エロいを分類してみよう#なんてことをしているんだエロ(肥大解釈)
3回目の今回は「なんてことをしているんだエロ」です。
これは、あらゆるエロの大部分を占める概念と言っても過言ではない。多数のエロ宗派の源流が「なんてことをしているんだエロ」。露出、青姦のような大味なものもあるが、心のもっと柔いところで「なんてことをしているんだ」を考えたい。
「なんてことをしているんだ」そんな発芽は小学生の頃だった。
エピソードを思い返すと、あの頃が一番のピークだったのかな。小学生なら誰でも一度は行うソプラノリコーダー舐め。咥える部分の右と左を友人と分かち合いシェアした。二人で笛を持ち、「いっ性の性」で先端の右と左に舌を付け合った。その笛が音を奏でたのは、父母がこぞって来る授業参観日だった。何故だかITOは彼女のお父さんから追い掛けられる想像をしながら興奮していた。
しかし、同級生の山田はこれを凌駕する。
ある体育の時間に跳び箱をした。クラスの全員が順に飛んでいく。徐々に段を上げて飛べるメンバーも少なくなる。やはり女子は男子より早々に脱落。跳び箱に乗ってしまったり、腰をぶつけたり。最後は残った男子の飛び合いの中、授業は終わった。ITOを含む有志で体育倉庫に跳び箱を片すと山田は走って跳び箱に駆け寄った。「ここ!跳び箱のここに、川本のマ〇コが当たってた!」と布張りの角っこの匂いを嗅いで、おもむろにチ〇コを擦り付けた、生で。山田は「川本、川本」と連呼する。いやー敵わない。みんなの手垢で汚れてる跳び箱は黒ずんでいる。マ〇コが当たったとしても、ブルマ(当時)の上からだ。いやー敵わない。。
ホントに何てことを書いているんだ。もう少し大人な事を書きたかったのに。
この例が紐解くのは「なんてことしてるんだエロ」の中「肥大解釈」だ。
通常ならばなんてことのないシーン、モノに対して膨大な情報をぶつけてイメージを肥大させる。小さき事象とイメージ肥大のギャップ、バカな想像をした自分の自己肯定がエロいを増殖させる。
男でも女でも良い、例えばパンツだ。
そもそもパンツは下半身のむき出しを守るためのもので、ふとした瞬間の露出を防ぎ衛生面も保つためのもの。パンツ自体は本来エロい機能はない。が、一番エロい「パンツの中身=具」が触れる布であることで想像が沸き立つ。布は呼吸するし。具がなんらかの事情で湿度を帯びた時に、いの一番で駆けつけて呼吸する、布。具といつも寄り添う、布。もうパンツに一人前の人格すら感じ出すから、パンツがそこにあるだけで履き主が浮かび上る。たくさんの呼吸をしたパンツをこんなにも寵愛していることを履き主が知ったら…バレたときの履き主の顔…あぁ、あぁ。
しかし、布だ。ただの、布。中国で作られがちな布製品だ。
その布にどれほどの思いをぶつけたか。たかだか布に何てことを考え過ぎているのか。自分はなんてストゥーピッドなんだ。バカバカバカぁ…パンツ!!
この自分の想像力を軽く褒めている所、バカな自分も、パンツ同様、どこか愛らしいと自己肯定の瞬間でもある。悦にも入ってる。変である自分も肯定しながら想像の力を肥大し、それでもなんてバカなんだ!という意識は欠かさない。
結構高等な頭脳の持ち主が愉しめるエロだとも言える。
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