スターバックの本棚・「よるくま」
『よるくま』
作・絵 酒井駒子
偕成社、1999年
2歳の娘のミーちゃんが大好きな絵本を紹介させてください。妻の実家の近くの本屋にこどもが自由に本を読める絵本コーナーがあって、そこでミーちゃんがあの本やこの本を引っ張り出してきては盛大に散らかして大騒ぎした末、「一冊だけね」と言ったら選んできたのがこの絵本でした。
ある晩、男の子のところへ「よるくま」というくまの子が訪ねてきます。よるみたいにまっくろいから、よるくま。おかあさんがいないとしくしく泣いています。そこで二人で夜の街へ探しに出かけることにしました・・・
シンプルで心温まるストーリーに、国際的な賞を受賞している酒井駒子さんのイマジネーション溢れる絵。ミーちゃんのような2歳児だけではなく、こどもの心を忘れていない皆さんのような大人も楽しめる一冊だと思います。
宇宙メルマガ「THE VOYAGE」2018.7月 創刊号掲載
小野雅裕 (おの まさひろ)
技術者・作家。NASAジェット推進研究所で火星ローバーの自律化などの研究開発を行う。作家としても活動。宇宙探査の過去、現在、未来を壮大なスケールで描いた『宇宙に命はあるのか』はベストセラーに。2014年には自身の体験を綴った『宇宙を目指して海を渡る』を出版。
ロサンゼルス在住。阪神ファン。ミーちゃんのパパ。好物はたくあんだったが、塩分を控えるために現在節制中。
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