プログラミングスクールに通えばエンジニア転職が出来ると考えているあなたへ
今の仕事からどうしても抜け出したくて、あぁ、もうプログラミングスクールに通ってエンジニアになって高給取りになるぞっ!と血迷った考えをお持ちであれば今すぐその考えを改めた方が幸せです。
既に巷にはプログラミングスクールの悪評が蔓延っていますので、上記のようなことはほぼ叶わない夢のまた夢だということは分かるはずです。
私には独学なんて無理よ、スクールに通ってモダンな技術を身に付けるしかない、だからプログラミングスクールに通うしかないのっ!
その気持ちは分かります。
私もそうでした。
学生時代からのらりくらりと生きてきた私には環境からガラッと変えて、強制的に学ぶ場を用意しないと続かないって通う前から分かってました。
でもそうじゃないんです。
プログラミングスクールに通えば学ぶべきカリキュラムがあって、分からないことがあったらなんでも質問できて、効率良くエンジニアを目指せるって思ってました。
その考え方の時点でエンジニアって職業には向いてないです。
断言します。
「分からないことがあったらググって、それでも分からなかったら何がしたくて、何が分からなくて、そもそも何が知りたいか整理してから質問してね」
スクールに入って一番最初に言われることはこれです。
ひどいですよね。
ただ、そもそもググり力があれば入学前にこの罠に気がつくはずなんです。
何故プログラミングスクールが情弱ビジネスと言われるかというと、これに尽きます。
そんなことも分からない人がスクールに課金しちゃうんです。
エンジニアを目指す最適解がプログラミングスクールに通うことではないということは、エンジニアの素質のある方ならググれば分かるのです。
ただ、これは素質の問題です。
自分はこれをきっかけに変わるんだ、成長するんだという強い意思をお持ちの方には全然ありな選択肢です。
じゃあ、どうしたら良いんだ、今の仕事を辞めて何をすればいいんだよ!ってなりますよね。
まずは普通に転職活動をしてみましょう。
ハローワークに行ったり転職エージェントを活用しても良いでしょう。
意外と未経験で募集してる求職先があるはずです。
そこをいくつか受けてみましょう。
面接まで進めたらProgateで勉強してますとかなんとか言っとけば良いです。
この時点で無駄なお金を使うことなく転職できちゃうわけです。
いやいや、そんな上手くいかないよって思いますよね?
でも上手くいくかもしれません。
何でこんなことをするのかというと、スクールに通うのはそれをやってからでも遅くないからです。
あなたが転職代行を使ってでも今の会社を辞めたいなら、それはエンジニアを目指す理由ではありません。
ただ、辞めたい人です。
精神的に病んでしまう、転職活動なんてする時間はないという方も一緒です。
有給を使いましょう。
あなたが有給を使うことを拒否する権利は会社にありません。
問答無用で使いましょう。
それをやってからでも遅くないです。
むしろそうしてからの方が間違いなく視野が広がり、プログラミングスクールに通うべきかどうか、もう少し高い次元で判断できるようになるでしょう。
ちなみに私はプログラミングスクールを卒業してから既に三度転職しています。
実務経験は皆無です。
でもエンジニア職で転職しています。
これはエンジニア転職に限った話ではないですが、明確に自分の過去、現在、未来のキャリアを語れるかどうか、それが出来れば転職するだけなら出来ちゃうはずです。
エンジニアなんて世の中に数ある職種のひとつにすぎません。
しかもあなたにその適正があるかなんて誰も知りません。
ただ、未経験からプログラミングスクールに通い、エンジニアとして活躍している人がいるのも事実です。
あなたが過去、並々ならぬ努力や目標に向かってひた走るような経験の持ち主であれば可能性はあるかもしれません。
でもそうでないのならまだ引き返せます。
例えプログラミングスクールに通っても、9割の人は満足いくキャリアを積むことは出来ないと思います。
残りの一割はプログラミングスクールに通う必要もなかったほど、熱意のある人か才能のある人です。
この記事が誰かの、何かの参考になればと思います。