4551 鳥居薬品の業績についてポイントまとめてみた
✅ 1872年、鳥居徳兵衛が洋薬輸入商の植野屋を横浜市で創立
✅ 日本たばこ産業株式会社の子会社であり、日本たばこ産業株式会社が開発した医薬品の製造・販売を主力事業とする。高リン血症薬や舌下錠タイプの花粉症対策薬などに強みを有す
✅ 筆頭株主は、親会社の日本たばこ産業株式会社で54.81%保有。次いで、日本マスタートラスト信託銀行株式会社信託口が5.05%保有。以下は、従業員持株会などが続く
✅ 社長の松田剛一氏は京都大学卒→1990年4月日本たばこ産業株式会社へ入社→執行役員、顧問などを歴任後、2017年3月同社取締役に就任→2019年3月より現職
✅ 売上高の構成比は、腎・透析領域35.4%、皮膚疾患領域23.8%、アレルゲン領域27.2%、その他13.6%
✅ 主要顧客の占有率は、アルフレッサ株式会社22.5%、株式会社メディセオ21.7%、株式会社スズケン20.5%、東邦薬品株式会社11.1%と、4社で70%以上を占める
✅ 日本たばこ産業株式会社開発品を中心に、医薬品の製造ならびに販売を事業としていたが、2020年に佐倉工場を岩城製薬株式会社へ譲渡したことにより、製造は完全に外部委託となった
✅ 主要製品には、腎・透析領域の「リオナ錠」(高リン血症治療剤)、「レミッチ」(経口そう痒症改善剤)、「ケイキサレート」(高カリウム血症改善剤)などが挙げられる
✅ 皮膚疾患領域では、「アンテベート」及び「ロコイド」(外用副腎皮質ホルモン剤)、「コレクチム軟膏」(外用ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤)、「ゼフナート」(抗真菌薬)などを扱う
✅ アレルゲン領域には、「シダキュア」及び「スギ花粉舌下錠」(スギ花粉症のアレルゲン免疫療法薬)、「ミティキュア」及び「ダニ舌下錠」(ダニアレルギーのアレルゲン免疫療法薬)などがある。
✅ これらの他にも、「ビオスリー」(活性生菌製剤(整腸剤))などを扱う
✅ 2017年12月期までは順調に増収増益を果たしてきたが、同期をピークに以降は減収減益。特に、米国Gilead Sciences Inc. との、抗HIV薬の国内販売に係るライセンス契約解消となった2019年12月期は大幅な減収減益
✅ 2020年12月期はさらなる減収であったものの増益で、売上高41,700百万円(前期比▲3.0%)、営業利益4,738百万円(前期比+231.2%)、経常利益4,971百万円(前期比+193.8%)であった