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ラーメン屋さん?

先週の日曜日、お昼は何にしようかねという話になり、作るのも面倒だからラーメンでも食べに行こうかという事になりました。

家の用事もあるし、近場で食べてすぐ帰ってこようという事で、どこに行こうかと検討した結果、今まで一回も行ったことの無いちょっと気になるラーメン屋さんに行く事にしました。

10年以上前からあるのは知っていましたが、なんとなく行かずにいたのです。
ネットの情報で、民家みたいなところ、老夫婦がやっているというような事は知っていました。
場所は大通りから狭い道を入っていくのですが、地図で見ると住宅地の一番奥の行き止まりになっているところにあります。
車で入っても混んでたら停められないし、車をUターンさせられるかどうかもわからないので、家族三人で歩いて行く事にしました。

大通りから入ると道はクランク状になっていて、見通しが利きません。
普通の民家が並ぶ道を進むと、それらしき店、いや家がありました。
車は停まっていません。
「多分あれだね」「やってないんじゃない」そんな会話をしつつ進みます。
近くまで行くとちらりと暖簾が見えました。
「やってるみたいだよ」真横の玄関が店の入り口で「中華料理」の暖簾がかかっていました。

いや、普通の家だな本当に。
入口でしばし立ち止まっていると、中から「どうぞいらっしゃい」と声が聞こえました。
ガラス越しに見えているようです。
意を決してガラガラと引き戸を開けると、そこは茶の間でした。

おばあさんが椅子に座ってテレビを見ており「どうぞ」と言っています。
どうやらこの人が声の主のようです。
「おじゃまします」と靴を脱いで上がると、茶の間の奥の座敷に座卓が並んでいました。
奥には仏壇、タンスがあったり、棚には書籍が置いてあったりで、
もう実家のステレオタイプ!なんだこの実家感は!

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とりあえず一番奥のテーブルに座ると、おじいさんがお水を持ってきてくれました。
ああ、本当に老夫婦でやっているんだ。
注文を告げてしばらくすると、お客さんが来ました。結構お客さんは来るようです。
やがてラーメンができたらしく、おじいさんが両手に一つずつお盆を持って、ガタガタと小刻みに震えながら歩いてきました!
なんだか危なっかしいけど、変に手を出すと却って危ないと思い、見守りました。続いておばあさんが残る一つを持って来ました。

話好きのおばあさんで、どこの病院がいいとか悪いとか、あそこは高いとかしばし世間話をしました。
ラーメンはおいしく、更に他のお客さんも来たので、食べ終わってすぐに退散しました。

会計の時に「おいしかったです。また来ますね」と家内が伝えると、「あらー嬉しいわ。私は90歳なんだけど、次来てもらえる時まで頑張らないとね」と言われました。
えー!いや、さすがに90歳には見えないよ。少し腰は曲がってるけど、見た目も若いし、会話も普通だし。
さらに衝撃の事実「お父さんはもう少し上なんだけどねー」
えっ?じゃぁ、おじいさんは92とか93とか?いや、おじいさんも70半ばぐらいかと思ってたよ。

お店を出ると、そこには店で飼っていると思われる猫ちゃんがいました。
こんにちわーと近づいて行くと、盛んにニャーニャー言いながら少しずつ遠ざっていきます。
あっそうだ、こんな時は ニャントーク だ。
アプリを起動して、もう一度猫に話しかけてみました。
ニャーというとまた少し離れて行きました。

ニャントークを見てみると・・・
あら、嫌われちゃったみたい。

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そんなわけで、近いうちにまた食べに行かなければと思うのでした。

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