倉敷→直島→岡山ひとり旅①大原美術館で感動の嵐
2024年5月下旬、2泊3日で岡山方面へ一人旅をして来ました。
1日目
大原美術館
2日目
直島
3日目
岡山市立オリエント美術館
という日程です。
今回のnoteは1日目の大原美術館についてです。
まずは大原美術館に行き着くまで
久しぶりの新幹線に緊張していたのですが、今回はこちら↓の本をお供に、とても楽しい道中となりました。
さて、岡山駅に到着、JR伯備線に乗り換え倉敷駅を目指します。
お昼過ぎに岡山に到着して乗り換えたのですが、電車の中は地元の高校生でいっぱいでした。そんな中、キャリーケースを持ち、リュックを背負い、観光客丸出しの私でした。
倉敷駅の改札を出たら左に行き、駅ビルの建物を出たら右に行くと、辿り着くのはこちら↓
こちらのコインロッカーにキャリーケースを預けました。
いちばん大きいロッカーに入れようとしていたら、スタッフの方が私のキャリーケース(国内線機内に持ち込めるサイズです H25×W37.5×D25)の大きさを見て、「こちらでも入りそうですよ」と声をかけてくれました。
料金が300円で済みました。ありがたかったです。
ちなみにこちらの観光案内所は18時までの営業で、ロッカーは17時には取りに来て欲しいとのことでした。
大原美術館に行くことを告げると、16時40分に美術館を出たら間に合うと教えてくれました。
観光案内所って、あまり寄ったことなかったのですが今後も活用させてもらおうと思います。
さて、大原美術館に向けて出発です。
1週間前に見た天気予報だと雨予報だったのですが、当日はとても良い天気に恵まれました。
この↓交差点を渡ったらいよいよ大原美術館のある、倉敷美観地区です
児島虎次郎という画家を知る
まだかまだかと歩いて、興奮マックスで歩くこと約15分、やっとたどり着きました!
大原美術館の成り立ちを知る
実は前情報ほとんどゼロでの訪問でした。
大原美術館という言葉は本やYouTubeで知って、「どうやらすごい美術館らしい」→「行ってみたい」ということで来てしまいました。
展示室に掲げられた「ごあいさつ」を読んで、今年4月に「大原芸術研究所」という施設が設立され、今後大原美術館の運営をしていくことになった、今回の特別展は大原美術館館長がキュレーションを務めている、そしてこの特別展は美術館にとってチャレンジであるということを知りました。
第1章の展示とキャプションを見ていくと、大原孫三郎という実業家が児島虎次郎という画家をサポートし、同時にコレクションを依頼していたということが分かりました。
にしても、児島虎次郎って?
あまり聞いたことない名前でした。
初めて知った児島虎次郎のことをとても素敵だと思う
第1章は「児島虎次郎、文化の越境者」というタイトルで、児島虎次郎の絵画の変遷を追うことができました。
印象的だったのは彼の言葉です。
学芸員の方が抜粋した言葉なので、実際はどんな人だったかなんて分からないのですが、言葉がとても柔らかく素敵だと思いました。
その場所に対する尊敬が感じられる言葉でした。
ヨーロッパでは数え切れないくらいたくさんの国を訪問し、またエジプトや中国、朝鮮にも足を運んだ探究心はすごいなぁと思いました。
児島虎次郎の絵画にはいろんな国や文化のモノがたくさん描かれているのですが、どうしてこう、ゴチャゴチャせずに、綺麗だなと思わせるように描けるのでしょうか。
キャプションや解説がちょっと充実しすぎているのではと思いましたが、初めてこの画家を知った私にはとても親切な展示でした。
観ていて画家の為人が分かるようで、良かったです。
YouTube や本で見ていた名画に感動
第2章になると心の中で「Oh〜!」の連続でした。
「この絵はここにあったのかぁ〜!」と何度も感嘆。名画がずらりと並んでいました。
ゴーギャンの「かぐわしき大地」に遭遇したときにはテンション120%!
絵の下の方に書いてある「Te NAVE NAVE PENUA」を見て、「書いてある〜!」と感動のあまり、ノートにメモっていました。
それから、関根正二の「信仰の悲しみ」にも衝撃を受けました。
異様な雰囲気が醸し出されていて、色使いも寂しさや不安といったネガティヴな感情を表しているようでした。それでいて、画家の強い思いも伝わってくるような…。
どうして元々は「楽しい国土」というタイトルだったのでしょうか。現タイトルの方が合っている気がします。そしてどうしてタイトルが変更されたのか、とても知りたくなりました。
「うわぁ!ここにあったの!」と驚いたのが、エル・グレコの「受胎告知」です。何度も山田五郎のYouTubeに出て来て、その独特な筆遣いが印象的で頭から離れない絵だと思っていたんです。
それが、目の前に!衝撃でした。
普段、あまりどこに所蔵されているか気にしていないので、不意を突かれた感じです。(←いや、気にしようよ)
もうちょっと観ていたいと思ったのですが、ロッカーの時間が気になってしまい、先を急ぐことにしました。
「白樺」と「民藝」がしっくり来た
昨年、美術検定3級の勉強をする中で出会った「白樺」と「民藝」という言葉。よくあることなのですが、とにかく試験のための暗記ワードでした。
そんな言葉などすっかり忘れていたのですが、大原美術館、特別展の第3章でカムバックしました。
そして、「白樺」とロダンの繋がりやゴッホの絵をめぐる残念な結果、そして「民藝運動」への流れを再確認、というよりやっと理解できた気がします。
(ゴッホの贋作と言われる絵を初めて観ました。これを観て「弱い」と言った棟方志功、すごすぎませんか⁈)
パズルのピースがどんどんつながり、一つの絵が完成していくような感覚をここで味わうことができました。
まだまだ楽しめる大原美術館
実は、私が受付を済ませると外国人観光客の団体様が入館していました。それを見た受付の方が気を利かせてくれ、最初に工芸・東洋館を見せていただきました。
バーナード・リーチや河井寛次郎などの作品を静かな空間でゆっくり見ることができました。とてもありがたかったです。
また、工芸・東洋館の建物自体も懐かしい造りでリラックスすることができました。
別館は現在工事中でしたが、もっと時間に余裕がないと別館まで観ることは出来なさそうです。
外には、何やら良い香りのする木がありました。
美術検定3級を取っていて良かった
それから、これ!↓ いただきました!
美術検定の特典です。初めて利用しました。
モネと児島虎次郎の絵葉書2枚、受付でいただきました。
モネの水蓮の子孫たちがいるなんて!
工芸・東洋館を出たところでこんな可愛い蓮の花を見ることができました。
太陽の光の下、とても幸せな気持ちになりました。
説明書きがあったので読んでみると、え!本場の子孫なの⁈
次の目的地に向けて
大大大満足して大原美術館を出ると、倉敷の綺麗な街並みが広がっていました。
どうやら、この通りに大原美術館のミュージアムショップがあったみたいです。
私はロッカーの時間のことが気になっていたので、いそいそと駅に向かい歩き始めました。
無事にキャリーケースを取り出し、岡山駅へ。
お腹がペコペコだったので、次の電車を一本遅らせて腹ごしらえです。
そして、こちら↓のローカル線に乗り、いよいよ明日の直島に向けて出発です。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
次のnoteは直島について書く予定です。
またnote書きます。
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