ってチェックインをしました。
今日の日没時間を書いた紙を渡され、食事の時間を聞かれましたが、1回目の食事だと沈む夕日は見れません。
ここは2回目の食事にして、最初に露天風呂に入ります。
館内は意外と広く、我が家の部屋はほとんど端っこの方。露天風呂に行くだけで10分ぐらいかかりそうです。
部屋で少し休んで浴衣に着替えると、早速露天風呂へ向かいました。
横に長い建物の端から端ぐらいまで歩いて、エレベーターを降りて、ようやく露天風呂へ向かう出口にたどり着きました。
そこには棚があって「ここから脱衣かごを持って行って下さい、帰りは必ず持ち帰って来て下さい」と貼り紙がしてありますが、脱衣かごは一個もありません。
近くの受付にいた従業員にカゴが無いと告げると「すごい人出で、もう全部出払ってしまってるという事です。かなり密な状態になってますので・・・」と繰り返すばかり。
まぁ、暗にキャパを越えているから入るのを待ってくださいという事なんでしょうが、止められたわけでも無いし、ここまできて戻っては何のためにこの宿にしたのかわからないので、とりあえず突撃しました。
露天風呂に着くと確かに人がたくさんいましたが、使っていない脱衣かごもたくさんありました。
持ち帰らないで置きっ放しにしている人も多いのでしょう。
早速裸になって湯舟へ向かいました。寒い。風が吹きつけて一気に体温が下がります。
なんとなく人のいないところから湯舟に入って、真ん中あたりで肩まで浸かりました。
ああ、夕日がまだ見えている。
お湯はまっ茶色で、丁度いい温度です。そして強烈な鉄錆のような臭いがします。少し舐めるとかなりしょっぱいです。
なんだかよくわかりませんが、色々と効き目がありそうなお湯です。不老不死だもんね。
僕が入っているのはもちろん男湯ですが、湯あみ着を着て入っている女性も3人ぐらいいました。いや、度胸があるなぁ。
風に吹かれながら目の前に打ち寄せる波と夕日を見て、しばらくボーッとしていました。
10分もした頃でしょうか、まだ太陽は沈んでいませんが、水平線の上の雲の中に消えて行きました。
それでも皆お風呂に入ったまま、ボーっと空を見ています。
我が家は15分ぐらいであがろうと打ち合わせをしていたので、早々に退散しました。
部屋に戻ったのは18時50分頃でした。
部屋に戻ると体中から、鉄錆の臭いがします。
鉄棒をした後の手の臭いと言えばわかるでしょうか。
19時から夕食だったので、慌ただしく夕食会場へ向かいました。
今日の夕食はバイキングなので、各自好きなものを取ってきて食べます。
新鮮な刺身はもちろん、サザエのつぼ焼き、焼きホタテ、山菜の天ぷら、焼き魚、ここにもミニのっけ丼コーナーがあり、朝に続いてのっけ丼、デザートにチーズとジュース。
お腹が苦しくなるぐらい食べましたが、特に刺身が美味しかったです。
部屋でしばしくつろいだ後、お風呂に行きました。
内湯は温泉と普通のお風呂があるとホームページに書いてあったので、
その2つしか無いのだと思ってましたが、ここにも露天風呂がありました。
露天風呂に入ると少し先に真っ暗な海があり、時折灯台の光がサーッと横切っていきます。
さっき入った露天風呂より少し温く感じました。
夕方よりも一段と涼しくなった空気の中、波の音を聞きながらしばらく入っていました。
風呂上りはノンアルビールを飲んで、疲れもあり今日も早々に寝る事にしました。
3日目(不老不死温泉~角館)その1 へつづく
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