インド占星術: 月蝕生まれについて
私の出生図の特徴として、月蝕生まれであることが挙げられます。
今回はその月蝕について書いていきます。
インド占星術での月蝕とは
月蝕生まれということは、月は満月で輝いています。月としてはとても強い月です。
これをシュクラパクシャと言います。
(新月は月の力がいちばん弱くなります。クリシュナパクシャと言います)
だけど、蝕なのでその輝きにはちょっと待ったが入ります。一生懸命輝いているのに、分厚い布で覆われている感じです。
日本だとその現象を見ようと外に出て観察したりするけれど、インドではなるべく家の中にいてその影響を受けないようにするみたいです。インドでは忌み嫌われてしまう日なんですね。
インド占星術で観ると、月蝕はRa(ラーフ、ドラゴンヘッド)とKe(ケートゥ、ドラゴンテイル)が関わる配置です。
このRaとKeとは、地球を中心として月の道と太陽の道が重なる2点のことで、実在する星ではありません。
そのため、どんなことが言われているかというと、インスピレーションが働くとか、ちょっと変わった人とか、第6感があるみたいなことが言われます。
また、現実認識が甘かったり、浮世離れした思考になりがちです。
そんな日に生まれた私の場合は…
Raが双子座にいて、Keが射手座にいます。
両方とも品位を当てはめるならMT(ムーラトリコーナ)で強いです。(インド占星術界隈での巨匠、ラオ先生はRaとKeは品位を取らないとの説を採用しているとのことです)
加えて、月蝕なので私の太陽(LL)も双子座にいて、月も射手座にいます。それぞれ、RaKeによって傷ついています。
特に太陽(Sun)はRaと度数も近く、かなり影響しています。月も割とKeに近いです。
※LLとは、ラグナロードと言って、自分自身わ表すいちばん重要な支配星です。
体感している影響について
実際、私が日々体感していることを3つ書いてみます。
・まずは何かと敏感になるということです。
特に人とのコミュニケーションにおいては、敏感になってしまいます。しかも歳を重ねるごとにそれは増してるように思います。
若い頃の方が自由奔放に振る舞えていました。だからか、「個性的だね」と言われたこともあります。
40代になった今は、とにかく目立たないように…と考えてしまいます。
他者といると気疲れしてしまい、後からストレスを感じて自暴自棄になったりします。なので、1人でいる方が何倍も楽しくて好きです。
これには、何年も悩みました。
そつなく他者とはコミュニケーションが取れて、その場ではとても楽しく感じることもあり、でも1人になるとどっと疲れが出てきます。ひどい時には寝込んでいました。
これは、心を表す月と内向きの精神性を表すKeが一緒にいて、火星からのアスペクトがあるからかなぁと考えています。
・2つ目はお肉が食べられないことです。
食卓のその先の動物のことを考えてしまいます。これはKeが関わってるみたいですね。Keには禁欲主義という意味もあり、ベジタリアンやヴィーガンの人とも関わりがありそうです。(と言いつつも、家族はお肉大好き男子なので、日々の料理はしています。)
お肉も食べない、お酒も飲まないので自然と付き合いは悪くなります。ただ、私は大人数が苦手なのでこれにはとても助かっています。
・3つ目は目立ちたいのにあがり症だということです。
人前に出たいのに、出ると緊張からあがり症が発動されて、そのストレスから泣いてしまいます。まさにアクセル踏むけどブレーキかかるという状態です。
これにも悩みました。死ぬ前に後悔するとまで思い詰め、克服したくて、つい先日あがり症克服セミナーにも参加しました。
月は満月なので、根っこの部分では強い気持ちでいっぱいです。嬉しいことに、セミナーでは「アナウンサーみたいですよ」とまで言っていただけました。
が、現実は人前を避ける人生を選んできたので、すでにセミナーで学んだことを披露する場がないです。(何かにチャレンジしようか検討中です)
まとめ
月蝕について改めて振り返ってみました。
アクセルを踏みつつブレーキも踏んでいる感じがすごくありますね。
「生きにくい」という言葉が自分を悲観してるようであまり好きではないのですが、ストレスは抱えやすいかなと思います。
でも、良いこともあります。
インスピレーションが働くことは自覚もしており、おもしろいです。
例えば、誰かのことを久しぶりに考えて、そのこと自体はすっかり忘れていたのに、出先でその人に会うとか。
「何となく…」と思うことを信じることができます。
・良くも悪くも
出生時刻のその瞬間の星の配置は、私の魂にとっていちばんの星の配置。いわば、その人のためだけに用意された、とても建設的で、この世界を司る大きな存在からのギフトかなぁと思っています。
だから、月蝕に生まれた私には何かしら学ぶことがあるんだろうなと思うと、身を任せたらそれで良いと考えるようになりました。
(以前はかなりショックを受けて、悲観的になっていました)
最後に
そういえば、これまで、月蝕生まれの方に会ったことがありません。
もし、いらっしゃったら「私の場合は…」などコメントいただけるとありがたいです。