見出し画像

風っこストーブ号の旅

今年は色々と予定していたお出かけができませんでした。
春は問題無く行けましたが、夏以降はコロナだったり、あの嫌な研修が3回もあって、しかもそれがコロナの関係で延期に次ぐ延期で日程が決まらず、結局押さえていた宿をキャンセルするハメになったりしました。

寒いのは嫌いなので基本的に冬に旅行は行きませんが、日帰りで近場へは遊びに行きます。
そんなわけで、もう冬だなぁと地元のフリーペーパーを眺めていた先月の事、「風っこ号で行くイルミネーション輝く女川おながわの旅」という広告を見つけました。

女川といえば、まだ暑かった時期に少し紹介した、復興商店街のある漁港です。

女川は何もない小さな漁港ですが、何年も前からこの時期は駅前でイルミネーションの飾り付けを行っていて、ニュースなどでも見た事がありました。
正直、わざわざ車で何時間もかけて見に行くようなレベルのものでも無いので行った事はありませんが、丁度いい機会かもしれません。

また駅舎に温泉があって、そこもわざわざ入りに行く程のものでも無いので毎回素通りしていましたが、食事やお土産に使える商品券千円と入浴券が付いて来るとの事で、早速申し込んでみました。

風っこ号とは古い車両を改造したいわゆるトロッコ列車と呼ばれる窓の無い列車で、東北各地を臨時列車として走っています。

数日して予定数の応募があったので決行しますという返事がきました。
そこから本腰を入れて色々調べてみたのですが、真冬の吹雪の中でも窓が無く乗客が雪で真っ白になって乗っている動画などが出て来て、キャンセルしようか悩みました。

そして出発3日前にようやく行程表が発表されたので見てみると、今回は窓枠を設置するとの事で寒さは何とかなりそうでした。
そして、今回の風っこ号はストーブ列車と銘打っていて、ダルマストーブが設置されて、その上で食べ物を焼いたり温めたりしていいとの事でした。

とりあえず防寒対策をバッチリしたうえで、お風呂のセットとストーブで焼くための小さなスルメとアルミホイルを持って行く事にしました。

そして昨日、12月10日に行ってきました。

集合時間は13:40~14:40、出発は15:07分です。目的地の女川には17:01に到着予定です。

今回のコース。スピード重視では無いので、遠回りのコースです。

集合場所で受付を済ませて、資料やチケットなど一式をもらい、買い物などで時間を潰してからホームへ向かいました。
ホームに行くとイベント列車の「フルーティア」が出発するところでした。
これは車内でスイーツが提供される人気の列車です。

こちらはフルーティア。バーのようなカウンターが見えました。

まもなく「風っこストーブ号」がやってきました。

古いディーゼルカーを改造しているので、非電化区間でも走れます。
本来はトロッコ列車なので窓はありません。今回は窓があってラッキー。
椅子は木製ベンチですが、薄い座布団が置かれていて助かりました。
早速係の人がストーブに火をつける作業をしていました

この寒い中、わけのわからん臨時列車のツアーに来る人なんていないだろうとタカを括っていたのですが、気が付けばほぼ満席でした。
しかも半分ぐらいの人は慣れた様子で、お酒やつまみを出して早くも飲んでいます。

車内はこんな感じ。ボックス席に小さなテーブルがあります。

やがて定刻通り発車し、譲り合ってストーブで食べ物を焼いてくださいと車内アナウンスがありました。
見るとタッパーに食材を入れてきている人、トング持参の人、軍手をしてる人など、手慣れている人が大勢いました。
我が家も少し空いたところの隅っこでスルメを焼きました。

缶詰からはいい匂いが。ちょっと悔しい。

広大な田園風景の中をひた走ります
石巻駅でお出迎え。大分暗くなってきました。

やがて17:01、終点女川駅に到着しました。
ホームでは駅員さんや地元ゆるキャラのお出迎えと、コスプレ集団のお出迎えがありました。

何のコスプレかわからないし、誰なのかもわからないけど歓迎してくれました。
温泉が併設された女川駅

ここでする事は3つ。
一つはご飯を食べること、二つめはイルミネーションを見る事、三つめがお風呂に入る事です。

イルミネーションを横目に、まずは食事のできるお店を探します。
ここは復興商店街とはいえ、夜はやっていない店がほとんどで、ご飯を食べられる店は限られます。
海鮮丼のお店などもあるようでしたが、正直値段が高いなと思ったのでパスして、身体を温める為に中華屋さんで麺類を食べる事にしました。

手回しオルガンの演奏をしている人もいました。ペッピーノ一座?
ご飯は暖まるように麺類。ワンタンメンと餃子をチョイス。美味しかったです。
ヒートテックを着ていたため、しばらくは汗だくに・・・

狭いお店で、最初は我が家を入れて3組しかいませんでしたが、辺りを見終わった人たちがゾロゾロ入ってきて、最後は満席になり入れない人もいました。
早めに入って良かったぁ。

食べ終えたら付近を散策します。

商店街を海の方に向かって
こっちは反対側の駅の方
駅の上から見た風景。この程度の規模です。

身体も冷えたので、最後は温泉に入りました。
あまり熱くなく、ゆっくりと浸かる事ができました。身体を芯まで温めて、そのまま畳敷きの休憩室でまったり過ごしました。
余りに暑いのでセブンテナイスを買って、放送されていた鬼滅の刃を見ながら食べました。あー、眠くなってきた。

ああ煉獄さん

暑さも収まったので売店でお土産を買って、ホームへ向かいます。
帰りは19:49発車で、座席の位置も変わります。
発車して間もなく室内灯を消すイベントがありました。通路にはLEDの小さな照明が置かれ、石巻まで30分程度室内は真っ暗になりました。

室内は真っ暗なので外が見えますが、田舎なので外も暗い
明るいのはお月さんぐらい。室内が月光で照らされます。
万石浦という湾です

車内で配られたお土産

お土産が配られました。銀鮭のふりかけです。このシリーズのホヤのお土産をさっき買ったところだったので、かぶらないで良かったです。

こうして21:34、仙台に着きました。
6時間ちょっとの旅でしたが、なかなか密度の濃い楽しいものでした。
こうしてリピーターになっていくのか?
次回は持って行く食材を工夫しようと誓うのでありました。

夜の街は久々です

そうそう、仙台駅のコンビニ(NEW DAYS)で売っている、ホヤのおにぎりを買って帰りました。

今日のお土産。真ん中がホヤのおにぎり。

いや、もうこれが想像以上に絶品です。
柔らかく煮込まれたホヤと、濃い目の味付けのご飯。臭みなども一切無く、ホヤの風味が鼻に抜けて行きます。

是非仙台にお越しの際はお試しください。

おしまい

いいなと思ったら応援しよう!