4593 ヘリオスの業績についてポイントまとめてみた
✅ 2011年2月、株式会社日本網膜研究所設立、iPS細胞(人工多能性幹細胞)由来網膜色素上皮細胞移植による加齢黄斑変性治療法の実用化戦略を検討開始
✅ 2013年2月にiPSアカデミアジャパン株式会社との間で、同年3月には独立行政法人(現国立研究開発法人)理化学研究所との間に、iPS細胞等を用いた網膜色素上皮細胞治療に係る特許実施権許諾契約を締結
✅ 2016年1月、米国Athersys, Inc. (アサシス社)との間で国内における幹細胞「MultiStem」を用いた再生医療等製品に関するライセンス契約を締結
✅ 体性幹細胞ならびにiPS細胞を活用した再生医薬品の、研究・開発・製造を事業とするバイオベンチャー
✅ 筆頭株主は創業者で社長の鍵本忠尚氏で48.13%保有。以下は、提携や共同開発などの契約を締結している株式会社ニコン(2.98%)及び大日本住友製薬株式会社(2.90%)も名を連ねる。また、バイオベンチャーの大株主リストにしばしば登場する藤岡義久氏(オフィス機器商社の株式会社CAN代表取締役と見られる)が1.30%保有
✅ 社長CEOの鍵本忠尚氏は九州大学卒→2003年5月九州大学病院にて眼科医として勤務→国家公務員共済組合連合会浜の町病院勤務→2005年4月アキュメンバイオファーマ株式会社(現アキュメン株式会社)設立、眼科手術補助剤を開発→2011年2月同社設立→2018年3月より現職
✅ 体性幹細胞再生医薬品は、生体の様々な組織に存在する幹細胞である体性幹細胞を利用して、現在有効な治療手段がない疾患等に対する新たな治療法の提供を目的とする。主力製品は「MultiStem」(HLCM051)であり、脳梗塞、急性呼吸窮迫症候群などを治療対象とする
✅ iPSC再生医薬品の研究開発に関しては、同社が中心的役割を果たし自社内研究も実施している。対象疾患は、固形がん、加齢黄斑変性、代謝性感疾病などであり、現在4種の製品が前臨床試験の段階にある
✅ 同社では、iPS細胞を応用した独自のユニバーサルドナーセル(UDC)を開発し、次世代プラットフォームに位置づけている。
✅ いずれの製品も上市に至っていないため、先行投資を回収できない状況にある。上場以来、売上高は100百万円未満で経常利益は赤字。
✅ 2020年12月期は、売上高27百万円(前期比▲69.1%)、営業利益▲4,183万円(前期比+114百万円)、経常利益▲5,378百万円(前期比▲819百万円)
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