メルヒェン日記 04「魔法」
メルヒェンな奴の脳内が読めます。
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今日はなんだかトーストが食べたい!と思ったので、シンプルなトーストをいただいた。
バタートースト。バター抜きでもいいかなと思ってたけど、バターおいしい。舌をとろかすグルテンと油脂。カロリーで測るタイプの幸福度が高い。
具材たっぷりのサンドイッチもおいしいが、こういうシンプルなやつもいい。かえって贅沢な感じがする。
ここのカフェ、おいしくて居心地もいいのになぜか空いてることが多くて穴場。おすすめ。どこだか知りたい人は、こっそりおたずねください。
コーヒーもめちゃくちゃよかった。バタートーストのまったり感に負けてない。苦すぎず、芳醇なダークチョコレートみたいな香り。
今日も歩いて、写真を撮った。
写真は私にとって、まだ「メルヒェンの呼吸」ではない。さいきん覚えたエラ呼吸だ。なんども繰り返すうちに、両生類になれるだろうか。
何かと何かを区別して、切り取る。それを重ねた回数だけ、知っていることが増えていく。やっぱり写真は言葉だなと思う。今日も、知らなかった言葉を知った。構図はたぶん、文法だろう。まだあんまりわからない。
写真に目覚めてから、まだ理想の風景には出会えていない。どちらかといえば、「まだ許せるもの」を探している。だって、けっきょくアスファルトの街だ。ペガサスはいないし、お菓子の家もない。
「この世界に、美しいものはない」、そんな前提が私の根っこにある。メルヒェンの国からやってきたので、現実世界はぜんぶ色あせて見える。
(言いすぎた、朝とか春とか水とか草木は、美しいと思う!)(今日は曇っていたから、そんなことを思っただけかもしれない!)(わたしは気分でテキトーなことを言うぞ!)
そのなかで、切り取ること、それは美しくないもののなかに未知の美しさを見つけること。魔法使いになろうっと。ほら、テキトーなこと言ってる。
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