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シングルファザーと結婚したワケ〜デート編〜

私がシングルファザーとしくんと結婚を決めたのは、
デートが楽しかったから。

ただの会社の同僚だったとしくんが、ディズニーオンクラシックに誘ってくれた。

チケットがあるから良かったら一緒にどうかと。

私はディズニーが大好きなわけでも、音楽会が大好きなわけでもなかったので、
まぁ予定が入らなければ行くよと返事した。

そしてたまたま予定が入らなかったので一緒に行くことになった。

ディズニーオンクラシックは年に一回あり、
ディズニー映画の作曲家であるアラン・メンケンのメドレーに加え、一つの映画が音楽によって表現されるという構成。

その時の映画はヘラクレスだった。

ヘラクレスを観たことがなかった私はコンサート前に急いで視聴し、その音楽が好きになった。

そしてアラン・メンケンの音楽を聴いているうちに子どもの頃に歌ったことを思い出し、その曲たちが好きになった。

特にポカホンタスのカラーオブザウィンドは本当に好きでぜったい聴きたいと思っていたので、
実現したときは涙が出るほど感動した。


そう、この感動がポイントだった。


私はディズニーオンクラシックに向けて
ディズニーのことが好きになり、
アラン・メンケンの曲が好きになり、
こんな感動する場所に連れてきてくれたとしくんのことを好きになった!!!


この人は、これから先も私を素敵な場所に連れて行ってくれる!!!はず!!!


そんな結婚のきっかけとなったディズニーオンクラシック。


その一年後、2人ではなく、継子ボーイも含めた3人で行くことになった。

2人の思い出が、3人の思い出になる、、

と素敵な絵を想像した私が愚かだった。


当時小1の継子ボーイは多動極まりなく、
とても席にジッと座って音楽を聴ける人間ではなかった。

一生手足をバタつかせるので開始10分で席を立った。


今思えば最初に『だいっっっっきらいっっっ』と思ったのは、
「なんで我慢できないんだよおおおお」と怒鳴ったのは、
会場の非常階段でボーイを突き飛ばしたのは、
この日のこのときだった。


私の幸せな思い出が、お前のせいで台無しだ!!

一生許さないからな!!!


と、正直、今でも思っている。


今の私ならそんなこと言わないし、思わない。

子どもという人間について、少しは経験値を積み、
最高〜最悪のパターンは連想できる。

でも当時の私は違う。
だから私のうらみは成仏しない。

最後の手段は、3人でディズニーオンクラシックをリベンジすること。


嫌な思い出は、良い思い出に塗り替える。


人生のやりたいことリストに追加した。

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