スターバックの本棚・「ガラスの地球を救え」
ガラスの地球を救え
手塚治虫著
「子どもの未来を奪うな」
生態濃縮反応といって、放射能も薬害も、水俣病の有機水銀と同じように大人よりダメ-ジが深い。同じ地域で同じ食物を摂取すると、親はいたいけな我が子のほうが自分より先に苦しみ死んでいく姿を、見ることになりかねないということなんです。
それは親にとって地獄の悲しみにも等しいものです。みんな一緒ならいいという人がいるけれどとんでもないこと。みんな一緒になんか死ねない。
いちばん小さいもの、胎児、赤ん坊、子どもから滅んでいくことになるのです。
そんなことにだけはしたくない。なんとしてでも、この世界を、この地球を、未来へとつなげていかねばならないと思います。
1989年他界した天才マンガ家・手塚治虫、最後のメッセ-ジ。
二村知子 (ふたむら ともこ)
隆祥館書店店主 井村雅代コーチ(当時)に師事し、シンクロナイズドスイミングを始め、現役時代はチーム競技で2年連続日本1位、日本代表として2年連続世界第3位に。現役引退後、隆祥館書店に入社。2011年から「作家と読者の集い」と称したト-クイベントを開催、2016年からは「ママと赤ちゃんのための集い場」を毎月開き、2019年4月からは、宝上真弓先生と子育てに悩む親御さんのために絵本選書の無料サ-ビス、2020年6月より、お客様からのリクエストを受け一万円選書を始めている。