
ハンバーグの日はドヤ顔お母さん
私は普段、継子である小学生ボーイにそれはもうチクチクと
待ち針で小さなハートを刺し続ける日々だが、
それは私自身の"お母さんである自信のなさ"から来る焦りや憤りだ。
だから自信があるときは、私は堂々としていて
ボーイの心をチクチクすることもないし、ちょっとやそっとじゃへこたれない。
そしてその自信は、ハンバーグを作るときに訪れる。
私は30歳まで独身パリピ人間だったのでほぼ料理をしたことがない。
めっちゃグルメでもないし、
今日はどうしてもこれが食べたいという強い拘りもないので、
ひとが作ってくれたご飯を毎日食べるのも苦じゃない。
それでも結婚して小学生ボーイの母になった私は
旦那よりも帰りが早かったので必然的に毎日料理をするようになった。
料理は嫌いではない、が、やはり自分が食べたいものを作るので、
食べたことあるものが少なく、慎重派で、嫌いな味が多いボーイとの食事は
かなりつまらなかった。
挙句、お父さんのほうが料理上手と言われる始末・・・
ただハンバーグだけは、確実にボーイのハートを掴んだ。
まぁハンバーグって工程は面倒だけどあんまり失敗しないやつよね・・・。
ナツメグと香辛料たっぷりのお手製ハンバーグは食卓はもちろん、
小さく大量に作っておくとお弁当にも大活躍。
百発百中で「おいし~!!!」と絶賛してくれるので、
ハンバーグは私の中の"お母さんである自信"の半分くらいを占めている。
美味しい食べ物は信頼につながるよね。
信頼っていろんなことで築くけどさ、料理もその一つだよね。
"料理が美味しいお母さん"に憧れている私です。
ちなみに、あと"自信"でいうと、
若くてかわいいくらいでしょうか・・・
これはボーイではなく、地域の人の声なので、否定はできない。。
まぁちょっと童顔で、色白くらい・・・
ちょっとだけモテたくらい・・・
数年前、NiziUのミイヒちゃんに似てるねって数人に言われたから
歌番組見ながらボーイにそのことを言ったら
「あぁ、うん、お母さんのほうがちょっと肌が濁ってる気がする」
お母さんミイヒちゃんの倍生きてるからね!!!
でもまぁ、"お母さんが若くてかわいい"という事実はボーイにとって深い意味もなく、
私にとってもボーイと接する上でのメリットは何にもなかった。
やはり、人は中身だ。
当たり前だけど、大人になって、見た目とか映えとか気にしてたのが、
そういうのを気にしない(わからない)ボーイと暮らして、
思い出した、というか気づいた。
相手に喜んでもらおうと、がんばって料理する姿勢は
決して映えではない不揃いなハンバーグたちは
私の中にあるちょっとだけ自信を持ったお母さんを反映しているのだ。