ところで、「仕事の正体」って?
”先日、面接した学生は
まさに内定勝者だった。
内定社数も他の就活生とは
比べ物にならないくらい持っており、
誰がみても欲しい就活生だと
感じさせる実力があった・・・”
何年も面接官をしていると、
上記のような就活偏差値が
高すぎる学生に稀に会えます。
今回は彼ら内定勝者の共通点を
1つだけ取り上げてみます。
■「仕事の正体」を理解する重要性
例によって、
時間がない人のために結論から。
内定獲得数が多い就活生は
「仕事の正体」に気付けている
という共通点があります。
(無意識に理解している人もいますが・・・)
就活生はやることだらけ。
自己分析・企業理解・ES作成など・・・
やり始めたらキリがないくらいですよね。
ただ、これらよりも先にすべきことは、
今から社会でする「仕事」とはなんなのか?
を明確に定義することです。
仕事をするために就職するのに、
仕事ってなんだっけ?と聞くと
意外にも答えられる就活生は少ない。
この大前提を固めておくのが
内定勝者への一歩です。
■仕事の正体とは?
仕事の正体とは、
・インプット(投下したもの)に
・加工する(付加価値を与える)ことで
・アウトプット(価値ある成果)を出すこと
です。
図解してみるとこんな感じ↓
■職種理解に転用する
仕事の正体を大前提として
理解できていれば、
職種理解に転用できます。
例えば、営業という仕事を
上図に当てはめると、
・インプット:自社の製品やサービスを
・加工:ニーズやシーズに合わせて提案し
・アウトプット:売上を上げること
といった感じに理解できます。
その他にも、
インプット:人件費、時間、知識
アウトプット:顧客満足、新規顧客獲得
など色々な切り口があります。
こんな形で仕事の正体を理解したら
気になる職種に転用してみると
良いかもしれません。
■志望職種の動機に深みが出る
そして、最終的には
本選考のESや面接で
その差が歴然と現れます。
多くの学生が表層的な
志望職種の動機を語る中、
内定勝者は人事を唸らせるような
圧倒的に深みのある志望動機を
語ってきます。
簡易な一例ですが、
同じく営業志望(食品業界)で
比較するとこんな感じです。
■大多数の就活生
私は学生の時の飲食店アルバイトで
お客さまに満足していただけるような
提案力を強みとしていました。
この長所を活かして
お客さまニーズを把握し、
買ったあとも満足いただけるような
営業をしていきたいと思い、
志望しました。
■内定勝者
営業というフェーズに置いて、
責任と誇りを持ってお客さまに
価値ある製品を届けたいからです。
貴社の製品には営業の前工程で
多くの費用・時間・ノウハウ・想いが
付加されていると認識しています。
だからこそ、貴社営業職では
責任と誇りを持って営業できる
と思いました。
そして、私の長所である
責任感と提案力で貴社の営業として
最高の製品クロージングを
担いたいと思ったので志望しました。
大多数の就活生が、
職種のハイライト(きらきらした部分)
を切り取るだけの志望動機を語る一方、
内定勝者は、
仕事の前後工程を考慮して、
その企業の営業フェーズの使命は
なんなのかを明確に理解してきます。
仕事の正体は、
社会人であっても認知している人は
かなり少ないなという感想です。
ただ、就活生のうちに
この前提をおさえている学生は
内定勝者のスタートラインに
立っているのだと思います。