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セクシャルマイノリティが生きやすくなる考え方①〜マイノリティはLGBTQだけじゃない〜
本記事は性的マイノリティの方向けです。
はじめまして、ウスあかりといいます!中身は20代後半のゲイです。私自身、今となっては自身を受容できるようになりましたが(多分)、学生時代はセクシャリティについて非常に悩みました。その悩みを乗り越えて来た中で得られた考え方を、今の私なりに書きたいと思います。同じように苦しんでいる人に届いて、少しでも心を軽くしてもらえたら、それだけで嬉しいです。
記念すべき第一稿目、ドキドキしながら投稿しています。それでは、どうぞよろしくお願いします。
「うわああ、自分はおかしな性癖を持つ人なんだ!これからはマイノリティとして生きていかなきゃいけないんだ!」と考えたことはありませんか?
私も、自分がゲイであると自覚したとき、まるで「インサイダーゲーム」の“インサイダー”を引いたような気分でした。ちなみに、「インサイダーゲーム」を知らない方は下のリンクをどうぞ。
つまり、自分の本当の姿を隠し続け、嘘をつき続けなければならない人生になるんだ、と。その当時、私はそんな絶望感に打ちひしがれていました。世間からの偏見は依然として根強く、簡単にはカミングアウトできませんし、誰にも相談できずに孤独に苦しむしかない、そんなふうに感じていた時期もありました。
そんなとき、とある人のTwitter(現: X)を見ました。そこには「LGBTQだけがマイノリティってわけじゃない」との言葉が。最初はその一言に怒りを覚えました。「こっちはマイノリティとして苦しんでいるんだぞ!」と。でも、冷静になって考えてみると、それは確かに一理ある意見でした。
LGBTQは、性的指向という視点から見たときのマイノリティにすぎません。日本に住む外国人や障がいを持つ方、左利きの方。さらには、怒りっぽい人、毎日遅刻してしまう人、メンタル不調で仕事中に眠ってしまう人など、広い意味で見れば、何かしら「普通」から外れた特性を持つ人もまたマイノリティと言えるでしょう。そして、誰もがどこかしらにマイノリティの要素を持っているのではないでしょうか。
こう考えると、私はたまたま性的指向の領域でマイノリティに当たるだけ。他のマイノリティを持つ人も、それぞれに苦しみを抱えているのです。そう思うと、心が少し軽くなりました。