7995 バルカーの業績についてポイントまとめてみた
✅ 1927年1月、自動車および各種高速機械用ブレーキライニングの製造販売を目的に、バルカーの前身となる日本ブレーキライニング製作所が大阪府に創立される
✅ プラントや自動車部品のシール製品や機能樹脂製品の製造販売、シリコンウエハーリサイクル事業を展開する
✅ 大株主は、日本マスタートラスト信託銀行の信託口で7.9%を保有する。以下は国内外の銀行、信託銀行が並ぶ。ほか会長CEOの瀧澤利一氏や、業務資本提携を結んでいる6367ダイキン工業の名前も見られる
✅ 会長CEOの瀧澤利一氏は、同社創業者を祖父に持つ。法政大学工学部を卒業後、1801大成建設へ入社→1987年バルカーへ入社→8001伊藤忠商事への出向を経て1995年取締役に就任→1996年、社長であった父の逝去により36歳で3代目社長に就任。東証一部上場企業では最年少の社長となった→2019年6月より現職
✅ 社長CEOの本坊吉博氏は東京大学経済学部卒→8031三井物産に入社。基礎化学品本部長や事業統括部長、副社長など歴任→2019年現職へ就任
✅ 売上高の構成比は、シール製品事業が69.9%、機能樹脂製品事業が24.6%、シリコンウエハーリサイクル事業他が5.5%
✅ 主力のシール製品事業では配管や製品どうしの継ぎ目から液体・気体の漏れを防ぐ「シール材」を製造販売する。パッキンやガスケットと呼ばれ、水道の蛇口や化学プラント、ロケット、半導体製造など多様な用途に対応し、種類は1,000以上にのぼる
✅ 機能樹脂製品事業では、プラントの配管やタンクの内張りに使われるフッ素樹脂製品を中心とした機能樹脂製品の製造販売をおこなう
✅ シリコンウエハーリサイクル事業他はシリコンウエハーのリサイクルのほか、「H&S事業」を手がける。長年蓄えた知見を活かし、H(ハード=製品)の販売のみならずS(シールエンジニアリングサービス=ソリューション)を提供する
✅ 過去5期分の経営状況は、売上高、経常利益ともに2019年3月期をピークに減少している。売上高は2017年3月期の43,640百万円から2021年3月期の44,717百万円へとかろうじて+2.5%まで回復したが、経常利益は同期間で3,929百万円から3,673百万円へ▲6.5%の減少