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宇宙小話(6)〜どうして流星群は輻射点から放射状に流れるの?

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昨晩のふたご座流星群、見れましたか?僕は1時間で10個ほど見えました!

流星群の流れ星は空のどこにでも現れますが、必ず「輻射点」(または放射点)と呼ばれる点から放射状に流れます。きのうの流星群は輻射点がふたご座にあったので「ふたご座流星群」と呼ばれるのですね。

では、なぜそのような流れ方をするのでしょう?

前回の宇宙小話で、流星群は彗星が残していったチリが地球に飛び込んで流れ星になると書きました。

下の図を見てください。青い矢印は地球が太陽の周りをまわる速度(速さと方向)、赤い矢印は彗星の速度を表しています。彗星が残していったチリ(流星源)の速度も彗星と同じです。二つの矢印の頭を結んでできる緑色の矢印が、地球にいる人から見た流星源の相対速度です。(高校の数学を覚えている人は、ベクトルの引き算ですね。)

ふたご座流星群の場合、この相対速度の矢印のお尻が、ふたご座の方向を向いています。

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ここまで大丈夫ですか?

さあ、次は視点を地上から観測する人に移しましょう。

下の図を見てください。

流れ星は地球のいろいろな場所に落ちてきますが、すべてふたご座の方向から来る緑色の矢印と平行に落ちてきます。

ですが、地上の人からは非常に遠いため遠近感がなくなるので、夜空の星や惑星と同じように、「天球」と呼ばれる空を覆う架空のドーム状を流れるように感じます。

赤い矢印が、様々な場所に落ちる流れ星の軌跡です。すべて緑の矢印と平行なので、その無限遠点はふたご座になります。そして赤い矢印を天球に投影すると、この無限遠点から遠ざかるように動きます。つまり、無限遠点が「輻射点」となるのです。

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絵が汚くてごめんなさい!

(トップ画像:NASA/JPL)



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