思春期男子の性長キロク
2023年が、半分終わろうとしている。
折り返し地点の今、
少しダイエットに成功したくらいの34歳の私とは比べ物にならないくらい小5ボーイには変化がある。
もちろん当人ではないので詳細はわからないけど、
側から見ていると、
まず身体がどんどん大きくなっている。
手首と肩幅は私よりもボーイの方が大きい。
ついこの間まで一人称「いっくん」だったのが「自分」になったと思ったら、
コロコロした顔が、ゴツゴツした顔になってきて、
キャンキャンした声が、ゴロゴロしてきて、
少年から青年に一直線。
この半年で驚くほど変化があった。
そろそろ本格的に思春期が始まるかもしれない。
話しかけても反応がなくなるかもしれない。
舌打ちされて部屋に引っ込むかもしれない。
やむなし・・・。
一方私は母親歴4年目に突入。
最近まで長引いていた嫌々期を脱しつつある。
やはり何においても第一次反抗期は来るのだ。
継子ボーイへのイヤイヤの詳細はこれまで書いてきた通りだが、
彼の精神的成長のおかげで、最近ようやく私も親として成長してきた。
親の役割って一言ではまとめられないけど、
『性教育』は今年の上半期やってよかったベスト3には入る取り組みだった。
自分自身が親から性教育を受けたことはないし、
学校で習うことも身体の名前と役割くらいで
具体的な仕組みや注意事項なんてちゃんと聞いたことない!
とある性教育の専門家の話を聞く機会があって、
日本の教育の遅さに驚いた。
0歳児から性教育は始めることができる。
自分の身体を大事にすること、
他人の身体を大事にすること、
それがどういう意味なのか。
何を持って大事なのか。
子どもが性に関心を持ったとき、
彼らがネットで調べて得る情報は
果たして"身体を大事にする"ポイントを押さえているのか?
知ったか野郎にも勘違い野郎にもなってほしくない!
そう思っていた矢先、
ちょうどボーイが漫画で出てきたわからない言葉を聞いてきた。
ボ)お父さん!『どうてい』ってなに?
父)それは……そのうち、わかるよ!
NOOOOOO!!!!!!
マイハズバンドとしは見事に典型的な
性教育に疎いお父さんだった。
私はその言葉を聞くや否やボーイに言った。
童貞っていうのはね、女性と性行為をしたことがない男性を指す言葉なの。
まったく悪いことではないけど、
経験がないことを馬鹿にしてそう呼んだりするシーンが漫画とかアニメにはあるわ。
でも現実の世界で人のことを童貞呼ばわりするのはナンセンスよ。
これから意味がわからない単語はどんどんお母さんとお父さんに聞きなさい。
知らずに使って相手にすごく失礼なことを言ってしまうと恥ずかしいわよ!
わかったわね!
ボーイは納得したので次はとしくん。
としくん、今の対応はナンセンスよ。
そうやって性的な言葉を親が教えないと、
自分でネットで調べて誤った情報を見たり、
漫画のノリでお友達に使って交友関係が破綻する可能性があるわ。
ボーイが興味関心があるうちに、
恥ずかしがって聞いてくれなくなる前に、
しっかり性に関する話をしておかないと!
とまぁ語尾は忘れたけどこんな雰囲気で専門家気取りの私が性教育を提案した。
性教育と言っても、
"おうち性教育はじめます"という本をとしくんと一緒に読んで、
2人で相談して試行錯誤してる段階。
これで十分なのかはわからないけど、
とりあえずボーイから聞かれる性的な言葉の意味や使うシーンを話したり、
赤ちゃんが出来るまでの流れはお風呂でとしくんから話してもらった。
あとは親からお尻や性器は触らない、
(お尻パンチは本人が希望したらする)
身体をジロジロ見ない、
部屋はノックしてから入る、
と言ったプライバシーを尊重する行動をとるようになった。
今のところ、ボーイは興味津々に、
身体の仕組みと性について理解を深めている。
私が生理で体調や気分が悪くなることも、
理解して心配してくれる。
今後もボーイの成長と関心に合わせて、
メディアで描かれる性と、現実の性のギャップを伝えていきたい。
そういえばこの前、一緒にインディージョーンズを見ていたらお決まりのラブシーンに。
痛がるインディーを手当てする女性。
痛がって触れないのでどこなら痛くないのと聞いたら肘を指すインディー。
肘にキスする女性。
おでこを指すインディー。
おでこにキスする女性。
ボ)どういうこと?おでこ以外痛いの?
母)まぁ見ときなさいって。
巡り巡って唇を指すインディー。
熱いキッスをする2人。
ボ)あ〜は〜!そういうことか!
照れてるボーイがかわいい。うける。
これが純粋というものか。
そのうち無表情で見るようになるのかしら。
もはや席外すのかしら。
意外とヒュー!!とか言っちゃうのかしら。
これからのボーイの成長が楽しみです。